放送された横型動画からスマートフォン向け縦型動画を効率良く制作する「縦型動画変換システム」を開発、運用を開始

株式会社テレビ朝日（本社:東京都港区、代表取締役社長篠塚浩、以下テレビ朝日）は、放送された報道情報番組の横型動画から自動でテロップ情報を読み取り、元の横型動画と読み取ったテロップ情報を再配置してスマートフォン向けの縦型動画を生成する「縦型動画変換システム」を開発し、その運用を開始しました。
この取り組みは、デジタルニュースの信頼性と質の向上を目指すGoogle ニュースイニシアティブ（GNI）イノベーションチャレンジの資金援助を受け実現したものです。

近年若者を中心に、動画ニュースをスマートフォンで縦型のSNSプラットフォームを通して視聴するスタイルが定着してきました。テレビ朝日はこうした動向に着目し、2020年からTikTok 、2021年からYouTube Shorts、2023年からはLINE VOOMに縦型の動画ニュースコンテンツを配信しています。

縦型動画の制作は、これまでは一般的な映像編集ソフトを使用していたため、制作スタッフが元の横型動画を縮小し、テロップ情報を直接編集することで、多くの時間とコストがかかっていました。そのため１日に制作できる縦型動画の本数は限られていました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　任意のデザインを適用可能

今回開発した「縦型動画変換システム」は、配信先のSNSプラットフォームに応じた縦型デザインの中に、自動で縮小した横型動画と、読み取ったテロップ情報を再配置することが可能です。横型動画を本システムに登録することで、スタッフの手間をかけず短時間で縦型動画を制作することができます。そのため、縦型動画１本あたりの制作時間が大幅に短縮され、１日で制作できる縦型動画の本数増大が期待されます。

■ワークフロー概要

①テンプレートの登録

②テロップ読み取り範囲の指定

③横型動画のアップロード

④横型動画の縮小・再配置、テロップの読み取り（自動処理）

⑤読み取ったテロップ情報の修正（必要に応じて）

⑥縦型動画の書き出し

テレビ朝日は「縦型動画変換システム」の本格運用を開始し、より多く縦型動画コンテンツをユーザーにお届けできるよう展開してまいります。また、更なる機能向上を目指し開発を継続していく予定です。

■本システムで制作した縦型動画ニュースコンテンツの配信先

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