SDGs14番目の目標「海の豊かさを守ろう」をテーマに、海の社会課題「海洋プラスチックごみ」や「海の生き物の大切さ」について、プログラミングを通して自ら考え、学び、行動するきっかけとなるイベントです。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- イベント概要
・開催概要:「プログラミングで海のSDGs!」
・日程:2022年10月29日(土) 10:00〜16:30(3回)
・開催場所:世田谷区立山野小学校
・参加人数:51名
・後援:総務省、文部科学省、環境省
・協力:山野小学校PTA、リトルスタジオインク株式会社
- 粘土でつくった海の生き物をプログラミングで動かそう!
今回のイベントは、山野小学校PTAのご協力のもと、全学年の中から参加希望者51名を対象に実施しました。午前の1回目に行われた「粘土工作 × Scratch」のワークショップは、1~2年生の児童と保護者が参加しました。カラフルな小麦粘土を使用し、海の生き物の特徴を捉えた粘土を作ることができるか、講師の説明をよく聞きながら自由に作成していました。プログラミングの講義パートでは、完成した粘土作品をパソコンに取り込み、Scratchで動きをつけ、仮想の海で泳がせる事に挑戦しました。
広い海に生きている多様な海洋生物について、実際に手を動かして学ぶことが出来ました。
- おなかがすいたシャチをプログラミングで救おう!
午後は、3~6年生を対象に「Scratchで海の生き物を救おう」のワークショップが2回行われました。
Scratchはブロックをつなげてプログラムができるソフトで、画面上の海を泳ぐシャチに、魚を食べさせてあげるプログラムを組むことに挑戦しました。
プログラムの基本となる動きを組み合わせ、すべての魚を食べさせてあげることができればクリアとなりますが、実は魚のなかには「プラスチックごみ」が混じっているという仕掛けに気づきます。シャチにプラスチックごみを食べさせないように効率的なプログラムを組むために、参加者の皆さんは試行錯誤している様子でした。
海洋プラスチックごみ問題は、人間の消費活動により生まれた、誰にとっても身近な社会課題です。海洋プラスチックごみクイズを通して、プラスチックとの付き合い方を考えました。また、参加者のみなさんのユニークなアイディアやプログラミング技術を活用すれば、大きな社会課題を効率的に解決できることを学習しました。海の豊かさを守るために、海に関する知識を身に着けることの大切さや、SDGsについての社会課題も学び、家でもできることから取り組む意識をもつ機会になりました。
- 参加した子ども・保護者からの声
・プログラミングをやりながらSDGsのことも学べて楽しかった。(男子・9才)
・こんなにいっぱいごいがあるなんておどろいた。海を守ることを学べた。(男子・9才)
・粘土で海の生き物をつくるとき、色々考えて形を考えるのが楽しかったです。(女子・7才)
・子どもたちを飽きさせず、SDGsとプログラミングを学べる今回のイベントはとても良いと思う。(保護者)
<団体概要>
団体名称 :一般社団法人 イエロー ピン プロジェクト
URL :https://programming.or.jp/umip
活動内容 :「プログラミングで海のSDGs!」は、イエロー ピン プロジェクトが、子どもたちにSDGsを啓発し、ICTによる社会課題解決の体験を支援する非営利活動です。SDGs課題14「海の豊かさを守ろう」をテーマに、ワークショップや出前授業、講演会を通して、プログラミングを楽しみながら効果的にSDGsと海洋について学習する、新しいSTEAM学習の場作りを目指しています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/