「インドは、経済制裁で割安となったロシア産の石油をどんどん買っている」
「トルコは知られざる植毛大国。国を挙げて植毛ツーリズムに力を入れている」
「中国のレアアースの生産量は世界全体の7割」
「ベトナムのある企業はEVの工場を米国に立ち上げ、ニューヨーク市場にも上場する計画だ」
「台湾と外交関係のある国はいまや、世界に13カ国しかない。中国の圧力を受け、最後の砦である中米で断交ドミノが起きている」
「“米国の裏庭”とかつて呼ばれた中南米のGDP上位6カ国はすべて左派政権となった」
「仮想通貨の保有率が最も高いのはタイ」
「中国は世界53カ国以上に警察拠点を置いている」
こうした驚きの情報は、実は日本の新聞に載っています。上の8つはほんの一例にすぎません。
確実に言えるのは、新聞を毎日、しっかり読み続けることで知識が積みあがっていき、世界の流れや世界のつながりが見えてくること。ただし読み方にコツがあります。メディアのプロ(四半世紀以上の経験)と一緒に、新聞記事を「深読み」してみませんか?
「日本のメディア(新聞)は途上国をほぼ取り上げない」との声もありますが、十分かどうかはさておき、実は日本でも“読み切れないほど大量の途上国の情報”が日々出回っています。つまり日本語のニュースをフォローするだけでも、途上国(世界)の動きはある程度わかるわけです。
もちろん自分で独自に調べて情報を得ることも大事。ただ現実として、世界およそ200カ国のさまざまなことを一人で調べられますか? 途上国を、世界を知りたかったら、新聞を読まれない手は絶対にありません。皆さんの周りで、新聞を読まないのに世界情勢に詳しい人はいますか?
「途上国ニュースの深読みゼミ」では、1980年代後半から途上国(とくに東南アジアとラテンアメリカ)をウォッチしてきたganas編集長が毎週、ホットな記事を1本厳選し(背景事情も説明します)、それをもとに参加者の皆さんで、「ほー!と思ったこと」「記事の中で気になったこと」「その場で調べてわかったこと」「こんなふうに読み取れるかも、と感じたこと」「もっと知りたくなったこと」「今後の予測」などを言い合います。2時間かけて深読みしていきましょう。
選ぶ記事は、地域はアジアから中東、アフリカ、ラテンアメリカまで、分野は政治から経済、社会まで全般(ニッチな記事に注目します!)。さまざまな地域と分野を見たほうが「世界全体の動きがわかりやすい」(この国・地域はこうだ、というステレオタイプの思考に陥りにくい)というのが理由です。
途上国を少しでも知りたいなと思ったら、現地に行く/住む(もちろんとても重要!)だけでは不十分。日ごろからニュースを読み、その内容を掘り下げて考えていきましょう。これを10年、20年、30年と続けると、見えてくるものがあるのです。さあ皆さん、2023年は“途上国ウォッチャー”への第一歩を踏み出しませんか?
「メディアは信用できない」という声に惑わされず、まずは新聞を手に取り、一緒に記事を深読みしましょう。自分が新聞離れしてきたことを10年後、20年後に後悔しないように。知れば知るほど(キリはありませんが)、世界はとっても興味深いのです!
■場所
ご自宅(Zoomでつなげます)。海外在住者歓迎。
■日時
①7月(8期):7月3、10、17、24日(いずれも月曜)20~22時
②8月(9期):8月1、8、15、22日(いずれも火曜)20~22時
*参加するタームを上の2つからお選びください。各ターム計4回のプログラムです。
*新聞を購読する必要はありません(特別に、現時点で可能な無料で読める方法をお教えします。ただしちょっとした手続きが必要)。
*最初はganas編集長が記事を選びますが、慣れてくれば参加者の皆さんが選ぶ記事も大歓迎。
*参加者の皆さんで意見を言い合う記事は前日にお知らせします。事前に軽く調べておくと良いかもしれません。
*やむなく欠席される場合は、その回の録画を視聴できます。
*詳細は参加が確定した方にご連絡します。
*ご希望があれば、オフ会を首都圏で開きます。
■途上国ニュースの深読みゼミの4大メリット!
①日本にいても途上国のおもしろさを味わえる!
「その国のことはその国に行かないとわからないよ!」。この言い方は半分ホントで半分ウソです。行けばわかることもあれば、わからないこともありますから。逆に言えば、日本語で情報をしっかりとれるようになる(習慣がつく)と、日本にいながら、1つの国だけでなくいくつもの途上国の動きがわかります。
もちろん英語やフランス語、スペイン語、アラビア語などができればベター。ですが日本語のニュースだけでも、読み切れないほど大量のニュースが毎日流れています。「途上国ニュースの深読みゼミ」でぜひ、そうしたニュースの一端に触れてみてください! 驚くほどおもしろいニュースに出合えます。
②深読みで「世界のつながり」を実感できる!
ニュースは流し読みではなく、いろんなことを意識して(調べながら)読むと、「世界はこうつながっているのか!」といっそう深く理解できます。そのやり方も「途上国ニュースの深読みゼミ」では学びます。知れば知るほど、途上国のニュースに対する理解度や感度(おもしろく感じるアンテナ)はアップします。
こうなると、世界の流れやつながりがわかって楽しいですよね。皆さんもぜひ、途上国ウォッチャーへの一歩を踏み出してください! 途上国を知れば知るほど、悲しいかな、日本がいかに世界から遅れているかを実感します。
③途上国へ行ったときに「見える景色」が変わる!
いろんな国へ行ったときに役立つのが、途上国ウォッチャーとして蓄積してきた知識や見方(視点)です。たとえば、アフリカのどこかの国を訪問して、「渋滞がすごい。バイクがすごい」と驚くよりも、「東南アジアと違って、ホンダのバイクが少ない。本当に中国やインドのバイクだらけだ。ホンダのバイクが東南アジアを席巻できるのも時間の問題かも。家電はもう日本メーカーの時代は終わったし。ラテンアメリカはどうなのだろう?」と頭を巡らせてみる。ちなみに実は日本にもすでに、中国やインド、タイなどのバイクが輸入され、人気を得ています!
ひとつの国だけではなく、別の国と比べてみる。複眼の視点で世界をとらえると、見える景色は変わるのです。周りからも一目置かれます。
④途上国好きの仲間と途上国トークで盛り上がる!
ganasが主催する各種プログラムには毎回、アジアやアフリカ、ラテンアメリカなどに興味がある人(年齢も10代から60代までの男女)が集まります。それだけに、ひとつの記事をみんなで深読みすると、いろんな見方が出てくることも。その流れで、マニアックな途上国トークで盛り上がるのも楽しいです。
途上国(世界)は多様ですし、なにしろ変化が激しい。また途上国ウォッチャーになれば、ご自身の経験と知識のレベルも少しずつ上がっていくので、話のネタが尽きることはありません(見えなかったことが徐々に見えてくる)。アジアやアフリカ、ラテンアメリカのお酒と料理を飲み食いしながら、途上国トークをしましょう(オフ会をやりましょう)!
■費用
・一般:1万2000円⇒早割1万1000円
・学生:1万1000円⇒早割1万円
・「ganasサポーターズクラブ」(https://www.ganas.or.jp/gsc/)のパートナー/サポーター:1万円⇒早割9000円
*6月19日(月)までのお申し込みは「早割」として1000円割引(受講料の入金が完了していること)。
*リピーターの方はganasサポーターズクラブ(途上国に特化した情報を発信する非営利メディアのganasを支えていただく応援団)に入るとお得です(プログラムのお申し込みと同時に新規入会しても、パートナー/サポーターの費用で受講できます)。
*受講者の都合により入金後に辞退されても返金いたしません。ご了承ください。
■〆切
①7月(8期):6月29日(木)
②8月(9期):7月28日(金)
*先着順。ただし定員に達し次第、締め切ります。
*6月19日(月)までのお申し込みは「早割」として1000円割引(受講料の入金が完了していること)。
*お申し込みは受講料のご入金をもって完了いたします。
■定員
各回10人程度(先着順)
■申し込み方法
*上のリンクをクリックして、申込書(グーグルフォーム)にご記入ください。完了されましたら、その旨をメール(devmedia.ganas@gmail.com)でもお知らせいただくと確実です(お申し込みの際にメールアドレスを誤って記入されますと、こちらからのメールが届きません)。
*追って受講料の振込先を案内させていただきます。
*お申し込みはご入金をもって完了します。
■過去の受講者の声
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「複雑な国際ニュースがわかる入口になる。最新ニュースがセレクトされるので、翌朝のニュースを見るときに理解度がアップしている自分に嬉しくなった。また、ワグネルが出てきた記事が印象深かった。民間の軍事会社が古くから世界中にあることを知って驚き、落胆した」
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「記事はちらっと読むだけだと、本当の意味ではわかっていないことを痛感した。今後は深める習慣をつけていきたい」
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「調べるポイントを講師(ganas編集長)と一緒に選べるし、またそれぞれが調べる時間もあって良かった」
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「知れば知るほど、もっと知りたくなる。記事について、講師(ganas編集長)から詳しい解説や別の視点なども提供されるので、幅広く学べた実感がある」
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「国際政治のトピックはこれまで、どこから勉強したらいいのかわからなかった。このプログラムでは、受講生の皆さんと意見交換する中で思考を深められるし、講師(ganas編集長)がファシリテーターを務めてくれるので、間違ったまま議論が進んでいくこともなくて安心。また、こんなことを調べるとより深く理解できるよ、といったアドバイスももらえるので満足」
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「発言しやすい環境だった。講師(ganas編集長)や他の参加者との意見交換がおもしろくて、海外ニュースに対する視野が広がったと感じた。ただ4回だと足りない。もっと長期(2カ月ぐらい)が良い」
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「講師(ganas編集長)が選ぶ記事は、自分だと見過ごしてしまうものばかり。そこにも価値を感じた。地域も分野も幅広く、充実した学びになった」
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「ニュースを読み込む方法を知り、日常的にニュースを読むことは一生ものの学びだと考えている。他の人にも勧めたい」
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「ニュースを読む際に意識すべき『新しい視点』をもつことができた。具体的には、その出来事が起きている国・場所がどんな環境に置かれているのかを理解すること、記事にはライターの主観が入っているから反対側からも考えてみること」
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「知り合いにも勧めたいプログラム。途上国に興味がなくても、ニュースの深読みの方法がわかるようになる。(世界のさまざまなことに興味をもつ)きっかけになる」
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「学びが多くてチャレンジングだったが、やりがいもあって楽しかった」
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「(記事の中に出てくる)単語を調べながら、ニュースを読んだのは初めて。ニュースひとつで、その国のことだけではなく、さまざまな国のことが知れたり、また未来の予測までできたりするのがおもしろかった」
■こんな人におススメ
・途上国を取り上げるニュースの楽しい読み方を知りたい!
・途上国ウォッチャーになりたい!
・新聞をほとんど読まない/新聞をあまり信用していない!
・途上国(世界人口の8割が途上国に暮らす)が好き。いろいろ詳しくなりたい!
・日本にいながら途上国に詳しくなる方法を知りたい!
・「複眼の視点」で途上国をとらえたい(他人があまり気づかない途上国のユニークな一面を発信したい)!
・ニュースのおもしろさがいまひとつわからない、のが悩みだ!
・途上国好きの人たちとつながりたい!
・メディア/記者志望!
・NGOや学生団体に所属していて、途上国についての知識を日々深めたい!
・JICA海外協力隊に参加したい!
■講師
長光大慈(特定非営利活動法人開発メディア代表理事、ganas編集長)
上智大学法学部を卒業後、アジア最大の日本語媒体であるNNA(現在は共同通信グループ)のタイ支局とフィリピン支局を立ち上げる。電気新聞記者、フリーライター、デベックス・ジャパン・メディア部門責任者などを経て現職。合計10年以上の海外在住経験(米国、タイ、フィリピン、インドネシア、ベネズエラ)、およそ50カ国の渡航経験をもつ。青年海外協力隊のOBでもある。ハンモックのコレクター。メディアの仕事を始めて四半世紀以上。
■主催
特定非営利活動法人開発メディア(途上国・国際協力に特化したNPOメディア「ganas」の運営団体)
・website:https://www.ganas.or.jp/
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