- 雑誌の付録いまむかし
全国出版協会・出版科学研究所のWebサイトに連載されているコラムの中に「雑誌の付録いまむかし」というテーマで、付録つき雑誌の歴史が紹介されています。
それによると、1877年(明治10年)に創刊された児童誌「穎才新誌(えいさいしんし)」に、読者の投稿文などをまとめた小冊子がついたのが雑誌の付録第1号と言われているそうです。また、1889年(明治22年)創刊の「小国民」に付いた「すごろく」が。冊子ではない付録で最古のものだそうです。
その後、冊子やペーパークラフトなど紙製の付録が主流となり、1934年(昭和9年)の「主婦の友」に付いた512ページの「家庭作法法典」など15大付録が「風呂敷をお持ちください」と話題になったといいます。
元号が昭和から平成に変わって、停滞した雑誌市場の回復策として2001年(平成13年)5月、「雑誌作成上の留意事項」の付録の基準が緩和され、トートバッグやプラモデル、児童誌の変身ベルト玩具などが登場します。
ナビットでは、全国の主婦を中心としたモニター会員1000人を対象に「付録つき雑誌について」アンケートを実施し、最近の付録つき雑誌の状況を探ってみました。
《調査概要》
調査期間:2022年10月
サンプル数:男女1000人
調査方法:インターネット調査
- 4分の3が付録つき雑誌を「購入したことがある」
【調査】
質問:付録つき雑誌を購入したことはありますか?
付録つき雑誌を「購入したことがある」人は全体の4分の3、75.1%でした。時期を限定していないので、かなり高い割合になっています。
- 「付録目当て」に購入するが最多で半分近く
【調査】
質問:付録つき雑誌を購入するときは、付録目当てですか?雑誌目当てですか?
購入するときは「付録目当て」が半数に近い48.0%。次いで「どちらも」が約4分の1の23.7%。「雑誌目当て」は4.7%にとどまりました。
- 購入する場所は「書店・本屋」が半数超
【調査】
質問:どこで付録つき雑誌を購入することが最も多いですか?
「書店・本屋」で購入する人が54.1%と半数を超えているのは、現物を見て買いたいということでしょうか。品揃えの点でも「スーパーマーケット」や「コンビニエンスストア」を引き離しています。「出版社のインターネットサイト」と「出版社以外のインターネットサイト」の合計が1割を超えているのは、手軽なことと在庫の多さが重宝されているのではないでしょうか。
- 付録つき雑誌の情報を得ているのも「書店」が最多
【調査】
質問:どこで付録つき雑誌の情報を得ていますか?(複数回答可、総回答数:1,438)
最も多いのは「書店」で総回答数の31.6%(454人)。次いで「インターネットサイト(出版社+出版社以外)」(21.2%、305人)、「SNS」(12%、173人)、「テレビ」(7.7%、111人)などとなっています。
- 1年以内に購入した雑誌の付録で最多は「バッグ類」
【調査】
質問:1年以内に購入した付録つき雑誌は、どのような付録がついていましたか?(フリー回答)
1年以内に限って、フリー回答で「どんな付録がついていたか」を質問したところ、「購入していない」人が3分の2を超え、設問1の回答とは逆転しました。
購入した人の中で飛びぬけて多かったのは、「エコバッグ」「トートバッグ」「ポーチ」などのバッグ類で、約140件にのぼりました。
フリー回答の一部を原文のまま紹介します。
「バッグ 保冷バッグ、エコバッグ、トートバッグ」
「トートバック、エコバック、スリッパ、ボールペンなど」
「バッグ、ポーチポシェット、ミニ扇風機、鍋敷き&鍋つかみセット」
- 最近発行される雑誌の付録を調べてみました。
インターネット上には、さまざまな付録つき雑誌の情報検索サイトが公開されていますが、その一つで(株)富士山マガジンサービスが運営している「ふろく・life」の2022年10月発売分を調べてみました。
掲載されている付録つき雑誌は約70件。トートバッグを筆頭にポーチ、ショルダーバッグ、リュックなどのバッグ類が29件で、4割を占めています。ナビットのアンケート結果とも傾向が符合していますね。
バッグ類以外では、化粧品関連グッズや手帳・万年筆など文具、キッチン用品をはじめ、あらゆる分野のグッズが紹介されています。「付録つき雑誌の奥は深い」との印象を受けました。
- 1000人アンケート
今回の記事で引用したアンケート結果をはじめ、ナビットでは、1000人規模のアンケートを、お手軽にご依頼・ご購入いただけます。
- 1000人アンケートとは
「1000人アンケート」とは、ナビットが運営する「Sohos-Style」へ登録している全国約63,400人の調査モニターを対象に、性別、年齢、居住地、属性など実態の明らかなモニターを絞り込んでアンケートを実施出来るサービスです。
調査モニターの中心は、30~50代の女性です。
消費者である主婦をはじめ「実態」のある「生の声」としてアンケートの回答を得る事が出来るので、一般的なアンケート調査を行う多くのアプリ系モニターとは違い「定量的」な数値情報だけでなく「定性的」な「質」に関する情報を集める事が出来ます。
- お気軽にご利用下さい!
ナビットの「1000人アンケート」是非ご利用ください!
★「1000人アンケート」詳細はこちら★
https://www.navit-j.com/media/?p=62470
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【会社概要】
■会社名 株式会社ナビット
■代表者 代表取締役 福井泰代
■設 立 2001年1月
■所在地 東京都千代田区九段南1-5-5 九段サウスサイドスクエア8F
■TEL 03-5215-5713
■FAX 03-5215-5702
■URL https://www.navit-j.com/
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