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出資の背景
当社グループは、全国主要都市に大丸・松坂屋・パルコを展開し、培ってきた商業プロデュース力、顧客基盤、取引先・クリエイターなどのパートナーと従業員を強みとして、提供価値の拡大に取り組んでいます。コロナ禍を経て、社会や生活者の価値観の変化が加速する中で、お客様に新しい価値を提供するためには、「コンテンツを発掘し育成する力」と、そのコンテンツを通して体験価値を共有する「コミュニティをつくり、運営する力」を強化することが重要だと考えています。
クオン社は、ファンコミュニティクラウド市場シェアNo.1(※)の実績を持つ企業であり、コミュニティの運営能力及び、AIを使ったコミュニティの分析能力に秀いでています。また、同社が提供するファンコミュニティクラウドには、50社以上のコミュニティが存在し、相互にコラボレーションをしています。また、同社の運営サイト
「“絆”のコミュニティ」には、200万人を超えるユーザーが参加し、企業との共創を楽しんでいます。
当社は、クオン社への出資により強力なパートナーシップを築くことが、当社の求める「コンテンツ発掘力」と「コミュニティ運営力」の強化に資するものと考え、今回の出資に至りました。
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コミュニティを通じた次世代のリテール戦略の実現
当社は、モノを仕入れて販売するという、従来型のリテール・ビジネスモデルに留まらず、新しい形のリテール・ビジネスを、「コミュニティ」を通じて創造していきます。
具体的には、売り手企業である、各業界のメーカーと組んで、当該メーカーの新商品開発に関して、商品の開発・設計の初期段階から、「コミュニティ」に参加するユーザーの意見を反映する形で、買い手であるユーザーと売り手であるメーカーが「共創」することで、商品の仕様を決定します。仕様が決まった商品を、メーカーが製造し、その商品の販売を、当社のリアル店舗などを通じて販売します。
こうした、メーカーとユーザーが「共創」する中でユーザーが買いたいと思う商品が買える、「買い手が主人公となる」、コミュニティを主体とした、新しい形のリテール・ビジネスに取り組むことにより、当社が目指す、「新たなるコンテンツの開発」と、「コミュニティを通じた顧客との新しい関係性を築く」、ことを実現します。
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コミュニティを通じた地方創生
また、このコミュニティを活用した新しい形のリテール・ビジネスモデルを、当社の百貨店・PARCOの全国にある店舗を起点にして、日本全国の地域社会ごとに「共創コミュニティ」を展開することにより、当該地域のメーカーや生産者が持っている、埋もれた、素晴らしい商品や技術を、「共創コミュニティ」に参加するユーザーと共に掘り起こし、地方のメーカーや生産者の商品開発やイノベーション、販路開拓、マーケティング支援を行うことで、地域のメーカーや生産者を盛り立て、地域の経済活性化に貢献したいと考えております。
今回の出資を通じて、当社は、コミュニティを活用してメーカー・地域とユーザーの新しい関係性を生み出すリテーラーグループに進化してまいります。
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クオン 武田 隆代表取締役 コメント
この度、J.フロント リテイリング株式会社と資本提携をすることとなり、大変光栄に存じます。本出資のご縁をいただく前から、大丸松坂屋百貨店様のファン
コミュニティの構築を通じて、交流を積み重ねてきた関係がありました。
弊社が長年に渡って築き上げてきた「コミュニティ運営力」と、「最先端のAIを使ったコミュニティ分析力」は、新たな形のリテーラーグループを目指す、J.フロント リテイリング グループの、「コミュニティ・リテール構想」において、欠かせない力であると考えます。
本出資をきっかけに、私たちの経験とナレッジが、JFRグループの新しいリテーラーグループの形成につながるように努めていきます。
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クオン株式会社について
クオンは、企業・自治体と生活者をつなぐオンラインコミュニティの構築と運営・コンサルティングを行う会社です。1996年の創業以来、累計250超の企業や自治体のファンコミュニティを手がけ、国際特許を含む複数の特許技術を用いたデータサイエンスを駆使し、生活者との関係構築や課題解決、持続的発展を支援しています。
社名:クオン株式会社 QON Inc.(旧社名:エイベック研究所)
創業:1996年
代表取締役:武田 隆
事業内容:ファンコミュニティの構築/運営/コンサルティング
※2018年企業運営型ファンコミュニティクラウド専用構築サービス市場 事業者売上高ベース(株)矢野経済研究所調べ2019年6月現在