警察庁の調べ[1]によると、2002年に高齢者被害者が22万5千件と最高水準だった犯罪件数自体は年々減少傾向にあるものの。高齢者を標的にした犯罪の割合は2019年には憂慮すべき12.3%にまで増加しています。
特殊詐欺はいまだに脅威
オレオレ詐欺などを含む特殊詐欺は2010年には6,888件だった件数が、2017年に18,212件まで増加しました。その後減少傾向にありましたが、2022年には再び増加し、17,570件の被害件数および370億8000万円の被害金額と依然高い水準です[2]。
高齢者のニューノーマルで見える課題
内閣府のデータ[3]を見ると、さらに憂慮すべき傾向が明らかになります。日本の全世帯の約半数が、65歳以上の個人が住む家庭となっています。かつては三世代世帯の割合が一番多く、全体の半数を占めていましたが、令和元年では夫婦や一人暮らしの方々が住む家庭に急激に変化しており、その割合は全体の約60%を占めています。一人暮らしの高齢者の数は、1980年にはわずかでしたが、現在では約600万人が余生を孤独の中で過ごしています。
スマートセキュリティの可能性
ビデオドアベルカメラやセキュリティカメラは課題解決の１手段として考えられます。Arlo EssentialビデオドアベルワイヤフリーやArlo Pro 4カメラなどスマートホームデバイスは、こうした状況を打破できるソリューションになる可能性があります。2022年12月のArloの調査[4]により、スマートホームデバイスの普及に対する障壁が明らかになりました。主な要因としては認知不足（33%）、コスト（20%）、そしてスマートカメラの必要性を感じない（19%）が調査から浮き彫りになりました。しかし、これらの障壁にもかかわらず、12%の人々がスマートビデオカメラを導入し、7%がスマートドアベルカメラを取り入れています。
スマートフォンで確認できるビデオドアベルは門前に立つ哨兵のような役割を担います。例えばArlo Essentialビデオドアベルワイヤフリーを設置することで高齢者は、訪問者の確認や侵入者など潜在的な脅威に対して備えることができます。ドアを開けずに訪問者の事前に身元を確認できることで、詐欺被害のリスクを減らすことができます。
スポットライトを装備したスマートなセキュリティカメラも高齢者保護に効果的な役割を果たします。例えばArlo Pro 4スポットライトカメラはスポットライトを照らし侵入者を威嚇することに加え、映像を確認する際も、周囲の状況をカラー映像で確認できるため、一人暮らしの高齢者自身、また高齢者の家族にとっても夜間含め、いつでも高い安心を提供できるといえます。
スマートホームソリューションは単なるテクノロジー以上のソリューションを提供することに意味があります。スマートホームソリューションは高齢化が進む日本にとって、未来のライフラインのような役割を果たし、安全を確保しつつ高齢者自身が自立して生活できる一助になる可能性があります。最先端のテクノロジーと質の高いユーザーエクスペリエンスを融合させ、より安全で安心な家を具現化したArlo製品のラインナップにより、日本の高齢者に向けた安全な未来への新たな道筋を描くことができると私たちは考えています。
導入へ障壁と解決策
スマートテクノロジーの広範な採用は、ある種の障壁に直面していますが、Arloの調査をよく見ると、希望的なデータがあります。調査によれば、5人に1人は既にスマートスピーカーを所有しており、10人に1人以上がセキュリティカメラを採用し、約7%がスマートドアベルカメラを持っているという事実として考えることができます。スマートホームテクノロジーに対する意識と受容の変化はこの国で着実に進んでいるのです。
技術と高齢者が交わる場所
では、この新しいテクノロジーやソリューションとその恩恵を受ける対象となる高齢者の間のギャップをいかに埋めるべきでしょうか。
教育が大きな一歩となると考えます。これらのデバイスの簡単なセットアップと使いやすいインターフェースを強調することで、複雑さに対する不安を和らげることができます。さらに、実際にカメラやドアベルを使用した際の事例や使用例を提供することで、これらのスマートホームデバイスがどのように安全性と便利さを高めるのかを理解してもらう手助けになります。
スマートセキュリティの手頃な価格化
価格も重要な懸念事項です。今後政府機関や社会団体との協力が必要になる可能性もあります。例えば高齢者向けのデバイスの購入費用を補助することで、より多くの人々にとって利用可能になり、前述した脅威から高齢者を保護できる可能性もあります。
スマートセキュリティの役割
未来を見据えると、日本の高齢者がスマートホームテクノロジーの恩恵により恐怖から解放され、安心した生活する姿が浮かび上がります。心の平安が夢ではなく、日常の現実として実現する未来です。そして、この未来では、Arlo EssentialビデオドアベルワイヤフリーやArlo Pro 4といった製品は単なるデバイスではなく、高齢者を支えるパートナーのような役割を果たし、脅威を減らし、一人暮らしの高齢者に安心をもたらす存在となることを願います。
Arloのスマートホームセキュリティ製品とサービスに関する詳細は、www.arlo.com/jp/ をご覧ください。
[1] 2020年 警察庁調べ （https://www.npa.go.jp/hakusyo/r02/honbun/html/wf111000.html）
[2] 2022年 警察庁「特殊詐欺認知・検挙状況等について」
[3] 2020年 内閣府調べ （https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/html/zenbun/s1_1_3.html）
[4] 2022年 Arlo調べ 調査機関：Qualtrics
