キヤノン株式会社(以下「キヤノン」)、日本テレビ放送網株式会社、株式会社読売新聞東京本社は、一般社団法人 日本映画テレビ技術協会が主催する、2022年度「映像技術賞(OAG(※1)部門)」を、共同で受賞しました。
■ 今回受賞した取り組みについて
プロ野球2022年シーズンにおいて、東京ドームで開催された読売ジャイアンツ(以下「ジャイアンツ」)の一部試合を対象に、キヤノンのボリュメトリックビデオ技術を活用した中継を行いました。バッティングや走塁、守備連携など、あらゆるシーンのリプレイ映像を、通常のカメラでは決して表現できない360 度自由な視点からリアルタイムに制作し、放送に利用しました。革新的なプロ野球中継(※2)を実現させたこれらの技術・工夫が高い評価を受け、今回の受賞に至りました。
■ ボリュメトリックビデオ技術とは
キヤノンが開発したボリュメトリックビデオ技術とは、100台規模のカメラで撮影した画像から、3Dデータを生成する技術です。撮影した空間内を、まるで透明のカメラ付きドローンで撮影しているかのような、360度自由な視点での映像制作を可能にします。広範な撮影エリアをリアルタイムに映像生成することができるキヤノンならではの特長を生かして、スポーツやエンターテインメント分野を中心に幅広く活用されています。
■ 「映像技術賞」とは
映画・テレビ等を制作するために使われた「映像制作技術」を対象に、顕著な業績を残したテーマに送られる賞です。撮影・照明・録音・音声・美術・編集・アニメーション・VFX・OAGの9部門からそれぞれ優秀なテーマが選出されます。
※1 映像表現技術を意味する「On Air Graphics」の略。
※2 2023年3月に東京ドームにボリュメトリックビデオシステムを常設し、今季東京ドームで開催されるジャイアンツの試合全ての中継に活用しています。