ジェリクルがコスモ・バイオと生体組織・試料の固定化材の共同開発契約を締結

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テトラゲルを用いて医療に革新を起こす東京大学発のバイオベンチャー企業のジェリクル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:増井 公祐、以下「ジェリクル」)とコスモ・バイオ株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:櫻井 治久、以下「コスモ・バイオ」)は、生体組織・試料の固定化材の共同開発契約を締結しましたので、お知らせ致します。

本共同開発では、ジェリクルの技術を用いた器官培養等における細胞や生体組織の固定化材の製品化を目指します。

固定化とは組織学で行われる「永久的に(または一時的に)生命現象を任意の時点で停止させる処理」とは異なり、積極的には被固定物の生命現象を停止させず、被固定物が生命活動を維持しながらも、移動できない状態にすることを目的とする処理を意味します。

現在細胞や組織を固定して長期間観察するためには、アガロースゲルへの包埋が行われています。しかし、温度感受性のアガロースでは培養工程における物性の維持が難しく、十分な固定性能を発揮することができませんでした。この度ジェリクルがテトラゲル技術を用いて開発した固定化材(TetraFix)では、自己固化性の水溶液を添加するだけで細胞や生体組織を簡単に固定でき、細胞や生体組織を数週間固定したまま、顕微鏡等における観察が可能になります。

 ジェリクルはTetraFixを早期に市場に提供することを目的として、ライフサイエンスに関する研究用試薬を製造・販売する大手試薬メーカーであるコスモ・バイオと共同開発契約を締結致しました。早急な製品化を進め、2023年内での製品販売を目指し共同開発を進め、2026年度には3億円の売上を目指して参ります。

【ジェリクル株式会社の代表取締役の増井公祐からのコメント】

大手試薬メーカーのコスモ・バイオと共同開発契約に至ったことを大変嬉しく思っております。コスモ・バイオは国内外に多くのパイプを持ち1200万点もの豊富な商品を販売しております。ジェリクルの技術とコスモ・バイオの技術を組み合わせることで、様々なニーズに応えられる新製品ができると考えております。コスモ・バイオと共にライフサイエンスの進歩・発展に貢献して参ります。

【コスモ・バイオ株式会社の代表取締役の櫻井治久氏からのコメント】

ジェリクルのテトラゲル技術は、細胞や組織を生きたまま固定(移動しない状態)できる画期的な技術で、細胞機能の理解や医薬品の開発を進めるうえで利用価値の高い製品になります。当社がこの技術を用いた製品を世に送り出すことで、基礎研究はもとより、幅広い医療技術の発展に役立つこと期待しております。生命科学の進歩に資するため、着実な共同研究開発と製品化を進めてまいります。

【ジェリクル株式会社とは】

ジェリクルは、世界で唯一の均一なゲルであるテトラゲルを用いて医療に革新を起こすことを目的に2018年に設立された東京大学発のバイオスタートアップです。テトラゲル技術を用いて、止血材・癒着防止材・神経再生材・眼科手術補助剤等様々な医療製品を作り出します。ゲルを打ち込むだけであらゆる病気を治療できる世の中を目指して参ります。

【コスモ・バイオ株式会社とは】

コスモ・バイオは、世界各国およそ600社の仕入れ先から1200万点という豊富な商品を導入し、医療・食糧・エネルギーなど研究に必要なサービスを提供するライフサイエンスの専門商社です。その一方で、試薬製造・受託試験や研究機関との共同研究による製品開発などをおこなうメーカーとしての側面も。どちらも信頼される製品・サービスを提供することで、世界中から多くの依頼を受ける企業として成長を続けています。

【ジェリクル株式会社の会社概要】

会社名:ジェリクル株式会社 / Gellycle Co., Ltd.

所在地:東京都文京区本郷3丁目38番10号さかえビル2F

代表者:増井 公祐

設立:2018年8月1日

URL:https://gellycle.com/

事業内容:テトラゲルを利用した医療製品の研究開発

【コスモ・バイオ株式会社の会社概要】

会社名:コスモ・バイオ株式会社/ Cosmo Bio Co., Ltd.

所在地:東京都江東区東陽二丁目2番20号 東陽駅前ビル

代表者:櫻井 治久

設立:1983年8月25日

URL:https://www.cosmobio.com/

事業内容:ライフサイエンスに関する研究用試薬、機器、臨床検査薬の仕入れ(一部自社製造)及び国内・海外販売

【技術についての詳細や技術活用を希望される企業様のお問い合わせ先】

ジェリクル株式会社 営業担当

e-mail:sales@gellycle.com

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