株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が100%出資するグループ会社のMOL Chemical Tankers Pte. Ltd.(社長:佐々 明、本社:シンガポール、読み:エムオーエル ケミカル タンカーズ、以下「MOLCT」)は、Fairfield-Maxwell Ltd.(社長:Anthony J. Dowd、本社:ニューヨーク、読み:フェアフィールド マクスウェル)と、MOLCTがFairfield-Maxwellのグループ会社であるFairfield Chemical Carriers Pte. Ltd.(社長:Johan Halle、本社:シンガポール、読み:フェアフィールド ケミカル キャリアーズ)の全株式を取得し、Fairfield Chemical Carriers(以下「FCC」)を買収することに基本合意しました。株式の譲渡価格は約400百万米ドルとなる見込みです(最終的な取得価額は株式譲渡契約に定める価格調整を反映した金額となります)。すでにMOLCT、Fairfield-Maxwell Ltd.および商船三井の取締役会において買収を承認済で、株式譲渡契約に定められる諸条件に双方合意次第、株式譲渡契約を締結する予定です。この株式譲渡契約に基づく株式譲渡の実行は、競争法上の関係当局による承認が条件となります。
商船三井グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」において、ケミカル船事業を市場の成長が期待できる事業領域とし、積極的に投資を実施していく方針であり、本件もその一環として進めているものです。
この買収の実現によりMOLCTは、同社が運航する85隻のステンレス多タンク(註)のケミカル船隊に、FCCが運航する36隻の船隊を統合することで、同社の強みであるステンレス多タンクのケミカル船を活用した専門性の高い事業を強化します。同時に、FCCが得意とし、今後成長が見込まれる地域における商圏の取り込みをはじめとした営業基盤のさらなる拡充が可能となります。加えて、FCCがこれまでに築き上げてきたFairfieldブランドおよびその人財との共走・共創を通じて、MOLCTグループの安全、DX、人財、環境戦略を推進し、サステナビリティ課題への対応を加速させていきます。
商船三井グループは、引き続きグループ組織力を高め、全てのステークホルダーに新たな価値を届け、グローバルに成長する強くしなやかな企業グループを目指します。
本件に関する詳細やお問合せ先については、MOLCTのプレスリリースをご参照ください
(註) ステンレス多タンクのケミカル船:貨物タンクの内壁がステンレスで、且つタンク数が20超のケミカル船