日本ケロッグでは、SDGs「2.飢餓をゼロに」、「3.すべての人に健康と福祉を」推進などをゴールとしてグローバルで取り組んでいる社会貢献プログラム「Better Days(TM)」の日本における活動を推進しています。今年設立60周年を機に、よりよい社会の実現に向けBetter Daysの活動をさらに推進させ、近年課題となっている子どもたちの朝食欠食や孤食、栄養不足などの課題解決に取り組みます。そしてこの度、新たに立ち上げた「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」は、今年こども食堂10周年を迎え、子どもたちへの支援の輪を広げることを目的に「こども食堂応援団」を立ち上げた、認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえと連携していきます。
■発表イベントの様子
【第一部】「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」メディア向け発表会
イベント当日は第一部として「ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト」の発表会を実施しました。日本ケロッグからは代表職務執行者社長の井上が登壇し、ケロッグの創業者であり生涯をかけて慈善家として社会貢献活動に尽力したW.K.ケロッグ氏の話を紹介した後、ケロッグ氏の遺志を受け継ぐ形でグローバルで取り組んでいるBetter Daysの日本における活動を60周年という節目の年を機に、今後さらに推進していくと述べました。さらに、Better Daysを柱とした日本ケロッグ社としてのESG戦略についても説明を行い、グローバル全体で①飢餓、②持続可能性、③ウェルビーイング、④公平、多様性、包括の4つのフォーカスエリアでの取り組みを通じて、世界中の人々が食糧への持続可能で公平なアクセスの実現を目指し、その結果、2030年までに、世界30億人の人々にとってのよりよい日々(Better Days)の実現を目指すといった目標を語りました。
そして、今回Better Daysプログラムの一つとして新たに立ち上げる”ケロッグ毎日朝ごはんプロジェクト“は、これら4つのフォーカスエリアのうち、「飢餓」と「ウェルビーング」の2つのテーマにおける取り組みとしてプロジェクトを推進すると述べました。その後、PRマネージャーの山路より、”朝食欠食”や”孤食”などの子どもの食にまつわる社会課題を提示した後、本プロジェクトの概要説明や今後のビジョンを説明しました。本プロジェクト概要として、登校前の子どもたちの「朝食応援プログラム」と放課後の「朝食の大切さを学ぶプログラム」の2つのプログラムで構成しており、6月のプロジェクトスタート時は、全国各地16件の子ども食堂で順次開始する旨を説明しました。朝食応援プログラムでは登校前に、友達や親子、子ども食堂のスタッフと一緒に、栄養バランス満点の朝ごはんを楽しく食べてもらい、朝食摂取習慣の確立と孤食の改善を目指したいと説明し、放課後の時間には、朝食の大切さを学ぶプログラムも実施し、子どもたち自身に朝ごはんを食べることの重要性や栄養バランスのよい食事についての理解向上を促すと説明しました。
さらに、ケロッグは全国約83,000人の先生とのネットワークを持つ株式会社ARROWSと協働し、子どもたちに朝食の大切さを伝える授業コンテンツを開発。それらを通して、子どもたち自身が朝食をとることの大切さや、栄養バランスのよい食事とは何かを考える内容となっていることについても説明しました。この取り組みは、今年度は、趣旨にご賛同いただいた全国287の小学校において展開、29,595人の子どもたちが授業を通じて「朝食の大切さ」について学ぶこととなります。
子ども食堂においては、今後の目標として「2030年までに全国47都道府県での実施を目指す」と述べた上で、ケロッグがビジョン&パーパスにも掲げている「世界中の人々が食だけでなく、心まで満たされる善良で正しい社会」の実現と「信頼される食品ブランドを通してより良い日々と”場”を創り続ける」ことを目指してまいりたいと意気込みを語りました。
今回、本プロジェクトを推進していくにあたり、タッグを組んでいる認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえの湯浅理事長も登壇し、コロナ禍における子ども食堂の実態や10周年を迎えた子ども食堂の目指す姿などを発表しました。コロナ禍における子ども食堂の実態では、「苦しい時期が続いているからこそ子どもたちを少しでも支えたい」という想いのもと、試行錯誤で運営を続けようとする子ども食堂やそのニーズの高さからコロナ前と比較しても約2,000箇所以上増加していることなどを説明いただきました。今後のビジョンについては「2025年までに全小学校区2万校区がある状態の実現を目指している」と述べた上で「子ども食堂が当たり前にある日本の実現に向けて尽力したい」とコメントしました。
さらに、母子の健康や子どもの栄養に精通している一般社団法人ラブテリの細川代表理事にも登壇いただき、専門家の視点で子どもの栄養状態について説明いただきました。コロナ禍における休校などの影響もあり、給食がない日はたんぱく質、ビタミン、ミネラルに加え、カルシウムや鉄が不足しがちになる点や、新型コロナウイルス感染症が子どもの食生活にどのような影響を与えたのかを明らかにすることを目的に実施しているオンライン調査の中間結果を用いて、特にビタミンDの欠乏リスクが明らかになり、男子より女子の方がリスクが高い結果になったことなどを説明。また、精神的な面において、楽しい気持ちで食事をすることで消化液の分泌が促され、栄養吸収率もアップすることなどを説明したうえで、本プロジェクトは、「子どもたちの食事や栄養面のサポートに加え、誰かと一緒に摂る楽しい食事の時間の提供という意味でも、子どもたちの心身の健やかな成長のサポートにつながるのではと期待しています」と述べました。
【第一部】ケロッグからむすびえへ「シリアルの贈呈セレモニー」
イベントでは、本プロジェクトの始動を記念し、日本ケロッグ 代表職務執行者社長の井上より認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえの湯浅理事長へシリアルの贈呈セレモニーを実施しました。日本ケロッグからは、今後栄養バランス満点の子供向けシリアルを中心に、各子ども食堂へと無償提供し、簡便で栄養バランス満点の朝食メニューとして提供され、子どもたちの日々の朝食摂取習慣確立および孤食改善のサポートにつなげます。
■ケロッグ 毎日朝ごはんプロジェクト概要
①子ども食堂でのプログラム内容
プログラム内容:
・栄養バランス満点のケロッグの子ども向けシリアルを中心に子ども食堂へ定期的に提供し、朝食メニューに追加。朝食摂取習慣の確立と誰かと一緒に楽しく食べることで、心身ともに元気な1日のスタートを応援。
・放課後に、定期的に朝食の大切さを学ぶプログラムを実施し、朝食の重要性や栄養についての知識を深める。
実施子ども食堂数:16 *2022年6月29日(水)より順次開始予定
提供製品:コーンフロスティ、ココくんのチョコワ、ココくんのチョコクリスピーなど
実施期間:2022年6月29日(水)~
②小学校でのプログラム内容
プログラム内容:株式会社ARROWSと共同開発した映像教材やワークなど朝食の大切さを学ぶ授業コンテンツを通じて「朝食の重要性や栄養バランスの良い食事」について学ぶ。
授業名:「朝ごはんでスイッチオン!元気な一日は朝ごはんから」
実施予定校数:287校
実施予定人数:29,595人
実施期間:2022年4月~
【第二部】ケロッグオリジナルの朝食の大切さを学ぶ授業
イベントの第二部では、ケロッグオリジナルの朝食の大切さを学ぶ模擬授業が八王子市立由井第一小学校の5年生80名を対象に実施されました。授業では、ケロッグ公式応援サポーターのミルクボーイのお二人も「ミルクボーイ先生」として参加していただき、授業を通じて、子どもたちへ朝ごはんの重要性や栄養バランスのよい食事について教えました。さらに、グループに分かれて考え、発表したグループワークでは、児童が発表した朝ごはんのメニューに対し、ミルクボーイ先生がコメントを述べる掛け合いもあり、子どもたちも楽しく面白く学ぶ様子が見受けられました。朝食の大切さを学ぶ授業で初の先生役に挑戦したミルクボーイの二人は、「朝食の大切さについて、僕らも知らないことがあったし、シリアルに含まれた栄養のすごさもわかりました。児童のみんなも真剣に考えてくれて、とても楽しい授業でした!」とコメントしました。
【第二部】ミルクボーイによる新ネタ「朝食応援漫才」
朝食の大切さを学ぶ授業の後には、小学生へ楽しみながら朝食の重要性を再認識してもらう目的に作られた、ミルクボーイの新ネタ「朝食応援漫才」の生披露が実施されました。漫才では、駒場さんの小学生のいとこがテンションが上がる朝ごはんを忘れてしまい、内海さんが一緒に考えてあげるコーンフレーク漫才お馴染みの設定でスタート。コーンフロスティを「マラソン中に食べたい物ランキング1位やって言うねんな」という特長には、「ほなコーンフロスティちゃうやないか!マラソン中にあんなカラカラなもん食えへんのやから」や、「選ばれし勇者しか作れないらしいねん」という特長には、「コーンフロスティは子どもでも簡単に作れるとこが魅力やねん。選ばれし勇者しか作られへんかったらモンスターと戦っている間に学校に遅刻してまうよ」など、小学生らしいトピック満載で軽快にツッコミを入れているシーンには笑ってしまうこと間違いなしです。ミルクボーイによる朝食応援漫才は、各子ども食堂にも共有され、子どもたちが楽しく学ぶためのツールとしても活用されます。
朝食応援漫才URL(https://youtu.be/MZyzMjkucNo)
<ミルクボーイさん コメント>
駒場さん:小学生の前で漫才を披露することなんて滅多にないので、楽しく僕たちの漫才見てくれてとても嬉しかったですし、児童たちからも逆に元気ももらいました。自分自身、最近子どもが生まれたばかりだったので、このプロジェクトはとても共感を感じましたし、もう少し大きくなったら栄養バランス満点のケロッグのシリアルを食べさせて、いつか子どもと一緒にコーンフレーク漫才できたら楽しいだろうなと思います!
内海さん:児童たちの前で漫才披露という貴重な経験ができてとても嬉しかったです。朝食の大切さを学ぶ授業では、児童たちと一緒に朝ごはんのメニューを考えましたけれども、栄養満点の朝ごはんなんてなんぼあってもいいですからね、ぜひ子どもたちには毎日栄養バランスの良い朝ごはんを食べてもらって元気に育っていってほしいなと思います!
■ミルクボーイ プロフィール
駒場孝(こまばたかし)<写真左>・内海崇(うつみたかし)<写真右>
吉本興業所属のお笑いタレント。2004年にコンビ結成。
2007年に吉本興業のオーディションに合格しライブ出演するように。2019年12月に開催された「M-1グランプリ2019」にて審査員7人中6人の票を獲得、第15代王者に輝いた。
■ケロッグ 子ども向けシリアルについて
「コーンフロスティ」、「ココくんのチョコワ」、「ココくんのチョコクリスピー」は、栄養バランス満点で、成長期のお子様に必要な栄養を含む牛乳を「ミルクdeマジック」と「チョコdeマジック」でおいしく変化させるシリアルです。パッケージは、子どもたちの「がんばる!」を応援すべく、多くの子どもたちが打ち込んでいる「野球」「サッカー」「テニス」をモチーフにしたスポーツデザインです。これからも子どもたちの「がんばる!」を応援するブランドとしてパッケージの見た目でも発信していきます。
■製品情報
製品名 | ココくんのチョコワ | コーンフロスティ | ココくんのチョコクリスピー |
内容量 | 150g | 240g | 260g |
参考小売価格 | オープン価格 | オープン価格 | オープン価格 |
■ケロッグの社会貢献活動について
ケロッグ社では、食料支援を必要としている世界中の子どもたちやそのご家族にむけ、食料寄贈などを通じた支援プログラム「Better Days(TM)」を推進しています。ここ日本では、「子ども」と「シニア」を対象に年間30万食分のシリアルの無償提供を実施しています。2013年よりスタートした「子ども」の栄養サポートプログラムでは、フードバンク「セカンドハーベスト・ジャパン」への製品寄贈に加え、豊島区のNPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」が運営する子ども食堂(計3ヶ所)や、足立区「居場所を兼ねた学習支援事業」(計3ヶ所)にむけて、利用している子どもたちが朝食用として自宅に持ち帰ることができるよう、年間20万食分のシリアルを無償でご提供しています。また2018年からは「赤い羽根共同募金」としても有名な社会福祉法人中央共同募金会との協業のもと、アクティブシニアの栄養問題改善に向けてシリアルの無償提供を開始。2018年は、1都4県(東京・埼玉・千葉・神奈川・群馬)を中心とした全国178箇所への年間10万食分以上のシリアルの無償提供を実施いたしました。
◼SDGsへの貢献について
本プロジェクトは、2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193カ国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標であるSDGs(Sustainable Development Goals – 持続可能な開発目標 -)の下記の2つの目標に貢献する活動です。
■ケロッグ 「Better Days(TM)」とは?
ケロッグがグローバルで展開している社会貢献プログラムです。①飢餓、②持続可能性、③ウェルビーイング、④公平、多様性、包括の4つのフォーカスエリアでの取り組みを通じて、世界中の人々が食糧への持続可能で公平なアクセスの実現を目指していきます。その結果、2030年までに、世界30億人の人々にとってのよりよい日々(Better Days)の実現を目指すというものです。
日本では、これまで、フードバンクなどの外部団体と連動し「子ども」と「アクティブシニア」などを対象にシリアルの無償提供を展開し、2021年度においては、年間累計約36万食分のシリアル無償提供を実施しました。
■認定NPO法人 全国子ども食堂支援センター・むすびえについて
私たちは、誰もとりこぼされない社会を日本でつくりたいという思いを持って活動をしています。各地域のこども食堂ネットワークを支援すること、何か社会に貢献したいと考えている企業・団体とつながりこども食堂へ支援を届けること、調査・研究をし、啓発をしていくこと。私たちは、3つの軸で、歩んでまいります。
■子ども食堂10周年記念!こども食堂応援団について
子ども食堂10周年のコンセプトに賛同し、子ども食堂を応援していただける企業・団体の皆さんを「こども食堂応援団」として募集します。応援の内容は、子ども食堂のために実施される活動であれば、ご寄付や物資を通じた支援、ボランティア派遣など、種類や規模は問いません。これまでむすびえを通じて支援してくださった企業・団体だけでなく、こども食堂応援団の立ち上げをきっかけに、新たな支援の輪が広がればと願っています。
■株式会社ARROWSについて
全国の先生が情報共有できる国内最大のオンラインプラットフォーム「SENSEI ノート」を開発・運営。2017年からは、各領域のリーディングカンパニーと組み、先生向けに教材を開発・提供する「SENSEI よのなか学」を開始。
■日本ケロッグ60周年のコンセプト「実れ、いい朝、いい人生」
日本ケロッグは、1962年に米国ケロッグ本社が100%出資の日本法人として設立され、2022年に60周年を迎えました。ケロッグの始まりは、創設者W.K.ケロッグ氏と医学博士でもある兄のJ.H.ケロッグ氏が営んでいた療養所です。そこに集まる人々のために、栄養豊富な穀物を使い、健康に良い食品を提供したい想いで開発したのがグラノーラやコーンフレーク、オールブランなどのシリアル製品でした。
そのケロッグが日本に進出して今年で60年。創業当時の想いはそのままに、常に時代に合ったおいしさ・手軽さ・健康価値を、お子様から大人までそれぞれのニーズに沿って提供するために進化してきました。体だけでなく、心まで。そして朝だけでなく、その先に続く一日、一生まで皆さまを元気にできるように、これからもケロッグは、穀物のまだ見ぬ可能性を引き出していきます。
また、創業者のW.K.ケロッグ氏は、当時から先進的な思想と社会貢献に対する強い想いを持っており、事業の推進だけでなく、ケロッグ財団を立ち上げて恵まれない子どもたちをサポートするなど、現在のSDGsの先駆けとも言える存在でした。
こうしたケロッグ氏の遺志を受け継ぎながら、現在ケロッグでは、飢餓や気候変動に伴う食糧問題解決に向けてグローバルで取り組んでいる支援プログラム“Better Days” を柱に、ビジネスの成長だけでなく、社会貢献活動を会社の重要な戦略として位置付けて活動をしています。
我々がビジョンとして掲げている「世界中の人々が食だけでなく、心まで満たされる善良で、正しい社会」の実現に向け、60周年を機にさらなる進化を目指します。