手洗い・うがいだけじゃ足りない?受験シーズンの家庭での感染症対策【保護者100名調査】

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株式会社DeltaX(本社:東京都千代田区、代表:黒岩 剛史)が運営する塾選びサービス『塾選』は、「家庭での感染症対策」について調査しましたので概要をお知らせいたします。

受験本番が迫る冬は、子どもにとっても保護者にとっても、これまでの努力が実を結ぶ大切な時期。インフルエンザや風邪、胃腸炎など、感染症が流行しやすい時期だけに、「万全の準備をしてきたのに、当日体調不良になってしまったら…」と不安を抱えるご家庭も少なくありません。

そこで塾選ジャーナル編集部では、実際に受験を経験した保護者100名にアンケートを実施。受験生の体調管理のために、ご家庭で実践されていた感染症対策の工夫についてお聞きしました。

調査では、手洗い・マスク着用といった基本行動に加えて、多くの家庭が日頃から無理のない範囲で感染症対策を重ねていたことがわかりました。この記事では、調査結果をもとに受験期を健康に乗り越えるためのヒントを探っていきます。

詳細はこちらをご覧ください。

手洗いが89%!受験期の感染症対策は「基本行動の習慣化」が鍵

受験期は「手洗い、マスク」の基本行動を約9割の家庭が習慣化

※本アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合があります。

アンケートの結果、家庭で最も多く実施されていた感染症対策のTOP5は、手洗い(89%)、マスクの着用(88%)、栄養バランスの取れた食事(69%)、睡眠時間の確保(65%)、換気(62%)でした。

家族全員での感染症対策が受験生の健康を守る

手洗い・うがいなどの対策は、いずれも特別な準備を必要とせず、日常生活で取り入れられる“基本行動”です。アンケートのコメントでは当たり前のことを家族全員で続けることの大切さについて声があがっていました。

  • 「受験直前は強い対策よりも、無理なく続けられる習慣を積み重ねることが大切だと感じました。外出後の手洗い・うがいや、混雑する場所では軽くマスクをつけるなど、家族全員で同じ基準を共有しておくと負担が少なく続けやすいです。また、部屋の加湿やこまめな換気など、普段の生活に組み込める環境づくりも効果的です。子どもが緊張しすぎないよう、必要以上に神経質にならず、自然に続けられる対策について、家族で話し合っておくことを伝えたいです。」(支える母さん 兵庫県 高校2年男子 保護者)

  • 「受験期は特別なことを増やすよりも、毎日の生活習慣を整えることが大切だと思います。例えば、帰宅後の手洗いやうがいを必ず行う、睡眠時間を削らず規則正しい生活を続ける、食事は栄養バランスを意識して野菜やタンパク質をしっかり摂るなど、無理なく続けられる習慣を家族全員で共有することが効果的です。加湿器や定期的な換気も簡単に取り入れられるので、受験生本人が負担を感じずに続けられる環境を整えることが重要です。」(さちさん 千葉県 高校2年女子 保護者)

基本行動にプラスしたい!すぐに取り入れられる感染症対策の工夫

工夫(1) ウイルスを持ち込まない!帰宅後の「洗面所直行→シャワー」動線

家庭内へのウイルス持ち込みを防ぐために、「帰宅後の動線」を習慣化した家庭が多数みられました。単に帰宅後に手を洗うだけでなく、玄関→洗面→シャワーといったように、帰宅時の行動を“ルーティン化”することで、家族が迷わず実行できる仕組みを整えていたことがわかります。

  • 「家に帰ってきたら手洗いうがいをした後すぐにお風呂に入って清潔にするようにしました。」 (ハルミさん 福井県 高校1年男子 保護者)

  • 「帰宅後は洗面所へ直行し、手洗い→うがい→顔洗い。スマホもアルコールで拭いてからリビングに入るように徹底しました。」 (まさこさまさん 神奈川県 中学2年女子 保護者)

工夫(2) 食事中に感染リスクを減らす!「個別の皿」や「食事時間の分散」

感染症対策は、家庭内の「食事の場」でも見られました。共有の皿を避ける、小分けで提供する、食事を別室にするなど、接触機会を減らす工夫がされていました。

  • 「食卓では取り箸を使って共用の皿に直接触れない、タオルやコップは個人用を分けるというルールにしていました。」 (ハルミさん 福井県 高校1年男子 保護者)

  • 「食事の時間をずらしたり、1人ずつリビングやキッチンに分かれて食べました。」 (デコポンさん 大阪府 高校1年女子 保護者)

工夫(3) 湿度計で「見える化」!加湿器と換気で乾燥を防ぐ

冬場は乾燥が進み、感染が広がりやすい季節です。そのため、 加湿・換気・湿度管理に力を入れている声も寄せられました。空気清浄機や加湿器の使用に加え、「湿度計で見える化する」など、環境を整えるための工夫が見られました。

  • 「空気清浄機と加湿器は常に使用し湿度計も使ってチェックしていました。」 (mimiさん 徳島県 大学1年男子 保護者)

  • 「手軽にできる感染症対策のおすすめは、子供が勉強する部屋の換気と湿度管理です。定期的に窓を開けたり、加湿器の利用で子供は体調を崩しにくくなります。」 (マイカさん 北海道 高校2年女子 保護者)

工夫(4) つり革などは「直接触らない」!人混み回避と帰宅後の消毒

家庭外での感染を防ぐために、外出時の行動に対して細かくルールを設けていた家庭もありました。電車やバスの利用時の注意など、感染源を排除するための対策をとっていました。

  • 「電車やバスのつり革を持つときやエレベーターのボタンなどを押すときは指を使わずティッシュや紙で触ります。」 (良好元気さん 京都府 高校3年女子 保護者)

  • 「可能な限り外出をしない。通販などの活用。仕方がない時は閑散時に来店するなど。」 (まさまささん 沖縄県 高校3年 女子 保護者)

受験当日を安心して過ごすためのアイテム・事前確認とは

受験当日に持たせたいアイテム

※本アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合があります。

「予備のマスクと小さめの消毒スプレーを用意しておいたのが良かったと思っています。試験会場は空気が乾きやすいこともあり、喉が弱い子どもには心配がありましたが、こまめに使えるように準備しておくことで安心して過ごせたようでした。」 (hiroさん、大阪府、大学1年生、男子、保護者)

「試験直前は不織布マスクの予備と携帯用アルコール、個包装ののど飴、温かい飲み物を入れられるボトルを用意しました。教室の乾燥や移動中の人混みで喉が荒れやすいので、のど飴と飲み物があるだけで集中が途切れにくくなりました。マスクの紐が切れたり濡れたりした際にすぐ交換でき、消毒は休憩のたびに手指を清潔に保てて安心感につながりました。体温調整のため薄手の防寒着も用意し、室温に合わせて着脱できるようにしました。」 (ハルミさん、福井県、高校1年生、男子、保護者)

これらの声からわかるのは、「持って行ったけど使わなかった」ではなく、“あってよかった”と思えるアイテムが多いこと。受験期は気温も湿度も低いため、喉の乾燥や冷えは集中力を奪いかねません。そのため、体を冷やさない・喉の乾燥を防ぐ・清潔な状態の維持を目的とした持ち物が、当日の安心につながっていました。

体調不良時への備えも重要!55%の家庭が学校の対応を事前確認

実際には受験本番期に子どもが体調を崩したことがあった家庭はかなり少数でしたが、こうした事前確認は、“安心材料としての価値”が大きいと言えます。受験生にとっても、「もしものときでも道がある」と知ることで、不安による体調や心の乱れを防ぐ効果もあります。

まとめ:受験期の感染症対策は“特別なこと”より“普段の習慣”を大切に

今回の調査では、多くの家庭が受験本番に向けた感染症対策を、日常に取り入れていたことが分かりました。手洗いやマスクの着用、十分な睡眠、バランスの取れた食事、定期的な換気、密を避ける工夫など、基本的な感染症対策を無理なく習慣化。そして、家族全員で取り組んでいた点が、受験生の体調管理の要となっていました。

さらに、万一受験当日に体調不良になったときに備えて、学校側の対応を事前に確認しておく家庭も多く見られました。また、当日は予備のマスクやのど飴などを準備することで、安心して受験本番に臨めるよう工夫していた様子がうかがえます。

ついに受験シーズン到来。本記事で紹介した家庭での感染症対策の取り組みが、安心して本番の日を迎えるためのヒントとなることを願っています。

詳細はこちらをご覧ください。

アンケート調査概要

調査対象:過去3年以内に受験をした子どもをもつ保護者(有効回答数100名)

調査時期:2025年11月

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットを使用した任意回答

調査レポート名:「受験生の感染症対策」についての調査

※掲載しているグラフや内容を引用する場合は、出典「塾選ジャーナル調べ:『受験生の感染症対策』についての調査」と明記し、『塾選ジャーナル』の記事(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/38920/)へのリンク設置をお願いします。

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