滋賀県甲賀市・高島市、デジタル地域コミュニティ通貨「まちのコイン(ビワコ)」7月より導入開始

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株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役 CEO:柳澤⼤輔)は滋賀県と連携し、当社が開発したコミュニティ通貨(電⼦地域通貨)サービス「まちのコイン」を、甲賀市と高島市で2023年7月1日から導入しました。滋賀県では2022年7月25日より地域活性と関係人口増加を目的に、「まちのコイン ビワコ(滋賀県での通貨名)」を長浜市、近江八幡市、日野町の3市町から導入しており、今回の導入で5地域へ拡大しました。
さらに、「ビワコ」のサービス開始1周年を記念して、各5市町で「夏休みの自由研究」をテーマにした体験やデジタルスタンプラリーが楽しめるイベントを開催中です。お金で買えないその地域ならではの体験が得られる「まちのコイン」を活用して、自由研究のヒントとなる、そのまちならではの自然や歴史や文化、産業にちなんだ体験を楽しみながら学ぶことができます。

  • 「多世代共生」や「市民参加」を目的に高島市・甲賀市で導入開始

・高島市:多世代が安心して暮らせる「ありがとうがみえるまち」へ

高島市は、全国で唯一3つの重要文化的景観を有するなど、歴史文化や自然環境に恵まれた地域ですが、若者世代の流出により人口減少・少子高齢化が進んでいます。多世代が安心して暮らせる地域づくりのため、世代間の心地良いつながりや交流を生み出し、いろいろな体験を通じて感謝の言葉が飛び交う「ありがとうがみえるまち」を目指しています。

▲高島市まち・ひと・しごと創生総合戦略 2020(令和2)年3月策定

https:///www.city.takashima.lg.jp/material/files/group/12/takashimashi_senryaku.pdf

<「ビワコ」体験一例>

「もらう」

・宝船温泉 湯元ことぶき 『自分だけのお風呂の楽しみ方教えてくれたら50ビワコあげる』

・『”まちの燃料屋”に使用済み食用油を1ℓもってきてくれたら100ビワコ!!』

「あげる」

・wacca (by.たかしまじかん) 『コワーキングスペースで500ビワコで高島での暮らし話します』

▲宝船温泉 湯元ことぶき

▲コミュニティ・ワーキングスペースwacca

・甲賀市:市民をまちづくりの主役に

「忍者」、「東海道」、「信楽焼」など、全国的にも認知度の高い歴史と文化を有している土地ですが、

市民意識調査において「これからも甲賀市に住み続けたい」という回答が平成 29年度から令和3年度にかけて減少傾向にあります。「住みつづけたいまち」「選ばれるまち」としての魅力を高めることが、まちの未来を左右する時代と捉え、市民一人ひとりがまちづくりに関わってほしいという思いから導入を決定しました。

まちをつくることでつながりが生まれ、そしてまちを楽しむことが市内に広がっていくことを期待しております。

※出典…令和4年度 第6回甲賀市市政に関する意識調査結果

https://www.city.koka.lg.jp/secure/34336/04isikichousa.pdf

<「ビワコ」体験一例>

「あげる」

SATOYAMA+ 『500ビワコで焚き火を眺めながらコーヒータイムできます』

▲焚き火を眺めながらコーヒータイム


【滋賀県 総務部 市町振興課 矢野浩輝様からのコメント】

滋賀県では、昨年7月25日から「ビワコ」のサービスを開始しています。令和4年度は、長浜市・近江八幡市・日野町を、今年度は甲賀市・高島市をモデル地域として、各市町と連携しながら県域全体で事業の拡大を図っています。サービス開始から1年を迎え、これまでに約500の企業・団体・個人に体験を提供するスポットとして参画をいただき、2,000を超える体験が登録されています。また、ユーザー数も約8,000人と順調に推移しており、これまでの取組によって、「新たな人のつながり」や「地域に対する深い理解」を生み出すことができたと考えています。県としては、引き続き、新規ユーザー・スポットの開拓を進めるとともに、大学や民間企業などとも連携・協力し、幅広い年代の方に「ビワコを使いたい」と思っていただけるような魅力的な体験を創出していくことで利用者を拡大し、地域の賑わいづくりにつながるよう取り組んでまいります。

  • 楽しみながら地域について学ぼう!「夏休みの自由研究」に役立つおすすめ体験

各5市町で「夏休みの自由研究」をテーマにした体験を期間限定で提供しています。自由研究に役立つ、各地域ならではの、自然や歴史や文化から最新のサイエンスにちなんだ体験を楽しめます。

甲賀市

・【「かぶとむしの里」でカブトムシクイズに挑戦!】

毎年夏限定にオープンする「かぶとむしの里」でクイズラリーに挑戦しよう!施設内にクイズパネルを設置しています。会場内のクイズのQRコードを読み込むと、カブトムシの豆知識を学ぶことができます!クイズラリー達成者には500ビワコプレゼント!

日程:7月28日(金)から8月6日(日)までの土日限定

URL:https://coin.machino.co/regions/shiga/rallies/632488090585

・【「忍者とくすり」について調べよう】

甲賀市の地場産業である薬について学べる「甲賀市くすり学習館」に訪れてQRコードを読み取ると、「忍者とくすり」について情報がぎっしり書かれた秘密の紙と91ビワコがゲットできます。

日程:7月28日(金)から8月31日(木)まで

URL:https://coin.machino.co/regions/shiga/tickets/306615493205   

高島市

・【まちの自由研究 in たかしま】

高島市に関する3つのスタンプラリー(歴史的建造物、名所、地場産品)のうち、1つでも達成したら、1000ビワコプレゼント!さらに高島市役所で500ビワコ使うとオリジナルステッカーがもらえます。自由研究に役立つワークシートをダウンロー ドして、高島市のことをもっと知ろう!

日程:7月24日(月)から9月29日(金)まで

URL:

・歴史的建造物コース:https://coin.machino.co/regions/shiga/rallies/646959116545

・名所コース:https://coin.machino.co/regions/shiga/rallies/226932286937

・地場産品コース:https://coin.machino.co/regions/shiga/rallies/421290071827

※オリジナルステッカー配布期間:8月1日(火)から9月29日(金)まで

長浜市

・【夏休みに行きたい長浜の自由研究コース】

長浜市において、歴史や科学などを楽しみながらを学べるおすすめコースを紹介します。 楽しかったことや勉強になったことを新聞にまとめられるよう、自由研究用の「新聞」もご用意しています。 事前に新聞をダウンロードして出かけましょう。

日程:7月24日(月)から8月31日(木)まで

URL:https://coin.machino.co/regions/shiga/features/130915742327

近江八幡市

・【夏休みチャレンジ!地蔵盆をについて調査せよ!】

子どもたちの夏のお楽しみ「地蔵盆(じぞうぼん)」について「探偵」になって調査しよう!ボーダレス・アートミュージアム「NO-MA」で調査ミッションを受け取り、「地蔵盆」の謎を解き明かそう!調査報告書を提出してくれたら500ビワコをプレゼント!

日程:8月1日(火)~8月31日(木)まで 

URL:https://coin.machino.co/regions/shiga/features/527219319893

日野町

・【じゃんけん必勝法スタンプラリー】

日野町内の7つのスポットを巡ってスポットの人とじゃんけんを行い、自分なりの「じゃんけん必勝法」を自由研究表にまとめよう!スポットは図書館や自転車屋さん、昔ながらの駄菓子屋さんや交流施設などで、スタンプラリーに参加しながら日野町のことや人にさらに詳しくなれます。完成した自由研究表を日野町役場に持っていくと1000ビワコとへ景品(巾着とお菓子)をプレゼント!

日程:8月1日(火)から8月31日(木)まで

URL:https://coin.machino.co/regions/shiga/rallies/136598915506

※高校生以下対象

  • まちのコイン導入 背景・目的

滋賀県では、2021年以降の県内への移住人口や移住希望者の増加、さらには少子高齢化、事業継承者をはじめとする地域づくりの担い手不足の拡大の課題に対し、地域づくりへの主体的な参画やイベントなどの地域交流に参加する全国の「関係人口(訪問系)*1」を呼び込むため、2022年5月にローカルDXの実現に向けた連携協定をカヤックと締結しました。現在はデジタル地域コミュニティ通貨である「まちのコイン」と、移住スカウトサービス「SMOUT」*2を県全域で導入しています。「SMOUT」で滋賀県に興味を持ってくれた人に、「まちのコイン」で地域ごとの魅力をディープに体験してもらうことで、継続的に滋賀県に関わる人を増やすことを期待しています。また、お金で買えないその地域ならではの嬉しい体験が得られる「まちのコイン」を活用することで、滋賀県内の各地域の魅力を県内で横断しワンストップで発信できることを期待しています。そして、滋賀県内に住む人が地元の魅力を再発見し、訪れる人が継続的に地域とつながることで、地域活性と関係人口増加を目指します。

 *1(出典)国土交通省「ライフスタイルの多様化と関係人口に関する懇談会」(令和3年3月)

  https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001391572.pdf

 *2「SMOUT」公式サイト

  https://smout.jp/

参考資料 

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コミュニティ通貨サービス「まちのコイン」の利用方法と特長

「まちのコイン」はひと・まち・地球にうれしい体験で地域をつなげるコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービスです。本通貨を活用することで、 地域内外の人のつながりをつくり、 良好な地域コミュニティ形成が期待できます。「まちのコイン」は、2019年9月に神奈川県「SDGsつながりポイント事業」で採択されて以来、2023年7月時点で福岡県八女市など現在22の地域で活用されています✳︎。

鎌倉に本社を置く当社は、地域固有の魅力を資本と捉えた「鎌倉資本主義」という考えを発信しています。「まちのコイン」は、「地域社会資本」である地域のコミュニティとの繋がりを促進する、仲間づくりのためのコミュニティ通貨です。人と人とが繋がることで、その地域をもっと好きになり、地域の社会課題の解決や地域経済の活性に貢献することを目指します。

* 2023年7月現在、神奈川県小田原市・鎌倉市・厚木市・日吉エリア、たまプラーザ地区、相模原市、東京都下北沢エリア・秋葉原エリア・池袋エリア・渋谷区、長野県上田市、大阪府八尾市、香川県多度津町、高知県高知市、岡山県新庄村、鳥取県智頭町、福岡県八女市・田川市、沖縄県石垣市、新潟県燕三条エリア、滋賀県、京都府丹後エリアの22地域で導入中。東京都大塚エリア、長野県佐久市は終了

【仕組み】

「まちのコイン」アプリをダウンロードし、QRコードを介して、ユーザーがポイントを獲得、利用できます。ユーザーは地域活動などに参加するとポイントを獲得し、獲得したポイントは加盟店等で利用することができます。

*法定通貨に換金することはできません。90日で利用できなくなります。

【特長】

1.まちの個性や課題に合わせた体験設計

少子高齢化や自然環境の保護、移住関係人口の促進やまちの賑わい創出など。そのまちの個性や課題に合わせて、コインを獲得したり利用したりする体験チケットを考え、設定することができます。例えば、海の環境を守りたいまちでは「ビーチクリーンに参加する体験」を提供するなどです。

2.地域内外の人をつなげ、関係人口創出に寄与

地域以外の人でも利用可能です。地域内外の人が一緒に地域活動に参加したり、地域外の人が地元のお店を利用したりすることで、関係人口の創出にも繋がります。

3.ゲーム感覚でSDGsの自分ごと化を促進

参加頻度でボーナスポイントが付与されたり、ポイントが増えるとレベルアップしたりと、ゲームのように楽しみながら、自然と地域活動に参加する機会を創出します。後からまちのコインの「活動履歴」をみることで、自分の行動がどのSDGsのゴールにつながっているか振り返ることもでき、SDGsの自分ごともつながります。

4.経済活動の活性化

「まちのコイン」は地域のお店など「スポット」にユーザーが訪問してつかうサービスです。「お金で買えないうれしい体験」を通して、店主とユーザーとの距離が縮まり、常連やファンにつながるという効果の他、来店機会が増えることで法定通貨の消費行動自体も促し、結果として経済効果が期待できます。

5.持続可能な仕組み

IT時代・スマホ時代の電子通貨なので、以前からある紙の地域通貨よりも比較的低コストでの運営が可能です。また、法定通貨への換金性がないため、原資も不要です。コインには有効期限が定められており、一定期間使わないでいると回収され、再度まちの中に再配布され循環する仕組みも、持続可能な運営につながる大きな特長のひとつです。

株式会社カヤック概要

固定概念にとらわれない発想力・企画力、形にしていく技術力を強みに、ゲームアプリや広告・Webサイト制作を始め、コミュニティ通貨、移住・関係人口促進など最新テクノロジーとアイデアを掛け合わせた新しい体験をユーザーに提供しています。社員の9割がデザイナーやプログラマーなどのクリエイター人材で「つくる人を増やす」を経営理念に多様性を生かしたユニークな人事制度や経営を行なっています。

設立   :2005年1月21日

代表者  :代表取締役 柳澤大輔 貝畑政徳 久場智喜

所在地  :神奈川県鎌倉市御成町11-8

事業内容 :日本的面白コンテンツ事業

URL   :https://www.kayac.com/




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