ウクライナ国内で障がい者支援を開始:AAR Japan

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AAR Japan[難民を助ける会]は、ロシアの軍事侵攻が続くウクライナで、現地団体を通じた障がい者への支援を開始しました。知的障がい者の親でつくる2団体に、レスパイト・ケア(介護者と障がい者が一時的に離れて互いに休息を取る)実施などを支援します。
首都キーウにある「ジェレラ(Djerela)」と、キーウの南西約260キロのヴィニツイヤ(★Vinnytsya)市にある「オープン・ハーツ(OPEN HEARTS)」の2団体は、いずれも知的障がい者の親の会によって運営され、長年の活動実績があります。

「ジェレラ」が活動しているキーウでは何度も空爆があり、ブチャなど周辺地域には一時ロシア軍が進軍して地雷も残されています。砲撃音や空襲警報、慣れない避難生活は知的障がい者には大きなストレスとなり、介護する家族の肉体的、精神的負担も限界に達していました。このため知的障がい者には、安全なキーフ郊外の施設で10日間ほど休息をとってもらい、その間家族も休養するレスパイト・ケアを実施します。AARは、施設滞在費や移動の費用、その間のカウンセリング費用などを提供します。

室内でアクティビティーに取り組むジェレラのみなさん室内でアクティビティーに取り組むジェレラのみなさん

「オープン・ハーツ」では、自分たちの滞在施設に、戦闘の激しいウクライナ東部から避難して来た知的障がい者とその家族を受け入れています。今後も避難してくる家族の増加が見込まれることなどから、施設内に新たに6つの居室と倉庫、会議スペースを設置します。施工期間は約3か月です。

いずれの支援も、AAR職員が実際に団体を訪問し、その要望を受けて決定しました。AARは、紛争という厳しい状況下にある障がい者とその家族に対し、今後も積極的に支援を続けてまいります。どうか、みなさまのご協力をお願いいたします。

なお、ウクライナにおける障がい者の現状についてはこちらで解説しています。
障がい者支援を開始:ウクライナ国内支援 https://aarjapan.gr.jp/report/6652/

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