女子ゴルフトーナメント「アース・モンダミンカップ」でミリ波の5G SAなどを活用したライブ映像配信の実証実験を実施

この記事は約4分で読めます。
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、アース製薬株式会社が主催する女子ゴルフトーナメント「アース・モンダミンカップ」の大会初日(2023年6月22日)において、ミリ波(28GHz帯)を利用するスタンドアローン(Stand Alone)方式による5G(第5世代移動通信システム)のネットワーク(以下「5G SA」)や、Sub6(3.7GHz帯)を利用するノンスタンドアローン(Non Stand Alone)方式による5Gネットワーク(以下「5G NSA」)などを活用して、マルチアングルのライブ映像を配信する実証実験を実施しました(6月25日まで継続して実施)。

この実証実験は、ゴルフ場という有線・無線ともに制約がある通信環境において、オンデマンド型ソリューションとして移動基地局車を配備し、ミリ波やSub6の5Gを活用して、ライブ映像配信に特化したビジネスユース向けの通信ネットワークを構築することで、リッチな映像コンテンツの配信が可能なことを実証するために実施したものです。全18ホールの25カ所で撮影した映像を、ソフトバンクの映像配信プラットフォームを活用し、特設ブース(ダイヤモンドボックス)に配備したタブレットで映像を切り替えながら楽しめるようにしました。

その中でも、大会の見どころである9番ホールの模様は、2台の固定カメラと4台の5G対応スマートフォン(スマホ)「Xperia 5 IV(エクスペリア・ファイブ・マークフォー)」を使用してマルチアングルで撮影し、移動基地局車に5Gで映像を伝送しました。ティーイングエリア付近とグリーン付近に固定したカメラで撮影した超高画質映像は、超高速・大容量の通信が可能なミリ波の5G SAに対応したスマホ「Xperia 1 V(エクスペリア・ワン・マークファイブ)」を経由して伝送しました。また、プレー状況に応じて移動しながら「Xperia 5 IV」で撮影した高画質映像は、ミリ波より広いエリアで通信が可能なSub6の5G NSAと、5Gネットワークでの最適で安定したストリーミング伝送を可能にするソニー株式会社(以下「ソニー」)独自のQoS(Quality of Service)技術[※1]を活用するとともに、ソフトバンクの配信プラットフォームとの柔軟な連携を実現するソニーのクラウド中継システムを経由して伝送しました。今回の実証実験で、ミリ波の5G SAとSub6の5G NSAを組み合わせ、映像品質や撮影環境に合わせて最適な通信ネットワークを構築したことにより、通信速度はミリ波の5G SAでは下り3.4Gbps/上り563Mbpsを、Sub6の5G NSAでは下り2.0Gbps/上り149Mbpsを計測した他[※2]、多くの人が通信を行う環境においても、映像コンテンツを途切れることなく配信できることを確認しました。

今後もソフトバンクは、さまざまなイベントや産業で活用されるサービスに合わせて最適化したネットワークを提供する取り組みを続けていきます。

※1 大容量の映像や音声をスムーズに伝送し、混雑した電波状況でも安定した通信を可能にする品質制御技術のこと。

※2 複数の速度測定ツールで複数回測定した最大値を記載しています。

実証実験のネットワーク構成

■実証実験の様子

▲ゴルフ場に移動基地局車を配備

▲カメラで撮影した超高画質映像をミリ波の5G SAで伝送

▲Xperia 5 IV」を使用してマルチアングルで撮影した高画質映像をSub6の5G NSAで伝送

▲マルチアングルの映像をタブレットで視聴

  • 「ソニー」および「Sony」、ならびに本文で使用される商品名、サービス名は、ソニーグループ株式会社またはその関連会社の登録商標または商標です。

  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。

  • その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。

タイトルとURLをコピーしました