本製品は、本年4月1日にリリースした工場内の天井クレーン吊荷周囲の立入禁止ゾーンを点円環状の光で可視化する安全対策とクレーン下部の位置決め作業支援の機能を一体化した光パターン形成LED照明装置「ホロライト・ドットリング・センター」を高性能化したもので、本年10月1日から受注を開始します。従来品と比較して、より小さな光の点で十字型の光パターンを形成することで、精度の高い位置決め作業支援が可能となりました。
本製品は9月27日~29日にポートメッセなごやで開催される国内最大規模の労働安全衛生展「緑十字展2023」および10月24日~27日にドイツのデュッセルドルフで開催される国際労働安全衛生展「A+A2023」にて展示します。
<製品の概要>
点円環・中央点十字型光パターン形成LED照明「ホロライト・ドットリング・センタークロス」は、遠方に視認性の高い複数の点から成る円環状の光と、その中央部に高精度な点十字状の光を形成するLED照明です。光パターンの大きさは62W品S型(小)、114W品M型(中)、114W品L型(大)の3種類、点円環の照明色は赤色、緑色、青色の3種類、中央点十字の照明色は緑色のみとなります。従来品「ホロライト・ドットリング・センター」と比較して、より小さな光の点で十字型の光パターンを形成することで、精度の高い位置決め作業支援が可能となりました。具体的には小さな光の点になることでフック下の位置を高精度化でき、吊り作業に使用するスリング(つり索(さく):ロープ、ワイヤー、ベルト)の引っ掛け位置を高精度な点十字の光で作業支援できます。本製品は、鉄鋼、自動車、ゴム、食品、製紙などの製造工場や物流倉庫、さらには土木建設現場における安全対策用に、国内のみならず北米、欧州、東南アジア、韓国、中国、インドなどの海外市場に向けても提供します。
<製品の開発経緯>
① 2021年12月にリリースした「ホロライト・ドットリング」は、従来品の「ホロライト・リング」と比較して5~10倍の明るさが得られるために10mを超えるクレーン高さから地上に鮮明な光パターンを形成することが可能となりました。
② 2023年4月にリリースした「ホロライト・ドットリング・センター」は、従来品の「ホロライト・ドットリング」の中央部や周辺部に光の点を追加することが可能となりました。クレーン吊荷下の退避距離を示す安全対策、クレーン下部の位置決め作業支援、方角を示す光の追加に関して、特許出願済みとなります。
③ 2023年7月にリリースした「ホロライト・ドットクロス狭角型」は、従来品の「ホロライト・ドットクロス」と比較して、より小さな光の点で精度の高い十字型の光パターンを形成することが可能となりました。
④ 今回製品リリースする「ホロライト・ドットリング・センタークロス」は、①「ホロライト・ドットリング」と③「ホロライト・ドットクロス狭角型」の機能を一体化した製品で、②「ホロライト・ドットリング・センター」と比較して、円環状の光の中央部に高精度な点十字状の光パターンを形成することが可能となりました。
<主な特長>
1.フックの位置決め支援の高精度化
吊荷周囲の立入禁止ゾーンを視認性の高い点円環状の光で可視化する注意喚起の機能と、高精度な点十字の光によりクレーンフックの位置決め支援の機能を高性能化しました。中央部の光の点の大きさが従来の半分程度となり、高精度な位置決めが可能となりました。
2.スリングの位置決め支援
大きな荷物の吊り作業を行う際、荷物の中心に合わせた点十字の光を基準にすることでスリングを掛ける玉掛(位置決め)作業を支援します。これにより作業時間の短縮と吊荷の重心位置のズレによる落下事故を低減します。
3.点円環光の周囲に方角を示すドット光を追加可能
クレーン吊荷周囲の立入禁止ゾーンを可視化する点円環光の周囲に方角を示すドット光をオプション機能として追加可能です。オプション機能を追加することで、床面から目を離すことなく方角を確認でき、クレーンの誤操作防止になります。また、ドット光は点円環状の光と異なる色を選択可能です。
<光パターンの比較写真>
<主な仕様>
<外観写真>
<当社の概要>
当社は、2008年4月に高指向性LED照明「ホロライト」を開発し、製造現場での検査、各種イベントや建築物の演出照明、大学研究機関の実験などさまざまな場面で採用されてきました。光パターン形成LED照明「ホロライト・シリーズ」は、高輝度LED光源と大型光学素子の組合せにより空間にさまざまな光パターンを形成するオンリーワン製品で、日本、米国、欧州、中国で特許登録済みです。近年は、工場内の労働災害を低減する安全対策事業、地域の魅力を生かして新しい景観を創造する空間演出事業、SDGs達成に向けた取り組みとして光を用いた鳥獣対策事業などの新しい光の使い方を追求しています。