「あじさい寺」として市民らに親しまれている「賴光寺」（らいこうじ、東畦野２）、「西洋アジサイ」や「おたふく」などのアジサイの品種約５００株がそろそろ見頃を迎える。青やピンクに色づいた美しいアジサイを一目見ようと、カメラを持った人たちが境内を訪れ、散策を楽しんでいた（参拝料無料）。
あじさい
あじさい
あじさい
今年は、例年より開花が少し遅く、来週ごろに満開を迎える。まだつぼみの株もあり、７月上旬頃まで見頃が続く。アジサイが一番いきいきとするのは早朝で、ベテランの写真愛好家などは、午前５～６時頃には写真撮影に勤しんでいるという。
同寺は源満仲公の夫人である法如尼の発願で、子の源賢僧都（幼名：美女丸）によって建立された。昭和４９年、本堂再建（建て替え）を祝って、川西市観光協会から贈られたアジサイ約１００株を前住職らが、「地元の人に楽しんでもらおう」と毎日丹誠を込めて育て、大輪の花を咲かせるようになった。現在では「あじさい寺」という愛称で親しまれ、市内外から観光客などが訪れている。開花時期には、ハイキングのコースになるほか、俳句などで題材を拾うために、吟行で訪れる人も多い。
境内の参拝者は「賴光寺はいろいろな種類のあじさいが咲いており、とても見応えがあります。今シーズンは今日が二回目の参拝になりますが、来るたびに感動させていただいています」などと話していた。
