ティアフォーが提供するC1カメラは、120dB相当のダイナミックレンジ(HDR)、車載品質のハードウェア、各種アプリケーションへの高い接続性から、自動運転や運転支援の領域に限らず、自律移動ロボットや警備・監視など様々な用途において採用が進んでおり、すでに国内外の50社以上で導入されています。
またティアフォーが開発をリードするAutowareは、自動運転システムの開発に必要な様々な機能がOSS(オープンソースソフトウェア)として提供され、多くの企業や教育・研究機関で導入されています。
今回は、これまでC1カメラおよびAutowareのユーザから多く要望を頂いていたカメラパーセプション開発で実績のあるハードウェアおよびソフトウェアを、サポートツールや導入ドキュメントとともに開発キットとして提供を行います。
これにより、ユーザはハードウェアの選定や開発環境構築・導入のための工数を大幅に削減し、製品の市場投入までの時間の短縮や、研究開発推進のための環境構築が容易に出来るようになります。
また、高品質な車載カメラを用いた様々なコンピュータ上での開発をサポートするため、新たにGMSL2-USB3変換キットを発売し、受注を開始します(仕様は以下に記載)。
※1:AutowareはThe Autoware Foundationの登録商標です
【本キットに含まれる内容・オプション】
※2:ハードウェアは一部のみの購入も可能です
※3:別売りのMIPI変換キットが必要です
【製品WEBサイト】
https://sensor.tier4.jp/automotive-hdr-camera-jp
【本キットのGitHubリポジトリリンク】
エッジコンピュータとカメラパーセプションのセットアップ:
https://github.com/tier4/perception_ecu_container
カメラドライバ:
https://github.com/tier4/tier4_automotive_hdr_camera
【GMSL2-USB3変換キットの主な仕様】
電源供給 | USB 5V Vbus(4.75〜5.25V) |
カメラ入力インタフェース | FAKRAコネクタ(GMSL2) |
USB出力インタフェース | USB3.0 TypeC(スクリューロック付きコネクタ対応) 帯域:Up to USB3.0 |
画像出力フォーマット | YUV422 |
出力フレームレート | Masterモード:10/20/30fpsから選択可能 Slaveモード:外部トリガ周期に依存、最大30fps |
リセットボタン | 本体のリセットに使用 |
IOポート | RITS 4ピンコネクタ(外部トリガ供給、追加電源供給)(※4) |
動作温度範囲(℃) | 0〜70 (保存温度-10〜85) |
※4:必要に応じてIOポートのDC-INから追加供給が可能(9〜12V)
(左図)GMSL2-USB3変換キット、 (右図)C1カメラおよびPCへの接続例
動作サンプル動画(YouTube):https://youtu.be/kvurM1-pp7k
【今後の展開】
ティアフォーは車載用LiDARやコンピュータと統合された自動運転システム開発キットの製品化も推進しており、本キットでのサポート内容に加えて複数センサ間の空間的なキャリブレーションや時刻同期などの機能、および、Camera-LiDARフュージョンや物体認識などの高度な機能をAutowareの一部として提供していきます。またPilot.Auto(※5)やWeb.Auto(※6)との連携も推進し、自動運転開発に必要なあらゆるコンポーネントを提供していきます。それらを市場に提供することで、ティアフォーのビジョンである「自動運転の民主化」に向けた取組みを加速させていきます。
※5:Autowareをベースとした自動運転ソフトウェアプラットフォーム
※6:自動運転システムの開発と運用を効率化させるDevOpsソフトウェアプラットフォーム
<製品WEBサイト>
https://aisan-mobility.com/lineup/c1/
https://sensor.tier4.jp/automotive-hdr-camera-jp
<製品開発先へのお問い合わせ先>
株式会社ティアフォー
Email: camera@tier4.jp
<本リリースに関するお問い合わせ先>
〒460-0003 名古屋市中区錦三丁目7番14号ATビル
アイサンテクノロジー株式会社 モビリティ事業本部
TEL 052-950-7500
URL https://www.aisantec.co.jp/
Email mobility@at45.aisantec.jp