【Biodata Bank】東京パワーテクノロジー株式会社が福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所の廃炉作業現場における熱中症対策として「熱中対策ウォッチ カナリア」を試験導入

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Biodata Bank株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:安才 武志、以下、Biodata Bank)が開発・製造している「熱中対策ウォッチ カナリア(以下、カナリア)」が、東京パワーテクノロジー株式会社(本社:東京都江東区)にて今夏より試験的に導入いただきました。

  • 導入の背景と経緯

通気性の悪い防護服を着用し作業に従事する原子力発電所作業員はかねてより熱中症の頻発が懸念されており、厚生労働省が福島第一原子力発電所向けのガイドラインを発行するなど、厳しい環境下に置かれています。

近年の地球温暖化によりさらに熱中症リスクが増大している中、東京パワーテクノロジー株式会社が携わる原子力発電所の廃炉作業現場では、安全を最優先とした現場作業を行うため、酷暑下での熱中症対策が急務となっていました。

2年前は防水機能等の問題で導入が見送られていたカナリアですが、2021年モデルより防水機能が搭載したことを評価いただきました。また、特許取得済みの「深部体温推定技術」と、独自のアルゴリズムを用いて着用者の熱中症リスクを検出するという点が評価され、今夏に試験導入していただく運びとなりました。

提供:東京パワーテクノロジー株式会社提供:東京パワーテクノロジー株式会社

  • 原子力事業部 福島原子力事業所 ご担当者様からのコメント

カナリアは熱中症二歩手前でアラームにより知らせてくれる機能だけでなく、腕にカナリアを装着することで熱中症防止を常に意識することに繋がっていると感じます。カナリアを通じてチームの安全意識向上に大きな成果を上げると期待します。

また、データ分析や振動機能追加を検討頂いていること等、メーカーの真摯な対応にも感謝しています。

  • 「熱中対策ウォッチ カナリア」とは

熱中症を未然に防ぐ、リストバンド型のウェアラブルデバイスです。

特許取得済みの深部体温推定技術と、独自のアルゴリズムを用いて着用者の熱中症リスクを検出し、熱中症の二歩手前でアラーム音と LED でお知らせします。

販売から3年で累計販売台数 40万台を突破しました。企業様を中心に幅広くご利用いただいております。入電して手首に装着するだけのシンプルな仕様で、老若男女問わずご使用いただける製品です。

【公式HP】https://biodatabank.co.jp/ja/

  • Biodata Bank 会社概要

2018年に創業し、世界初となる非侵襲で深部体温を推定する技術を開発しました。これまで体温は、体調が悪い時や異常を感じた時にのみ計測する点のデータとなっておりましたが、連続的にデータを取得することで新たな価値を創出することができます。現在は、熱中症予防ウェアラブルデバイス「熱中対策ウォッチ カナリア」を展開しております。

Biodata Bankは他産業で取得できるデータも活用し、様々な課題解決を通してより豊かな生活を実現します。

〜 各省庁とのお取り組み 〜

【2019年】

・環境省と共同で「人体の熱ごもりを測定するデバイスを用いて『個人』にフォーカスした新しい熱中症対策の検討事業」として実証実験を行う

【2020年】

・環境省、埼玉県、日本工業大学と共同で「リスクと予防対策の見える化による熱中症注意喚起事業」として実証実験を行う

【2021年】

・国土交通省 NETIS を取得し、「熱中対策ウォッチ カナリア」が公共工事の入札時、施工完了後に「工事成績評点」の加点対象となる

・経済産業省より健康経営の取り組みとして、当製品を用いた事例をご紹介いただく

【2022年】

・農林水産省が発行するカタログ「農林水産業における熱中症対策アイテム集」に掲載

・フランス建設業災害防止団体 OPP-BTP より「熱中対策ウォッチ カナリア」が 熱中症対策として有効と認められレポートが公開される

・厚生労働省より、職場における導入しやすい熱中症対策事例としてご紹介いただく

【2023年】

・国土交通省 NETISでの活用効果調査件数が557件となり (2023年9月1日時点) 、登録技術2,998件の中で5番目 (熱中症対策分野では第1位) の活用効果調査件数となったことで、これまでの実績が評価され最高ランク「-VE」に認定されました。

※「-VE」とは:国土交通省より有用技術と認定された証であり、施工完了後だけでなく入札時にも加点される場合があります。

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