広報東京都こども版8月号は夏休み特別企画!お笑い芸人・スギちゃんのインタビューを掲載「くじけることがあっても、道はひとつじゃない」新学期に向けて、何かに悩んでいる君へ送るエールのことば。

この記事は約6分で読めます。
東京都は、こども達の東京に関する知識を深め、都政への理解を促進していく取り組みとして毎月1回、「広報東京都こども版」を配信しています。8月号では夏休みの特別企画として、お笑い芸人・スギちゃんの「悩みごと」をテーマにしたインタビュー記事を掲載します。

          広報東京都こども版:https://www.kodomokoho.metro.tokyo.lg.jp/

  • インタビュー記事

◆8月、9月は、児童生徒の自殺者数が最も多い

令和4年版自殺対策白書(厚生労働省) 資料:警視庁「自殺統計」より自殺対策推進センター作成令和4年版自殺対策白書(厚生労働省) 資料:警視庁「自殺統計」より自殺対策推進センター作成

「児童生徒」における平成21年から令和3年を対象期間に累計された月別の自殺者数は、8月、9月の順に多くなっています。

「広報東京都こども版」のメインターゲットである小学4年生は、精神的な発達と共に自分のことを客観的に見られるようになる年頃で、学力や身体的な発達、環境など、他者との差が目に付くことで、劣等感を抱いたり、自己肯定感が下がったりしやすい時期であると言われています。文部科学省はこのような小学校高学年における発達段階の特徴をいわゆる「9歳の壁」と称しています。

 そこで、「広報東京都こども版」8月号では、何かに悩んでいるこどもがいた時に少しでも前向きになれるように、もしくは解決のための新たな道が開くキッカケになるように、という想いを込めて企画しました。

◆スギちゃんがワイルドであるゆえん

「手術をしなかったら20歳で死ぬ」とお医者さんに言われ、小学校3年の時に手術を受けたスギちゃん。3週間ぐらいで退院する予定でしたが、肝臓も悪くなって結局半年間入院をしたそうです。大人になって芸人の道を進むも、上手くいかない日々が長く続きました。人生の谷のような経験の中でスギちゃんが悟ったのは次のようなことでした。

• たとえ上手くいかなくても、変化を続けていたら、違う結果が出てくる

• 「悪いことがあるほど、運がたまる」、だから焦らない

• 自分の理想像をあまり突き詰めないこと

最後に、こども達に向けて「困ったときは相談してもいいんだぜ」という言葉を贈ってくれました。

「悩みや不安を抱えている人は、一人で抱えこまない方が良い。親や先生に言えなくても、秘密を守って話を聞いてくれるところが必ずある。話してみれば、気持ちを切り替えることができるかもしれない。オレには5歳と3歳の子どもがいるけれど、もし将来子どもたちが何かで悩むようなことがあったら、何でもいいから隠さず話してもらいたいと思っている。苦しかったり、悲しかったりしている子どもがいたら、その子を笑顔にしてあげたい。心から幸せな気持ちで笑えるようにしてやりたい。誰も傷つけないのがオレの芸。これからもオレはワイルドに生きて、みんなを笑わせてやるぜぇ!」

  • 「学校生活、友人関係・・・話してみよう、あなたの不安」

 「知る・学ぶ」のコーナーでは、どんな悩みや心配にも対応している東京都教育相談センターの職員にインタビューをした記事を掲載しています。
東京都教育相談センターには、電話だけでも1年で約2万6千件の悩みなどが寄せられます(令和4年度)。こどもやその保護者から寄せられるいじめ、学校生活、家族・友人関係などの悩みに寄りそう相談員さんから、小学生に向けたメッセージをいただきました。

「悲しいことや嫌だなぁと思っていることがあると、誰でも心のエネルギーがなくなっていきます。辛い気持ちを誰にも言えずに、一人で何とかしようとがんばらないでほしいなと思います。

ここは、元気を取り戻せるように相談員が一緒に考えます。相談員がお電話や相談室でお話を聴くこともありますし、一緒に身体を動かして遊んだり、絵を描いたり、ものを作ったりして一緒に時間を過ごしたりもします。楽しいことをして元気が出たり、自分のいいところや強いところを見つけたりする中で、困っていることを解決する方法を考える力を取り戻していけるといいなと思います。

自分のことを必要以上に責めてしまっていたり、自信を失ってしまって、一歩が踏み出せなくなっていたりするときは、ゆっくり休むことが必要な子もいるし、自分の好きなことに取り組んで、気持ちが落ち着くという子もいます。凹んでも元に戻る力を私たちは持っています。「こういう見方もあるよね」とか、「こんなふうに考えてみたらどうかな…」などと一緒に話し合ってみるうちに、しんどさが和らぐこともあります。慌てないでいいと思います。必要な時間は人それぞれ違います。

あなたの気持ちをゆっくり聴かせてほしいなと思います。

どんな小さなことでもかまいません。少しでも心配があったら、まずは相談してみましょう。」

◆相談窓口はこちら

[電話相談]教育相談一般・東京都いじめ相談ホットライン(24時間対応)

電話番号:0120-53-8288

いじめ、友人関係、学校生活、不登校、子育ての悩みや不安、家族関係、発達障害、自傷行為、家庭内暴力、体罰、ヤングケアラーに起因する問題などの相談を受け付けています。来所による相談を希望する場合は、事前に予約が必要です。

[電話相談]高校進級・進路・入学相談

電話番号:03-3360-4175

都立高校への進学・転学・編入学、高校中途と退学後のことについての相談。来所による相談を希望する場合は、事前に予約が必要です。

SNS等教育相談 (子供専用) 

友達、恋愛、家族、進路のこと、どんな悩みもウェブチャットで相談をお受けしています。(都内在住・在籍の小学生、中学生及および高校生相当年齢の子供本人対象)

 メールによる教育相談

親子関係など家庭生活に関する相談や、友達のことや不登校などの学校生活に関する相談、都立高校への進級・進路・入学に関する相談をメールでお受けしています。ホームページ上のフォームからご利用できます。返信は1回のみです。

[電話相談]通訳を介した外国人児童・生徒の高校等進路・教育相談

電話番号:0120-53-8288

英語、中国語、韓国・朝鮮語の通訳を介した子供の学校生活や都立高校等への入学・転学・進級などに関する相談を受け付けています。(毎週金曜日の午後1時から午後5時まで)

  • 「東京都を支える仕事」②:東京さくらトラム(都電荒川線)の運転手の仕事に迫る!

7月号より開始した「東京都を支える仕事」企画では、東京都で働くさまざまな人にフォーカスを当てています。8月号では「東京さくらトラム」の運転手の方にお話を伺いました。

路面電車の特徴に加え、運転手の1日の働き方や、働く上で大切にしていることなどをまとめています。

  • 広報東京都こども版

「広報東京都こども版」は、主に小学校4~6年生、保護者を対象に、都の施策や事業などの中からテーマを定め、こども達にとって身近な話題を交え解説しています。

広報東京都こども版がこども達の「なぜ?」や「なに?」を刺激することで、こども達自身でさまざまなことを自発的に考え、発信していくことを目指しています。

広報東京都こども版 : https://www.kodomokoho.metro.tokyo.lg.jp/

タイトルとURLをコピーしました