今後TBMは、宮城県内をはじめ新素材LIMEXのさらなる普及拡大と資源循環を推進し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化してまいります。
■ 背景
TBMは、石灰石を主原料とするリサイクル可能な新素材「LIMEX」の開発・製造・販売しています。資源保全やCO2 排出抑制による気候変動問題への貢献などが評価され、現在、国内 10,000 社以上(*)の企業や自治体で、プラスチックや紙の代替素材として、LIMEX を導入いただいています。また、世界中でニーズが高まる循環型社会の実現に向けて、自治体や企業とのパートナーシップを強化し、資源循環モデルの普及を推進しています。宮城県内においては、白石市と多賀城市に自社製造拠点を構え、県内の雇用創出に努めているほか、白石・多賀城の2工場は実質100%の再生可能エネルギーで稼働しています。
ベガルタ仙台は、チーム創設以来、ホームタウンや活動区域(宮城県)におけるスポーツの普及、社会・地域振興をクラブの理念、基本方針に掲げ、地域に根ざした様々なホームタウン活動を行なっています。また Jリーグのクラブとして初めてスタジアム内でのゴミ分別回収を実施するなど、チーム全体として環境意識の高いクラブ運営に取り組んでいます。
*2022年11月時点 事業所登録数含む
■ 概要
TBMとベガルタ仙台は、スタジアムを拠点としたサステナビリティ活動の推進に向けて、2019年からLIMEX製クリアファイルやショッピングバッグの利用を開始し、2022年7月には循環型イノベーションの創出及び地域活性化への貢献を目的とする連携協定を締結しました。
本協定におけるLIMEXの資源循環の取り組みの第1弾として、ホームスタジアムで使用されるLIMEX製カップのマテリアルリサイクルを推進してきました。2022シーズンに使用されたLIMEX製カップはチームボランティアスタッフによる回収の後、再資源化し、宮城県産木材の木粉を混ぜ合わせた人工木材製ベンチに再製品化しました。
ベガルタ仙台が宮城県内で実施するホームタウン活動の一環として、2023年1月、南三陸町の佐藤仁町長をはじめとする町内職員や南三陸町立伊里前小学校の児童が参加したセレモニーにて、再製品化したベンチを宮城県南三陸町の「ベガルタ仙台 平成の森運動場」へ寄贈しました。
TBMの公式Youtubeチャンネルでは、ファンやサポーターも参加したLIMEX製品の回収の様子や、LIMEXの普及や資源循環を通じて、持続可能な社会の実現に向けたTBMとベガルタ仙台の想いを収録したメッセージ動画を公開しています。
・「メイドイン宮城で広がる、東北から世界への挑戦 | ベガルタ仙台×TBM スタジアム発のLIMEX資源循環」
https://youtu.be/TIY-h9QPDqI
■ LIMEX(ライメックス)とは
LIMEXは、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材です※。主原料が石灰石であるため、プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源など、枯渇リスクの高い資源の保全に貢献することができます。その環境性能については、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでの製品のライフサイクルにおける環境影響を科学的に分析するライフサイクルアセスメント(LCA)という手法を用いて算定し、素材開発に活用しています。すでに10,000以上(事業所数含む)の企業や自治体等にて採用されており、世界40カ国以上で特許を取得、COPやG20などの国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」 に登録されています。
※一般社団法人日本規格協会が発行するJSA規格では「無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアル(JSA-S1008)」と定義されています。
<石灰石について>
LIMEXの主原料である石灰石は地球上に豊富に存在し、資源輸入国である日本においても自給自足が可能な資源です。そのため原油価格の変動に左右される石油由来プラスチックなどと比較して、安定した価格での原料調達が可能であり、供給面においても安定性を有しています。さらに、石灰石は石油由来プラスチックと比較して、原材料調達段階のエネルギーを少量に抑えることができ、焼却時のCO2排出量を約58%削減できます。
<リサイクルについて>
LIMEXは、主要構成素材である無機物と熱可塑性樹脂を分離することなく再生利用することができるため、単一素材で設計された製品と同様、再資源化が可能です。これまでに事業者や消費者、自治体と連携し、既存のリサイクル設備を活用したLIMEXのマテリアルリサイクルの取り組みを数多く実施しています。
※LIMEX Sheet製品は、古紙回収には混ぜないでください。事業系廃棄物として処分する場合は、産業廃棄物として処理してください。家庭系廃棄物として処分する場合は、お住まいの自治体のルールに従いご対応ください。
■ 株式会社TBM
代表取締役CEO: 山﨑 敦義
本社:東京都千代田区有楽町1-2-2 15F
設立:2011年
資本金:234億2,993万円(資本準備金含む)
事業内容:環境配慮型の素材開発および製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
URL:https://tb-m.com/
- 2013年 経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択
- 2014年 国内特許を取得し、現在、日中米欧を含む40カ国以上で登録。その他100件以上の特許出願を実施
- 2015年 宮城県白石市に第一プラントを建設(LIMEX生産容量:6,000トン/年)
- 2015年 経済産業省の「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(製造業等立地支援事業)」に採択
- 2016年 米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
- 2018年 COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加
- 2019年 軽井沢で開催された「G20イノベーション展」に出展。G20大阪サミット2019の会場での運営品としてLIMEX製品が採用
- 2019年 中国・河南省、モンゴルでのLIMEX事業化に向けた基本合意を締結
- 2020年 使用済みプラスチック等の再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」を発表
- 2020年 BtoC 向けの EC 事業「ZAIMA(ザイマ)」を開始
- 2020年 宮城県多賀城市に第二プラントを建設(LIMEX生産容量:23,000トン/年)
- 2021年 韓国財閥のSKグループと135億円の資本業務提携を合意
- 2021年 自社製造拠点で使用する全電力を実質100%再生可能エネルギーへ転換
- 2022年 資源循環コーディネートサービス「MaaR(マール)」を開始
- 2022年 科学的根拠に基づく目標(SBT)認定を取得
- 2022年 Amazonが設立した「The Climate Pledge」に署名
- 2022年 温室効果ガス排出量を可視化するサービス「ScopeX(スコープエックス)」を開始
- 2022年 神奈川県横須賀市にLIMEXとプラスチックを自動選別・再生するリサイクル工場を建設(処理能力:40,000トン/年)
- 2022年 CDPの「気候変動」と「水セキュリティ」に関する調査で「B」認定を獲得
*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。