【現役投資家へのアンケート調査】「黒田総裁の通信簿。あなたの評価は?」発表

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株式会社日経CNBC(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:竹之内源市、以下「日経CNBC」)は、インターネット調査を実施し、日本銀行総裁の黒田氏に関する投資家の意識についてのアンケート結果を発表しました。
  • 「黒田総裁の通信簿。あなたの評価は?」

  日銀の黒田東彦総裁が2023年4月8日、任期満了を迎えます。
  2期10年の黒田総裁の金融政策を、あなたはどう評価しますか?

【回答結果】

 詳細ページURL ⇒ https://www.nikkei-cnbc.co.jp/information/2043876

回答全体の平均評価は、5段階評価で【2.9】となりました。最も多かった回答は【】、次に多い回答は【】とふたこぶ型の評価となり、賛否が分かれる結果となりました。
 
2023年2月10 日(金)に放送された日経CNBC「昼エクスプレス」では、日経CNBC解説委員長の直居敦と日経CNBCキャスターの岡村友哉が、調査結果やその背景について語りました。

日経CNBC 解説委員長 直居敦
2期10年をやり遂げる初の総裁。任期を終えようとしているタイミングで、是非、投資家に聞いてみたかった。熱心な投稿が多く、投資家らしい声も沢山聞けた。政治との向き合い方が難しい時代の総裁ではあったが、特にETFについては今後の出口をどうするのか答えが見えていない。

日経CNBC キャスター 岡村友哉
初期のころは心を揺さぶられることが多くあったが、今後を考えた時に弊害をもたらすのではないかと感じる政策が増えてきたと感じる。最後の会見で自身の政策についてどう語るのか注目したい。

●番組の映像は期間限定で無料公開中 ⇒ https://markets.nikkei-cnbc.co.jp/watch/vod/43671

視聴者から寄せられたコメントの一部をご紹介します。なお、番組映像内では、ほかにも多数のコメントを紹介しております。
 

  • 評価【5(最高評価)】の意見

・10年間という長期間の総裁としてのお勤めお疲れさまでした。継続した金融緩和により、市場にお金が回り、長く続いたデフレが収束し、経済が活発化し株価も順調に上昇しました。末端の弱小投資家でしたが、並みの投資家位にはなることができたと思います。

・アベノミクスを支えた一員であり、コロナショックから回復させた手腕は高く評価するべき。 ポジティブもネガティブもサプライズになってしまう市場との対話姿勢は残念。

・黒田総裁の胆力はすごい。名総裁だ。多くの投資家が稼がせてもらった。
 

  • 評価【4】の意見

・長期間の金融緩和。日本の企業の経営は、手堅いのは理解できるが、この緩和期間チャンスであった。積極的にお金を借りて、投資して欲しかった。ある意味、黒田さんのせいではなく、企業の責任と感じる。

・本人はもともと短期間でデフレ脱却できるとは思ってはいなかったと思う。染みついたデフレマインドは日本人の質素倹約の国民性とマッチしており、世代が変わらない限りは難しく、よく頑張ったと考えている。

・政府自民党が本気で構造改革、規制緩和を進めていれば、ここまで金融緩和、特に必要なかったマイナス金利まで踏み込む必要なかった。安倍元首相始め、景気回復(株高)に甘えた、自民党の問題。黒田さんは良くやったと思う。 安倍さんとクビをかけ規制緩和、賃上げを迫っていれば5だった。
 

  • 評価【3】の意見

・初期のころの黒田バズーカは有効だったと思います。2%のインフレ目標に固執し、異次元の金融緩和を長期間続けたことが問題と思います。金利維持のため日銀による大量の国債買いを強いられる状態は異常と思います。

・アベノミクスの一翼をになった金融緩和を実施したものの日本は成長ができずデフレ状態も続きました。黒田総裁が政府の後押しなくYCCやマイナス金利政策に代表されるような金融政策のみでの日本経済の舵取りに苦労されたことは大変だったと思います。ご苦労様でした。ただ、マーケットとの対話の点では不満です。昨年末のような金融政策の唐突の実施ではなく事前に地ならしをして欲しかったです。次期総裁に丸投げでなくしっかり引き継ぎをお願いします。

・就任当初は非常にわかりやすい説明で過去の総裁と違ってかなり期待しました。アベノミクスとの相乗効果で株価も大きく上昇しました。しかし当初2年の約束が延び延びになりかなりいびつな金融政策になったと思います。今後このいびつな金融政策を修正していくのはかなり厳しいと思います。もっと早くYCCの見直しをすべきだったと思います。ETFについても今後どのように処理していくのかかなり気になります。
 

  • 評価【2】の意見

・世界と日本に於ける様々な変化に対し頑なに目を背け、ひたすら頑なに緩和政策を続けた結果、日本経済にデフレを植え付け、異常な円安をもたらした。安倍元首相に引き立てられた恩義からか、政府の方針を忖度しすぎ、日銀の独立性を事実上放棄したのではないか。

・大規模金融緩和については、長い期間、目標を達成できなかったにもかかわらず、継続した点を問題と考える。変更は財政政策も含めてになりますので、すべてが日銀の責任ではないですが、何等か変更・対処すべきであったと思う。大規模金融緩和による増大したフローの行き先を明確にして、なぜ物価上昇が起きなかったのか、課題の洗い出しを行い、対処するべきであったと思う。

・政治の意思の結果とは言え円安にしたこと。 基本は国を富ませるために円高を目指すべきである。
 

  • 評価【1(最低評価)】の意見

・アベノミクスの一環として株価を上げることには寄与した。しかし、日銀の仕事は株価を上げることではない。物価の安定ではなかったか。円安誘導は、輸出企業にとっては業績に貢献したかもしれないが、家計にどれだけ貢献したのか。実質的な公僕であるはずなのに、国民に奉仕しないのでは高評価は与えられない。

・10年間、同じ「2%物価目標」に固執し、日銀のバランスシートを管理統制不能の規模に拡大させた。その結果、金融政策は自由度を低下させ、リスク対応力を失わせた。昨年のコロナ後の世界的金融引締めに対応できず、「円安」と国富喪失をもたらした。次期日銀総裁は、国債管理政策の適正化とETFの受け皿対策に忙殺される。

・日本国債発行を無制限に行った事。多分黒田総裁は金融緩和も限界を迎えていることに気付いている筈。またインフレもコロナ前から物価が上がっているのに知らぬフリした事が今に至っている事と思う。 もっと早く手を打っていたら緩和を続けなくても金利は押さえ込めている筈。どうにもならなくなってから次の総裁に最悪の状態で引き継ぐのは無責任過ぎると感じました。
 

  • < その他、分からない > を選択された方のコメント

・ETF購入による日本の株価維持の面では効果があったが、そもそもイールドカーブコントロールが、デフレからの脱却に有効であった疑問があるから。また、ETFの買入れが株式市場を歪めてしまっている。結果として、銀行金利は限りなく低く、実質所得も増加しない状況が続いてしまった。在任期間に資産を増やしたしたのは、株式保有者など国民の一部だけであり、資産格差の拡大を助長したと思う。

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番組映像は期間限定で無料公開しております。
 https://markets.nikkei-cnbc.co.jp/watch/vod/43671
◆無料時間:2023年2月10 日(金)~2023年2月19日(日)
※無料期間終了後の視聴には日経CNBCのインターネット動画配信サービス「日経チャンネルマーケッツ」へのご入会および月額990円(税込)が必要となります。

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調査対象 :日経CNBC視聴者
有効回答数:223件(30代~80代の現役の投資家)
調査期間 :2023年2月1日~2023年2月6日
調査主体 :株式会社 日経CNBC

  • 本調査結果は特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません。
  • 本調査結果は特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。
  • 本調査結果中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。

【日経CNBCについて】
日経CNBCは、日本経済新聞社と米国4大ネットワークのひとつNBCの関連会社CNBCが中核になって1999(平成11)年10月に開局したマーケット・経済専門チャンネルです。ボーダレス化が進む世界経済の迅速かつ正確な経済・マーケット情報を24時間ノンストップで提供しています。日本をはじめとして、米国・ヨーロッパ・アジアの情報を発信し、日本最強のマーケット・経済専門チャンネルとして高い評価を得ています。2012年にはインターネットで放送内容を配信する「NIKKEI Channel <Markets>(日経チャンネルマーケッツ)」も開設しました。2023年4月、「日経CNBC online」をリリース予定です。

 

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