この記録は、CZ法(チョクラルスキー法)による量産品のシリコンウェハをベースにしたもので、欧州太陽電池試験所(ESTI)によって確認されました。5月下旬に上海で開催された展示会「SNEC」において発表した前回の31.8%から1.7%の向上になります。現在、この33.5%は世界第2位の記録ですが、今後も継続的に更に向上していく可能性があります。
LONGiは、中国で最も早くからタンデム型太陽電池の研究開発を進めてきた企業の一つです。量産を想定した開発に正面から取り組みながら、LONGi研究開発チームは重要な技術においてブレークスルーを次々と達成しています。その中には、テクスチャシリコン基板上でのペロブスカイト薄膜結晶成長、効果的なバルクパッシベーション、光閉じ込め技術などが含まれ、これらの進歩により、シリコンベースのタンデムセルの変換効率は急速に向上しました。
LONGiの創業者兼会長である李振国は、「セル変換効率の向上と発電コストの低減は、太陽光発電産業の発展を促し続ける永遠のテーマです」と講演の中で語りました。2021年4月以降、LONGiは太陽電池変換効率の世界記録を14回更新し、シリコン太陽電池の最高変換効率である26.81%達成のタイトルを現在保持しています。2012年の上場以来2022年末までにLONGiは研究開発に約195億人民元(日本円で約3800億円以上)を投資し、累積で2,132件の様々な種類の特許を取得しています。
更に李は、「太陽光発電は『光から生まれる』ものであり、太陽からの光は誰にとっても公平です。太陽光発電は、地球規模の包括的エネルギー源として世界のさまざまな国や地域に光と幸福を送り込んでいます。過去10年間で発電コストが90%以上も下がったことにより、太陽光発電は世界のほとんどの国で最も経済的なエネルギータイプになっています」と強調しました。
また、今年のIntersolar EuropeでLONGiは、世界記録を持つコンセプト製品「2681」を参考出品しました。2681と名付けられたこのコンセプト製品は、質量31.8kg、サイズ2278mm×1134mmです。その極めて高い変換効率は、昨年達成した結晶シリコン太陽電池の変換効率26.81%の先進技術をベースにしており、その極めて高い性能は高度なセル技術開発から生まれています。その他、電圧や左右対称のセル構造、600Wを超える出力など、様々な特徴も備えています。
同社によると、LONGiの研究開発チームは、わずか6ヶ月の期間で研究所でのデータからコンセプト製品化に成功したといいます。このコンセプト製品の開発により、量産化の実現に一歩近づいたと言えるでしょう。
この様にLONGiの技術革新は、研究所でのデータの進歩だけに基づくものではなく、産業化という目標に突き動かされており、世界中の先進的な最先端技術をいち早く量産化し、業界全体の技術進歩を促しています。
今後、LONGiは、投資、技術協力などの形で世界の太陽光発電産業の発展に参加し、より多くの国に、中国のハイエンド製造業の企業もグローバルな協力を行う能力と意欲があることを理解してもらうことを目指しています。
LONGi(LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.)について
2000年設立のLONGiは、世界有数の太陽光発電テクノロジー企業として、エネルギー転換のシナリオを自ら描き、顧客視点の価値創造に注力することを使命としています。「太陽エネルギーを利用してグリーンエネルギーの世界を創る」という使命と「堅実で信頼できる技術リーダーシップ」というブランド哲学のもと、LONGiは技術革新に専念し、単結晶シリコンウェハ、セル・モジュール、商業・産業用分散型太陽光発電ソリューション、グリーン電力ソリューション、水素設備という5つの事業分野を構築しています。同社はグリーン電力を提供する能力を磨き、最近ではグリーン水素の製品及びソリューションも加え世界のゼロ・カーボン化を支援しています。
www.longi.com/en
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