燃料費高騰、物流問題を耐え忍び、産地直送を超える漁師直送の「自社EC販売」が好調。独自のIATC方式で鳥取から全国へ累計77,777セットの販売を今夏達成!

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株式会社 弁慶丸(鳥取県鳥取市、代表取締役 河西千明、以下「弁慶丸」)は、漁師の自社ECサイト活用による6次産業化を推進しており、2007年より開始した「鮮魚通販・弁慶丸とれたて直送便」によるインターネット直送販売が、日本全国のお客様とのつながりに支えられて、2023年8月18日をもって累計77,777件に達したことをご報告させていただきます。

近年は、コロナ禍だけでなく、全国的な燃料費の高騰、避難警報が発生するレベルの大雨による海への影響など、特に鳥取県での漁業を取り巻く環境は厳しいものになっています。さらに、物流クライシスにより、鳥取県から首都圏に向けた物流において、翌日中に鮮度の高い魚をお客様に届けることを大切にしている当社としては、円滑な配送体制を整えるための人員確保もさらに必要となり、全国からUターン人材の募集もスタートいたします。

鮮魚通販・弁慶丸とれたて直送便→https://benkeimaru.com/toretate/

<漁師直送の鮮魚通販にこだわって逆境に負けず累計出荷件数が77,777件を突破!>

2021年6月に累計6万セットを突破のご報告から2年以上が経ちました。

参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000081902.html

弁慶丸は、2007年から漁師直送の鮮魚通販をスタートさせ、いち早く6次産業化(一次産業の漁業が販売・加工にも展開する形態)に着手しました。お客様と直接結びつくために、漁師としては珍しい、楽天やAmazon、そして産地直送通販会社などのECプラットフォームを頼らずに自社独自の漁師直送のネット通販サイト「とれたて直送便」を開発。後述する我々の想いに共感してくださるお客様との直接コミュニケーションにこだわってきました。この方式により、漁港(生産者)の負担を強いることなく、消費者へ適正価格でお届けすることに成功しています。

少しでも鮮度が悪い水揚げ時には魚の発送をやめ、鮮度が落ちるため魚はさばいて送らないという徹底ぶりで新規注文の毎週限定50セットは常に完売状態。今夏、累計販売数が77,777セットに達しました(2023年8月18日現在)。

子育て世帯や定年後の夫婦世帯を中心に日本全国の定期注文顧客は累計830世帯を超え、「漁師だから目利きに問題がないから安心」、「新鮮な魚を子どもに食べさせられる」、「レシピが同封されているので知らない魚でも料理ができる」など喜びの声が届き、紹介や口コミも絶えません。

「従来の生産者を買い叩く方法ではなく、共に共存できる流通の仕組みを!」の呼びかけに賛同するコープ生協をはじめ、大手居酒屋グループ・飲食店との企業間取引も述べ210社を超えています。

<漁師の手取りを減らさず消費者に安く提供できる唯一の独自方式漁師直送IATC 方式>

「生産者と消費者をダイレクトにつなぐ漁師直送文化の創造」が弁慶丸の目指すべきビジョン(社会)です。そのビジョンを実現するために独自に開発したのが、「IATC⽅式」です。

IATC方式とは、「I(命を張って)A(汗水流して)T(獲った魚を新鮮な状態のまま)C(中間マージンなく直送する)」方式で、弁慶丸が開発した独自のビジネスモデルです。この方式により、漁協との協力関係を維持しながらも、弁慶丸を含む漁師の皆さんの収益が増え、漁師を続けていくこと、そして後継者に漁船を引き継ぐことに自信を持つことができるようになったのです。

さらに、IATC方式の中でもキーポイントとなるのは、「C(中間マージンなく直送する)」の部分です。通常ルートでの販売はもちろん、産地直送をうたうECプラットフォームルートでの販売で発生する手数料負担=中間マージンも不要となり、消費者に届く価格まで適正価格にすることが可能になりました。

燃料費高騰や物流問題など、水産物を取り巻く環境も値上げに向かう中、弁慶丸は生産者である漁師の負担を強いることなく、消費者へ適正価格でお届けする⽅式が、16年間お客様に支えていただく要因となっています。

■弁慶丸 河西信明 コメント

「魚を安く買い叩かれて、もう泣き寝入りするのは御免だ」「子供や孫に、昔の様に立派に稼ぐ漁師の背中を見せたい」と全国各地から6次化産業に興味のある漁師さんが弁慶丸のある鳥取に訪ねて来られます。

「漁師が魚を売ってもいい時代ですよ」「販売で成功してもいいのですよ」と実体験とノウハウを全て公開すると、6次化産業に向けて意気揚々として、漁師のプライドを取り戻したいと言われます。

しかし、それぞれの漁師が地元の港に帰ると、仲買人や漁協組合や古い体質の漁師に反対をされて、販売や加工の6次化産業を断念されてしまいます。

この原因は、漁師直送という文化や商慣習が身についていない為です。どの業界でも初めの一歩を踏み出す事は批判やバッシングがあり、誰もが怖いものです。農業界と違い、閉鎖性が高いのも事実です。

「漁師は海に浸かってナンボ」的な従来の固定概念に縛られていては、未来は開拓できません。現在では、漁業生産だけで家族を養っていく事が難しい状況です。

自分の子供にも跡を継がしたくても継がせられない漁家がほとんどです。ただ発想を変えれば、ピンチはチャンスです。今まで、崩せなかった既成概念や価値観が変わり、新たなアイデアや発想で漁業に取り組めるチャンスです。

「漁業+α」の概念・発想に制限はありません。漁業は無限の可能性を秘めていると私たち弁慶丸は確信しています。

<弁慶丸が鳥取Uターン(帰鳥)人材を募集する背景>

▼求人情報の詳細:

鮮魚通販・弁慶丸求人サイト→https://benkeimaru.com/recruit/

この流れの中で、自社通販をお客様との関係をさらに強化するため、新たに全国から人材を募集することにしました。出荷のプロセス実務など、一部鳥取本社の現地で行う仕事もあるため、Uターン人材の方も歓迎します。ネットの販売は人と顔を合わさず、会話する必要もなく、人間関係の煩わしさがない事が人気なのかもしれません。ですが、弁慶丸は、人との触れ合いができるネットの販売をしたいと考えています。

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