導入後は回答率や作業実施率が改善されるなどの効果が出ており、2023年9月からはShopらん(R)の「フレッシュマニュアル機能」を活用し、さらなる本部-店舗間コミュニケーション改革を推進していきます。
■全社DXの第一歩、本部-店舗間コミュニケーション改革を目的にShopらん(R)を導入
薬樹はまちの「健康ナビゲーター」として、地域健康支援の理念のもと「薬・食事・運動」の専門家が相談・指導や講座開催等、多彩な活動に取り組んでいます。 また、医療・介護地域連携の中で在宅医療にも積極的に取り組んでいます。
近年、新型コロナウイルスの影響による非接触をはじめとした医療対応の大きな変化も後押しし、当社では全社的なデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進にも取り組んできました。 DX推進の主幹である経営企画室情報企画グループ並びに情報本部においては、店舗オペレーションからバックオフィスまでさまざまな部門・業務のデジタル化を検討しています。 特に、本部-店舗間コミュニケーションにおいては以下のような喫緊の課題を抱えていました。
【本部-店舗間での課題一例】
・本部からの指示が1日100件以上、情報過多による現場負担増・実行力低下の懸念
・タスクの確認、管理を担うストアマネジャーの負担増・ストアマネジャーへの依存
・指示を出す本部側は店舗に届く情報量や進捗状況が確認しづらい
上記に加えて新型コロナウイルス感染症の影響で緊急指示が多く発信されるなど、ますます逼迫状態となっていました。 これらの解決のためシステムを検討していたところ、Shopらん(R)が「チェーンオペレーション改革を軸に、山積していた課題を一挙に解決できそう」と評価され、全社的なDXを担う情報企画グループの取り組みの第一弾として導入することになりました。
導入にあたり、Shopらん(R)が評価されたポイントは以下です。
【Shopらん(R)が評価されたポイント】
・作業(タスク)の件数/進捗が可視化できる(画像1)
・店舗ごとの閲覧率や実施率が一目でわかる(画像2)
・情報の自動整理やAPI連携など充足した機能がある
【画像1:お知らせ画面で作業を可視化】 【画像2:店舗状況を確認「店舗を見る」画面】
Shopらん(R)では1つのお知らせに対して期日や内容の違う作業指示を複数紐づけて発信することができる。(画像1)店舗では各作業指示の実施予定日にあわせて自動でリマインドが行われ、本部やエリアマネージャーはこれらの作業進捗を個別店舗やエリアなど任意のグループ単位で確認することができる(画像2)。これにより、本部では店舗に対しわかりやすく作業指示ができるだけでなく、店舗の負荷状況や指示の実施状況を店舗への確認なしに把握することができる。
■導入の効果
導入して半年が経過した現在、薬樹では本部からの指示・通達のほか、日報や各取組みの状況報告、レセプト請求(医療機関が保険者に提出する月ごとの診療報酬明細書)の状況や店舗間の医薬品の融通他、本部への問い合わせなどさまざまな業務でShopらん(R)の活用を広げています。
導入前の課題に対しては以下のような効果が出ています。
【主な導入の効果】
・回答率・閲覧率・作業実施率の改善:全店展開から2ヵ月で80%以上を達成
・本部からのメールでの指示件数、リマインドの削減:約9割を削減
・各店舗の作業状況の可視化による集計業務、電話やメールでの確認作業が不要に
■個店独自のマニュアルで、満足・安心できる薬局運営を目指す
薬樹では、Shopらん(R)を起点に全社のデジタル化、情報の一元管理を推進すると同時に、2023年7月よりShopらん(R)の「フレッシュマニュアル機能」を活用していく予定です。
薬樹が「フレッシュマニュアル機能」に期待を寄せる理由は各店舗のノウハウをマニュアルに反映できる点です。 本部から配信されるマニュアルに対し、店舗は独自のやり方やアイデアを「店舗メモ」として、マニュアル上に付箋をつけられるため、単純なマニュアルではなく店舗の創意工夫を生かした業務を実現できます。 また、本部では各店の「店舗メモ」を参考にしてマニュアルをアップデートしていくこともでき、常により良いマニュアルへとアップデートしていくことが可能です。
薬局では、備え付けが義務付けられた手順書や社内マニュアルに沿って業務を行っていますが、これらの業務には各店舗に来店されるお客さまや地域の特性に合わせた工夫も必要です。 そのため、Shopらん(R)による業務オペレーションとマニュアルを一体化し、さらに、「フレッシュマニュアル機能」の店舗メモを活用することで、来店されるお客さまが満足・安心できる薬局運営を目指していきます。
【画像3:フレッシュマニュアル機能を活用した店舗メモのイメージ】
■薬樹株式会社 経営企画室 情報企画グループ 中村 忠理氏からのコメント
当社は、2023年3月に「ヘルスケア」を次世代成長戦略テーマの1つに掲げる住友商事の100%出資会社となり、今後は調剤併設ドラッグストアを展開する「トモズ」とのノウハウ融合、シナジー発揮により、地域医療への貢献と健康支援を強化していくという挑戦が始まっています。 その成功の鍵として本部-店舗間コミュニケーションの改革を考えています。 本部と店舗が日々の業務に忙殺される以前の状態から、新しい取り組みや業務の質を向上するためにも情報の整理や業務の可視化、さらに店舗と本部双方向のコミュニケーションが不可欠でした。
当社が抱えていた課題の解決には調剤薬局を含めて豊富な実績を持つShopらん(R)が適しており、機能も充実しています。 管理を一緒に行っているシステム部門からも設定関連の機能はUIも分かりやすく出来ており、全く苦労しなかった点やヘルプデスクの対応も迅速で助かったとのコメントも寄せられています。
手厚いサポート対応にも安心して利用できていますし、Shopらん(R)の導入から半年で既に予想以上の効果を実感しており、今後の展開にも期待しています。
ドリーム・アーツと薬樹は、今後も本部-店舗間コミュニケーション領域において、さらなるパートナーシップを育んでまいります。
Shopらん(R)(ショップラン)について https://shoprun.jp/
Shopらん(R)は、チェーンストア業界市場シェアNo.1(※2)の本部-店舗間コミュニケーションに特化したクラウドサービスです。 本サービスはイトーヨーカ堂やエディオン、すかいらーくなど幅広い業種・規模で採用され、導入店舗数約54,000店/利用人数約53万人(海外含む)と数多くのお客さまにご利用いただいています。 Shopらん(R)は、サービス基盤としてマイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を採用し、利用規模の変化やコンテンツの増加にも柔軟に対応できる環境を実現しています。
※2 富士経済「2022年版次世代ストア&リテールテック市場の現状と将来展望」(2021年・販売金額・メーカーシェア・店舗タスク管理システム)より
株式会社ドリーム・アーツについて https://www.dreamarts.co.jp/
1996 年 12 月に設立されたドリーム・アーツは「協創する喜びにあふれる人と組織と社会の発展に貢献する」 をコーポレート・ミッションに、「情報共有」と「対話」を重視した独創的かつ高品質なソリューションとサービスを提供します。 「協創力を究めよ」のスローガンのもと、ICT だけでも人間だけでもできないビジネス上の難題の解決を ICT と「協創」でお手伝いしています。 大企業向け業務デジタル化クラウド「SmartDB(R)(スマートデービー)」、多店舗オペレーション改革を支援するShopらん(R)、大企業の働き方を変えるビジネスコックピット「InsuiteX(R)(インスイートエックス)」などのクラウドサービスを開発・提供しています。
薬樹株式会社について https://www.yakuju.co.jp/
薬樹は、首都圏を中心に約140の保険薬局を展開し、未病・予防や在宅医療などに積極的に取り組んでいます。 ”まちの皆さまと共に健康な毎日をつくり笑顔とありがとうの輪を広げる”の理念のもと、「健康さんじゅうまる(健康な人、健康な社会、健康な地球)」を掲げ「健康を支援」する会社です。薬・食事・運動の専門家が健康ナビゲーターとして「処方せん屋」から、総合的に健康を支援する「健康屋」を目指しています。