越谷市 公立小・中学校の教育ネットワーク拡充をNTT東日本が支援 ~超高速・低遅延のSINET(サイネット)※1接続とギャランティ回線※2により、質の高い教育ICT環境と教職員の負担軽減を実現~

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東日本電信電話株式会社 埼玉南支店(支店長:霜鳥 正隆、以下「NTT東日本」)は、2023年9月1日(金)より越谷市の公立小・中学校に対し、ギャランティ回線である広域イーサネットサービス※3(高速広帯域アクセス、Interconnected WAN)を使用し、SINET(サイネット)6接続を行うネットワークを提供する事で、教育ICT環境の充実を実現いたしました。

※1.SINET:日本全国の大学、研究機関等の学術情報基盤として、国立情報学研究所(NII)が構築、運用している情報通信ネットワーク。2022年4月より全国400Gbpsで整備されたSINET6が本格運用開始。
※2.ギャランティ回線:指定の帯域を確保し、通信速度の品質を保証(帯域保証/帯域確保型)する回線
※3.広域イーサネットサービス:複数の拠点をイーサネット(Ethernet)のデータリンク層(レイヤ2)で接続する閉域網のWANサービス

1.背景

越谷市では、GIGAスクール構想に伴い令和3年度から1人1台の端末配布により教育ICT環境の整備を行い、授業での端末およびインターネット利用が大幅に増えています。また令和6年以降、県内において学力調査等のCBT※4化、デジタル教科書の本格導入なども検討される中、インターネット回線速度不足や不安定な通信環境、教職員による保守稼働等の課題が顕在化しておりました。

NTT東日本は、地域に密着するシステムインテグレーション企業として、多くの自治体さまの教育ネットワーク基盤、GIGAスクール環境の構築・運用を積み重ねて培った知見に基づき、現状の課題の解決および将来的な教育のデジタル化に向けて児童生徒が快適にICTを使った学びを行えるネットワーク環境の整備を行う事になりました。

※4.CBT:「Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」の略称で、コンピュータを使った試験方式

2.導入ネットワーク環境の特徴

(1)ギャランティ回線の導入

①帯域:一斉のCBTテストなどイベント時にも耐えうる帯域を確保

・越谷市データセンターやSINET6への接続(20Gbps)

・各学校(1Gbps)

・接続台数10台未満拠点(100Mbps)

②保守体制:教職員の負担を軽減した保守体制の確立

・24時間365日の障害対応とアクセス回線監視を行い、サービス品質保証(SLA)を採用したネットワークの運用管理

・専用窓口による運用保守の一元対応

(2)SINET6への接続

・SINET6へ高速かつ安定した接続環境を構築することで、超高速・低遅延でのインターネット接続を実現

3.期待される効果

本件導入により、ネットワーク帯域を必要とする動画やカメラアプリ等の活用や、次年度以降に本格運用が想定されるデジタル教科書、AIドリル等を利用した授業が安定して実施でき、教育の質の向上が可能となります。また、授業支援アプリやアンケートアプリなどを利用した、オンラインでの双方向コミュニケーションにもスムーズに取り組めます。

その他、デジタル機器の活用による授業効率の向上、回線保守運用の手離れなどにより、教職員の負担を軽減し、次世代教育活動に時間を割いていただくことが可能となります。

4.運用開始時期

2023年9月1日(金)~

5.今後の展開

本システムの運用を通じ、越谷市が掲げる「第3期越谷市教育振興基本計画」に基づき、次年度以降も学校教育における「質の高い教育環境を整備する」と共に「教職員さまの負担軽減」の実現を支援します。

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