Fora、『総合的な探究の時間』で実施可能な「探究スキルUPワークショップ」を本格運用開始

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​一般社団法人Fora(本社:東京都中央区、代表理事:藤村 琢己、以下Fora)は、2022年度より高等学校の必修科目となった「総合的な探究の時間」で活用できるプログラム「探究スキルUPワークショップ」および、オンライン上での個別質問が可能なツール「オンライン質問サポート」を本日より本格運用開始することを発表します。
「総合的な探究の時間」は、生徒自身の在り方や生き方を考えながら、自らが問いを持ち、より良く課題を発見し、解決していくための資質・能力を育成することを目指した教科です。変化や不確実性への対応が高まる中で、生徒自身が問いを持ち、溢れている情報の中から適切な情報を見極めて収集し、自分なりの最善解を模索し続ける姿勢や技法を育むことが目指されています。一方で、情報収集が不十分だと生徒の問いが曖昧なままになり、目指したい水準に到達しないこともあります。そのため、生徒一人ひとりに寄り添った個別指導が必要になりますが、それが教員の負担過多につながっています。また、探究は教員にとっても新しい取り組みであることから、教員の専門的な知識・ノウハウの不足も課題となっています。そのため学校現場では、学外の良質な学習コンテンツや指導人材の活用を求める声が高まっています。

■「探究スキルUPワークショップ」の概要
本ワークショップは、問題の構造化や、仮説を起点に調査設計を行う技法などを<情報整理編><情報収集編><調査計画編>の3つのワークショップとして高校生向けに開発したものです。各編2コマで構成されており、1編2コマから導入可能です。授業に導入可能な実践型ワークショップとして全国の高等学校に提供します。プログラム開発にあたっては、世界最大規模の総合コンサルティング会社アクセンチュアが支援し、実際のコンサルティング現場でも活用される技法やその研修資料などが基になっています。なお、コンテンツ利用は無償です。

<情報整理編>
生徒がすでに知っている情報や、過去に調べた情報を整理し、構造化する方法を学びます。情報整理フレームワークであるロジックツリーを学び、探究学習において活用することを通して、追加で調査すべき情報や問いを見つけることを目指しています。

<情報収集編>
問いをもとに情報収集の目的を明確にする方法や、情報収集の目的に合わせて、「さがす」「つくる」の2種類の情報収集手法の使い分け方とそれぞれのコツを具体的なケースに沿って学びます。

<調査計画編>
情報収集編で定義した得たい情報を限られた時間で効率的、効果的に収集するスケジュール策定の方法を学びます。

なお、Foraは、今後もアクセンチュアと協力し、より応用的な社会課題をテーマにした探究学習コンテンツを開発してまいります。

 
■「オンライン質問サポート」の概要
本ツールは、個別相談を、オンラインのメッセージ上で、探究学習における疑問を解決するサービスです。アクセンチュアのデジタルによる課題解決の豊富な知見を活かし、Foraが学校支援によって蓄積した200問以上の質問と返答のデータを分析しました。その上で、生徒の質問やつまずきポイントを類型化し、それぞれに沿った指導方針を整理することで、充実した個別サポートを開発しました。生徒は各学校で導入されている教育プラットフォーム経由で、学校や自宅から探究テーマについて質問をし、回答を受け取ることができます。教員の負担を軽減しつつ、生徒一人ひとりの個別最適な学びを充実させるだけではなく、ICTを活用した学びの機会を提供します。

 
■ワークショップを試験導入した広尾学園中学校高等学校(東京都)参加者コメント
<教員の声>
 「本校では探究活動の後半でインタビューを実施しています。この探究スキルUP ワークショップでは、インタビューに至るまでの情報収集から、設問の作り方まで、一連の流れで網羅され、大変的確な内容でした。ロジックツリーを実践的に学べるため、総合的な探究の時間を超えて、生徒たちの日常的な勉強にも積極的に活用できます。さらに、適切な情報収集するための「さがす」「つくる」という2種類の整理の仕方が教員にとっても非常に参考になり、今後の授業に導入したいと思います。」

<生徒の声>
「先ず自分で仮説を立て、そのテーマの情報収集することが重要だと論理的に分かりました。特に<情報収集編>調査計画シートはとても実践的で、探究活動の授業のみならず、日々の勉強や部活動など、様々な場面で活かせると思います。学校や家庭では学び得ないことが多くとても説得力がありました。」

■開発者コメント
<アクセンチュア株式会社 ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループ 兼 コーポレート シチズンシップ日本統括 マネジング・ディレクター 海老原 城一>
「アクセンチュアでは、多様な専門知識をもった社員がビジネスの手法を社会課題解決の領域に持ち込み、学生から社会人まで、これまで世界で580万人に対してスキル向上の機会を提供してきました(2021年度時点)。その取り組みの一つとして次世代型人材を定義し、生徒の姿勢、能力を定義してルーブリック作成や学校支援の枠組みを継続してきました。
一般社団法人Foraとは2021年より、学校現場の探究学習等への指導ノウハウ不足や、教員負担の課題解決のため、高校生の探究支援となるコンテンツを企画からプラットフォームの構築まで共同開発してきました。今回の本格運用開始で、より多くの生徒の方に探究学習支援の機会を提供でき、次世代に活躍する人材育成に貢献できるのではないかと期待しています。」

<一般社団法人Fora 代表理事 藤村琢己>
「社会の変化に合わせて学校教育の充実を目指した改革が行われていた中で、コロナ禍におけるGIGAスクール構想の推進も相まって、2022年の学校教育業界は大きな転機を迎えています。日本の教育のターニングポイントとなりうる2022年に本連携でのサービスをリリースできて、大変嬉しく思っております。引き続き本連携を通して、様々な教室に良質な学習コンテンツが提供を目指すとともに、生徒一人ひとりに個別最適化された学びを、全国各地に届けられる仕組みづくりに繋げられるよう努めてまいります。」

■一般社団法人Foraについて
一般社団法人Foraは、中学校や高校を対象に「生徒の学び続ける意欲と能力を高めること」を教育目標におき、50校超の学校に対して、探究学習プログラムやキャリア教育を実施しています。これまで3万人を超える高校生にプログラム提供を行ってきたほか、企業等との高校生向けのワークショップ新規開発、学校教育へのコンサルティングなどを行っています。とりわけ、2022年から本格的に導入される探究学習の実施に先駆け、2018年から先行支援を行なっており 、本格化する探究学習に向けたカリキュラム検討、教材提供、授業実施等の支援を行っています。

<報道機関からのお問い合わせ先>
一般社団法人Fora
東京都中央区日本橋室町1-13-1 DKノア4F
TEL:03-6822-4100
Email:info@fora.or.jp(担当:藤村、伊藤)
問い合わせフォーム:https://fora.or.jp/inquiry/
HP:https://fora.or.jp

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