【いのち会議】~いのち宣言をつなぐ「103のアクション」~ 第45回「地球上のすべてのいのちをまもる装いを。責任ある生産と消費で、未来を紡ぐファッションを選ぼう」

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いのち会議は2025年10月11日に大阪・関西万博会場内にて「いのち宣言」および「アクションプラン集」を発表いたしました。本リリースは いのちを「まもる」【宣言3-3】市民目線で情報を共有し、消費や投資、日々の選択を通じて持続可能な社会をつくろうへのアクションプランの1つをご紹介するものです。ご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。

地球上のすべてのいのちをまもる装いを。責任ある生産と消費で、未来を紡ぐファッションを選ぼう

ファッションプランナーの谷裕介さんは、ファッションの表層の美しさの背後にある「見えない現実」に向き合ってきました。バングラデシュの縫製工場での過酷な労働環境、そして南米チリ・アタカマ砂漠に山積みされた不要衣料の“ 服の墓場” を目の当たりにし、ファッションは本来、個の美しさや自由の表現であるはずなのに、その陰で多くのいのちと環境が犠牲になっていることに深く心を揺さぶられ、先進国の大量消費と無自覚な選択に疑問を持つようになりました。

この問題に対して、谷さんはファッションプランナーとして、行政や企業と連携しながら「服育」の活動に取り組んできました。服は単なる商品ではなく、誰かの手を経て、いのちの時間を費やしてつ くられたもの。その背景を知ることで、私たちの「選ぶ行為」そのものが変わります。全国各地で講義や講演を行い、こどもからおとなまで幅広い層に、消費の向こう側にあるストーリーを伝えてきました。服が作られる現場の労働環境や、素材が育まれる自然の営み、そして廃棄される服の行方までを様々な形で伝えてきました。現在も、講演や講義だけでなく、ボタンを用いて、廃棄された服を再構築するワークショップや、衣服の可能性を考える体験型展示などを通じて、「服育」としての学びの場を広げています。

ドミニカ共和国で実施した服育のワークショップ

実際に参加者からは「買うときの視点が変わった」「ファッションの責任について初めて考えた」といった声が多く寄せられ、意識変容の一歩を実感しているとのことです。

今後、2050年を見据えて、谷さんは、これまでの「服育」の活動を継続・深化させるとともに、ファッションとアートを掛け合わせた新たなアプローチにも挑戦したいと考えています。視覚芸術や映像、写真、身体表現などを通じて、服の「生と死」を感覚的に伝える場をつくりたいとのことです。服が生まれ、使われ、やがて捨てられるまでの循環を、視覚や触覚で追体験できる物語を伝える。また素材や音、匂いなどを通じて、服のいのちの流れや人やモノを通じた死に対して直感的に感じられる展示を実践する予定です。そして、その循環に潜むいのちの重さや、環境とのつながりを、より多くの人が直感的に理解できるように表現していく計画を持っています。

いのち会議も、ファッションについて、消費財の枠を超え、暮らし 方・生き方としてとらえ直す必要があると考えています。服は、私たちのいのちの時間を包むものです。その一着がどこで、誰によって、どんな素材で、どんな意図でつくられたのか―その背景に目を向けることは、他者のいのちや地球のいのちに対する敬意の表明でもあります。さらに、大量の衣服が焼却処分されるという現実に向き合うことは、死生観とも深く関わってくる問題です。いのちの終わりにどう向き合うかという問いを、衣服の行く末から問い直すこともできるでしょう。

ファッションはただの流行ではなく、世界と共に生きる姿勢の表現であり、社会を変える力を秘めています。その可能性を信じ、いのち会議は、谷さんのようなファッションプランナーと連携し、服を通じて「つくる責任」、「つかう責任」、そして「いのちの尊さ」を伝え続ける活動を世界にひろめていきます。

【参考情報】

・無印良品「【野々市明倫通り】ものを選ぶ前に考えること 谷裕介トークイベント|イベントレポート①」

https://www.muji.com/jp/ja/shop/045781/articles/events-and-areainfo/events/463571

・ソトコト「その服にラブストーリーはあるか。言葉と装いで伝えるファッションプランナー」

その服にラブストーリーはあるか。 言葉と装いで伝えるファッションプランナー | sotokoto online(ソトコトオンライン)
「未来を変えるプロジェクト」を続けてきたEARTH MALLでは、日常の中で、その人らしく、小さくても地道に続けていけるサステナビリティに繋がるアクションを「サス活」と定義しました。会話の中から、誰もが始められる「サス活」アクションのヒント

・Diario Libre, “Artistas en Proyecto”, una iniciativa de JICA para promover el desarrollo con el arte

“Artistas en Proyecto”, una iniciativa de JICA para promover el desarrollo con el arte
La iniciativa de la JICA trajo a artistas internacionales para compartir experiencias y conocimientos

・JICA「ドミニカ共和国での「ファッションと環境~服の旅人~」ワークショップの開催 講師:谷裕介さん、中江川力也さん」

ドミニカ共和国での「ファッションと環境~服の旅人~」ワークショップの開催 講師:谷裕介さん、中江川力也さん | 海外での取り組み - JICA

・Miércoles, “La JICA dona uniformes para promotores de salud y agricultores”

La JICA dona uniformes para promotores de salud y agricultores
JICA) hizo entrega formal al Servicio Regional de Salud Nordeste (SRSND) de una donación de uniformes para que las promotoras de salud.

・朝日新聞 withPlanet「ファッションと国際協力 ドミニカ共和国でユニホームを作る意味」

ファッションと国際協力 ドミニカ共和国でユニホームを作る意味|with Planet|朝日新聞
ドミニカ共和国の農園で働く人たちにユニホームを作った谷裕介さん。ファッションと国際協力の融合を模索した一つの結果でした。その思いを谷さん自身がつづります。…

本記事に関する問い合わせ先

いのち会議 事務局、大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)
特任助教(常勤) 宮﨑 貴芳(みやざき たかよし)、教授 伊藤 武志(いとう たけし)
TEL: 06-6105-6183
E-mail: ssi2@ml.office.osaka-u.ac.jp
※取材の申し込みにつきましてはお気軽にご連絡ください。

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