詳細はこちら( https://bizhits.co.jp/media/archives/34914 )
転職活動には、「交通費」「スーツの購入費用」「履歴書用の写真撮影代」などのお金がかかります。
退職後に転職活動する場合は、生活費と転職活動費用を貯金で賄うため、余裕をもって計画しておくことが重要です。
そこで今回、株式会社ビズヒッツ( https://bizhits.co.jp/ )が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hits( https://bizhits.co.jp/media/ )は、転職活動をした経験がある401人に「転職活動にかかった費用」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。
調査概要
調査対象:転職活動をした経験がある方
調査期間:2023年8月17日~29日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:401人(女性223人/男性178人)
回答者の年代:20代 38.7%/30代 40.1%/40代 15.2%/50代 5.0%/60代以上 1.0%
調査結果サマリー
・転職活動で費用がかかったのは「交通費・ガソリン代」
・転職活動にかかった費用は平均20,680円
・転職活動の費用が想定以上にかかった人は25.4%
・転職活動にかかる費用を削減する方法1位は「オンライン面接の活用」
-
転職活動で費用がかかったのは「交通費・ガソリン代」
転職活動をした経験がある401人に「転職活動で何に費用がかかったか」を聞いたところ、1位は「交通費・ガソリン代(276人)」でした。2位「スーツ・服・カバンの購入費用(134人)」、3位「履歴書用の写真代(60人)」、4位「履歴書用紙・印刷代(59人)」と続きます。
7割近い人が「交通費・ガソリン代」を挙げており、転職活動では交通費の負担がメインだとわかります。
また「写真代」「履歴書の購入費用」「応募書類の郵送費」など、こまごました費用がかかることもわかりました。ひとつひとつの金額は少なくても、積もり積もると負担に感じることもありそうです。
<1位 交通費・ガソリン代>
・面接のための交通費。県外での最終面接も多く、数万円ぐらいかかりました(27歳 男性)
・交通費。県外での転職だったため車での移動が多く、ガソリン代や高速道路利用料金がかかりました(32歳 男性)
・面接や登録会、またセミナー等に足を運ぶ際の交通費です(42歳 女性)
転職活動で必ずかかる交通費。最近ではオンライン面接も増えていますが、最終面接だけは来社するケースも多いです。とくにUターンやIターン転職などを希望しており、遠方での面接が頻繁にある場合は、交通費がかさんでしまいます。
<2位 スーツ・服・カバンの購入費用>
・面接用の夏用シャツとパンプス(28歳 女性)
・スーツを用意するのが一番高くついた(32歳 男性)
・面接先に合わせたスーツやブラウスを新調したこと(34歳 女性)
スーツ通勤している人なら新調する必要はないかもしれませんが、私服通勤している場合は「転職活動用の服や靴・カバン」をひと通り揃える必要があります。リクルートスーツは転職活動には不向きとされているため、転職活動用のスーツを改めて揃えると、数万円程度かかることになるでしょう。
スーツのレンタルサービスもありますが、着用する機会が多く何度も借りているとレンタル費用がかさみます。「面接回数が多い」「転職活動の期間が長い」という場合は、購入したほうが安く済むかもしれません。
<3位 履歴書用の写真代>
・証明写真を撮る費用(30歳 女性)
・履歴書用写真の撮影代(38歳 男性)
証明写真は自動撮影機なら数百円~1,000円程度で撮影可能。フォトスタジオなどでプロに撮ってもらう場合には仕上がりはキレイですが、2,000円~数千円程度かかります。
セルフ撮影した画像をコンビニで印刷する場合は上記より安くなりますが、やはり印刷代はかかります。応募数が増えて必要な枚数が多くなれば費用もかさむため、負担に感じた人もいるようです。
<4位 履歴書用紙・印刷代>
・履歴書のコピー代(25歳 女性)
・家にパソコンやプリンターがないので、ネットカフェで応募書類を印刷する費用がかかった(33歳 男性)
・履歴書の購入費(35歳 女性)
「購入代」よりも「印刷代」と答えた人が多く、テンプレートの印刷が一般的になっていることが伺えます。
履歴書を書き損じた場合、修正テープなどは使えないので、書き直すことになります。応募数や書き直しが多くなると、その分費用が増えてしまいます。
<5位 勉強のための費用>
・資格を取るための受験料や教材費(32歳 女性)
・転職に関するセミナーや勉強会の参加費(40歳 男性)
転職活動を有利にするためやキャリアチェンジを叶えるため、資格取得などのスキルアップに取り組む人もいます。
参考書を使った独学にしろ勉強会や講座に通うにしろ、何らかの費用が発生します。学びたい内容によりますが、通信教育受講や専門学校通学には、まとまった費用がかかるでしょう。
<6位 履歴書などの郵送費>
・郵送代。締め切りギリギリの時期に応募したため、速達料金がかかった(25歳 女性)
・応募書類の郵送費(38歳 男性)
オンラインで履歴書や職務経歴書を送付できる会社もありますが、まだまだ「郵送してください」という会社も多いです。そのため応募する会社が多いほど、郵送代がかかってしまいます。
ひとつひとつは少額ですが、数が多くなるとお金がかかると感じてしまうでしょう。
<7位 転職エージェントの登録料>
・転職エージェントでの手数料(28歳 男性)
・転職エージェントへの登録費(37歳 女性)
ほとんどの転職エージェントや転職サイトは登録料無料で利用できます。ただし一部有料で「より手厚いサービス」を提供している転職エージェントやサイトもあります。
-
転職活動にかかった費用は平均20,680円
転職活動にかかった平均金額は20,680円。ボリュームゾーンも「10,000円超30,000円以内」です。20,000円程度の出費であれば、生活費に大きな影響も出ないでしょう。
一方で100,000円前後かかったという人も。「Uターン転職で交通費がかさんだ」「転職に資格が必要で通信教育を利用した」などの場合には、費用が大きくなりがちです。
退職後に転職活動している場合は、貯蓄がないと生活に影響してしまうかもしれません。
-
転職活動の費用が想定以上にかかった人は25.4%
「転職活動にかかった費用が想定内だったか」という質問には、「想定以上に費用がかかった」と答えた人が25.4%にのぼりました。
転職活動が長引くと、かかる費用もかさんでいきます。想定以上の費用がかかると、「早く転職を決めなくては」と焦ってしまい、妥協して転職先を決めてしまう可能性も。妥協して転職すると、短期離職につながることも考えられます。
気持ちに余裕をもって転職活動ができるよう、少し多めにお金を用意しておくと安心です。
-
転職活動にかかる費用を削減する方法1位は「オンライン面接の活用」
最後に、「転職活動にかかる費用を削減する方法」を聞きました。
1位になったのは「オンライン面接の活用(81人)」です。2位「無料の転職エージェントを利用(49人)」、3位「安く移動できる方法を考える(35人)」、4位「安い衣料品・文房具を選ぶ(26人)」と続きます。
「オンライン面接」「安く移動できる方法を考える」「近場の会社を受ける」「1日に複数社を回る」などは、いずれも交通費の削減に役立ちます。転職活動で負担が大きいのは交通費なので、納得の結果です。
<1位 オンライン面接の活用>
・最終面接以外はオンライン面接にしてもらい、交通費を削減した(28歳 男性)
・初期の選考については、オンライン面接・試験ができるか会社に確認した(32歳 女性)
・オンライン面接のある企業を受けた(35歳 男性)
最近では「最終面接以外はオンライン可能」という会社も多くなっています。オンラインで面接を受ければ、面接地までの交通費がかかりません。
また転職エージェントもオンライン面談に対応しているため、「エージェントとの面談はオンラインや電話で行った」という人もいました。
<2位 無料の転職エージェントを利用>
・無料のエージェントへ相談しながら、費用のかからない範囲で履歴書の添削や面接対策を行った(27歳 男性)
・無料の転職エージェントを利用した(43歳 女性)
多くの転職エージェントは登録料や手数料なしで利用可能。無料でも「応募先企業の提案」「履歴書の添削」「面接対策」「企業との日程調整」などをしっかり行ってくれます。
転職エージェントを利用することで転職活動の効率化にもつながります。
<3位 安く移動できる方法を考える>
・面接時は早く出て一駅歩き、交通費を削減した(29歳 女性)
・新幹線ではなくバスを使用した(31歳 男性)
・都心への移動になるため、安い経路を探して移動をしていました(43歳 男性)
具体的には「できるだけ徒歩や自転車で移動」「タクシーを使わない」「安い経路を探す」「飛行機は早割で予約」といった工夫が寄せられています。
また金券ショップを利用すれば、安い切符が手に入るかもしれませんね。遠方への移動で早期予約割引を利用する場合は、「面接日程の変更がないか」に注意しましょう。
<4位 安い衣料品・文房具を選ぶ>
・スーツはなるべく安いものを選んだ(26歳 男性)
・スーツはネットで古着を購入した(32歳 女性)
・面接に行くためだけなので、費用をかけないように安く買えるお店で購入した。ストッキングなども100円ショップで購入した(38歳 女性)
スーツやカバンの購入は、転職活動の初期費用となり、まとまったお金がかかります。できるだけ負担を少なくしようと、リサイクルショップやセールを活用した人も多くなりました。
安いスーツやシャツであっても、シワや汚れに注意し清潔感のある着こなしをしていれば、「服が原因で落とされる」といったことはないはずです。
<5位 1日に複数社を回る>
・実家近くで面接があるときは、まとめて何社か受けるようにした(22歳 女性)
・1日に複数社で面接できるよう、エージェントへ依頼した(36歳 男性)
・面談日を1日に集約した(41歳 男性)
面接日を1日にまとめて移動の効率はよくして、交通費を節約した人も多数。ただし1日で複数社を回るのは準備や体力面で少し大変です。
面接直前には「想定問答集の見直し」などの準備もありますし、気分の切り替えも重要。慣れるまでは1日1社にしたほうが、面接そのものの質はあがると考えられます。
<6位 近場の会社を受ける>
・地元の企業を集中的に選んだ(22歳 男性)
・なるべく近くの会社を選ぶこと(34歳 男性)
・できるだけ交通費をかけたくなかったので、「家から自転車で行ける範囲内の会社」または「電車で3駅以内」と決めました(43歳 女性)
近場の会社であれば、面接に出向く際の交通費が少なくなります。「通勤定期の範囲内で活動した」という人もいました。
ただ住んでいる場所によっては、エリアを限定することで選択肢が少なくなることも。「近場なのはいいけど、仕事内容や職場環境には不満が大きい」となりかねないので注意しましょう。
<7位 無料の転職サイトを利用>
・無料の転職サイトを利用(36歳 女性)
・スマホの求人サイトで探しました(53歳 女性)
転職サイトの多くも、登録料や手数料なしで利用できます。オンラインで提出できる「WEB履歴書機能」がある転職サイトなら、応募書類関連の費用を節約可能です。
転職サイトへの登録内容を充実させてスカウトを受け取ることができれば、効率的に転職活動が進むことも期待できます。
-
まとめ
転職活動にかかった費用について調査した結果、転職活動費用の平均は約20,000円でした。とくに「交通費」や「スーツなどの購入費用」にお金がかかった人が多くなっています。
「転職活動が長引いた」「遠方での面接が多くなる」といった場合には、想定以上の費用がかかることもあります。転職活動を始める前に余裕をもって資金を用意しておくとともに、「オンライン面接の活用」などの費用削減方法を試してみましょう。
※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://bizhits.co.jp/media/archives/34914
■株式会社ビズヒッツについて
当社では、社名と同じ「Biz Hits」という名の仕事・転職・求人情報サイト( https://bizhits.co.jp/work/ )と、ビジネスの問題解決を考えるメディア( https://bizhits.co.jp/media/ )を運営しています。
また、上記メディア運営の中で得た知識と経験を元に、業務効率化サポート・リモートワークとクラウドソーシング導入コンサルティングも行っております。
■Biz Hits編集長:伊藤陽介のプロフィール
株式会社ビズヒッツ代表取締役。
2011年から東京~鈴鹿間でリモートワークによる遠隔経営を10年以上続けており、スタッフの8割以上がリモートワーカーによる複数のWebメディア、求人サイト運営を行う。
その知識と経験を元に、中日新聞の専門家ガイド「中日教えてナビ」に『在宅ワーカーマネジメントの専門家( https://oshiete.chunichi.co.jp/tokai/pro/387/column/1585/ )』として登録。その後はクラウドソーシング「クラウディア( https://www.craudia.com/ )」や「RS MEDIA( https://www.rise-square.jp/contents/ )」のアドバイザーに就任。
※プロフィール詳細はこちら
https://bizhits.co.jp/itoyosuke_profile/
■会社概要
社名 : 株式会社ビズヒッツ
所在地 : 〒510-0208 三重県鈴鹿市鈴鹿ハイツ22-21
代表者 : 代表取締役 伊藤 陽介
設立 : 2009年1月19日
資本金 : 300万円
事業内容 : WEBメディアの運営・コンサルティング
URL : https://bizhits.co.jp/company/