工場の自動化を支える「エンコーダディスク」の開発・製造に新規参入

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大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 以下:DNP)は、産業用ロボットなどの位置や移動方向、回転角度などを検出する電子部品(エンコーダ)で使用する「エンコーダディスク*1」の開発・製造に新規参入します。

さまざまな種類のエンコーダディスクさまざまな種類のエンコーダディスク

*1 DNPのエンコーダディスクについて → https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/20168731_1567.html

エンコーダディスクは、微細な目盛り(スリット)が刻まれた円板(ディスク)です。エンコーダの内部に搭載し、ディスクに反射または透過した光を各種センサーが感知して電気信号に変換することで正しく移動・回転しているかどうかを検出・制御します。小型化、強い反射強度、高品質なエンコーダが求められているなか、DNPはディスプレイ製品で培った技術を活用して、エンコーダの小型化を可能とする金属反射型ディスクを提供します。また、強い反射強度となる高反射材やクリーンルーム、自社開発の検査機を活用することにより、高品質なエンコーダディスクを提供し、お客様のニーズに対応します。

【DNPが製造するエンコーダディスクの特長】

1.さまざまな素材・型式に対応したエンコーダディスクを提供

DNPは顧客企業の多様なニーズに応じて、ガラスやステンレス(SUS)、樹脂基板など、さまざまな素材で製造するエンコーダディスクを提供します。透過型、反射型の「ロータリーエンコーダ」、「リニアエンコーダ」などに対応できます。

2.DNP独自の工法・技術により高い性能・信頼性を実現

DNP独自の切断工法で、より割れにくい「ガラス製のエンコーダディスク」やディスクに部分的なひずみがない「金属製のエンコーダディスク」を提供します。また、透明の保護膜や高反射材を薄膜塗布することで、コーティングしない製品と比較して反射強度を約1.5倍*2にしたエンコーダディスクの提供も可能です。これらの製品により、エンコーダディスク設置時の衝撃への耐性を高めるとともに、エンコーダディスクに照射する光源の消費電力の低減などにつなげていきます。

*2 保護膜や高反射材をコーティングしないDNP製のエンコーダディスクと比較した場合

3.大型装置による大量生産が可能

大型装置でエンコーダディスクを多面付けして製造するため、顧客企業のニーズ等に合わせて大量生産することが可能です。また大型のディスクを製造することも可能です。DNP独自の切断工法と製品の自動検査装置により、高品質のエンコーダディスクを提供します。

【今後の展開】

DNPは、産業用ロボットや工作機械に使用するサーボモーターを製造する企業等に向けてエンコーダディスクを提供し、2025年度までに累計15億円の売上を目指します。また、今後、市場の拡大が見込まれる自動運転用センサー向けのエンコーダディスクも開発していきます。

※ニュースリリースに記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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