2022年11月30日に開催された「第6回 ふるさと納税の未来を考えるシンポジウム」(主催:ふるさと納税の健全な発展を目指す自治体連合)にて表彰されました。
うるま市ふるさと納税に寄付をして頂いた皆さまには、厚く御礼申し上げます。寄付の使い道についてご報告いたします。
ふるさと納税の使い道として、本市では8つの項目があり、その一つ『未来を担う子どもたちのための事業』に多くの指定がありました。
ふるさと納税の使い道 https://www.furusato-tax.jp/city/usage/47213
事業背景
沖縄県の子供の相対的貧困率は29.9%(全国平均13.5%)で深刻な状況です。一人当たりの県民所得は全国最下位、母子世帯の割合は全国で最も高くなっています。また、高校の進学率が全国一低く、入学後の中退率も高いなど様々な課題を抱えています。(参照元:内閣府資料 沖縄の子供達を取り巻く現状)
うるま市は人口約12.5万人(県内第3位)で、沖縄本島の東海岸に位置し、那覇空港から車で約45分の距離にあります。自然や歴史が色濃く残り、漁業、農業も盛んな地域です。世界遺産勝連城跡や海中道路といった観光スポット、闘牛やエイサーといった伝統文化の観光資源化も積極的に行い、活気づいてきております。もずく養殖全国1位の生産地としても知られております。
一方で、うるま市では子供の貧困問題という大きな課題を抱えております。うるま市の完全失業率は6.0%(令和2年国勢調査)で、更に15歳から19歳までの失業率は11.5%、20歳から24歳までの失業率は9.0%と、前回より改善はみられるものの、まだまだ深刻な状況と言えます。
これらを解決するためには、若年層の就職における知識の習得や資格取得による就職率の向上、雇用企業とのミスマッチを解消することによる定着率の向上が必要と考えます。
「ふるさと納税を子供の貧困問題解決に活用」
今回の受賞につながった「うるま市若者就業支援プログラム事業」は、平成28年度の「うるま市子どもの貧困対策庁内連絡会就労支援部会」において、貧困状態からの脱却を図る即効性のある支援として事業化され、生活困窮世帯の子ども(15歳から30歳)に対し、「(一社)沖縄産業開発青年協会」の受講にかかる費用を助成し、就労へと導くことで、子ども貧困の連鎖を断ち切ることを目的としております。
当時、就業支援に関して、資格取得の受講にかかる費用の全額を給付金として支給している自治体はなく、本市が先駆けとなっております。また、本事業にかかる事業費は全てふるさと納税の寄付金を活用しています。
【一般社団法人 沖縄産業開発青年協会】
「(一社)沖縄産業開発青年協会」では、若年層の就職において課題となっている知識や資格習得を目的としており、約半年間の研修で就労に役立つ11種類の資格取得が可能です。
(1)車両系建設機械運転技能講習修了証
(2)ガス溶接技能講習修了証
(3)アーク溶接特別教育講習修了証
(4)玉掛技能講習修了証
(5)小型移動式クレーン運転技能講習修了証
(6)フォークリフト運転技能講習修了証
(7)ローラー特別教育講習修了証
(8)車両系建設機械運転技能講習修了証
(9)伐木特別教育修了証
(10)刈払機特別教育修了証
(11)大型特殊自動車免許証
うるま市の補助を受けた卒業生の感想(一部)
- 最初はやっていけるか不安でした。最初の2週間は規律訓練といって厳しい訓練をみんなで乗り越えました。そこからみんなの友情が芽生えました。人見知りで友達ができるか不安だったけど、みんな優しくて、友達になれました。とてもうれしかったです。(中略) 将来は青年隊で取った資格を生かした仕事に就きたいです。そしてうるま市の皆さんには、とても感謝しています。自分が青年隊に入隊できたのもうるま市の皆さんの支えがあったからだと思っています。(うるま市在住 19歳)
事業効果
本事業は、平成 30 年より事業を開始し、今年度で5年目になります。これまでに 34 人が同事業を活用し、就職へ繋げ、中には生活保護の状況から抜けた世帯もありました。
今年度は前期を4月~9月、後期を 10 月~2 月とし、前期・後期合わせて12 人が同事業を活用し、研修を受けています。
「うるま市若者就業支援プログラム事業」は、子どもの貧困対策及び若年者の就業支援事業として、全給付者が就業に結び付く実績があり、着実に成果を挙げております。
就業に繋げるだけでなく、自らの地域への愛着を育むことに寄与する事業になるよう今後も努めてまいります。
先進事例として他自治体からも注目される
子どもの貧困対策事業の先進事例として、他自治体と合同で勉強会を行うなど、県内からも注目されております。
同事業を県内の他の自治体で取り組むことにより、沖縄県全体で貧困対策に向けた高い効果が期待されます。
表彰式について
1 表 彰 名 第6回ふるさと納税自治体連合表彰
2 主 催 ふるさと納税の健全な発展を目指す自治体連合
3 表彰日時 2022年11月30日(水)10:00~12:00
※第6回「ふるさと納税の未来を考えるシンポジウム」内で表彰
4 表彰団体
〇沖縄県うるま市
「ふるさと納税を活用し、貧困の連鎖を断ち切る!」
他受賞団体
〇岩手県西和賀町
「消えかえた「町の宝」にもう一度光を ~あけび蔓細工~」
〇群馬県沼田市
「久米民之助が住んだ歴史的建造物が渋谷で解体の危機! 沼田の「大正ロマン」エリアに移築した
い」
〇埼玉県北本市
「市民提案型ふるさと納税CFで郊外団地商店街を元気に」
(表彰事例の概要はこちら)
http://www.furusatorengo.jp/common/uploads/2022/11/f999e77b699a6ba7ac4e993c74da0bc4.pdf
うるま市のふるさと納税返礼品
令和4年度うるま市でふるさと納税を活用した事業は全部で32事業ございます。
今後も、皆さまから頂いた寄付を有効活用してまいります。
ぜひ、うるま市の多彩な事業者による返礼品もご覧ください。
うるま市ふるさと納税特設サイト
http://furusato-uruma.jp/
楽天ふるさと納税
https://www.rakuten.ne.jp/gold/f472131-uruma/
ふるさとチョイス
https://www.furusato-tax.jp/city/product/47213
公式インスタグラム
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