※1:農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、深谷市では「農と食」産業全体を包括的に支援する革新的なテクノロジーやアイデアを指す
■「DEEP VALLEY Agritech Award 2023」とは
今年で5回目を迎える「DEEP VALLEY Agritech Award 2023」は、「深谷発!共に創る農と食の未来」をキャッチフレーズに、農産物の付加価値向上を目指し、「農と食」のフードバリューチェーン構築のための新たなビジネスモデル・アイデアを募集し、深谷市として「農と食の産業」の強化につながる提案を表彰するものです。過去の最優秀賞受賞企業では、深谷市内での実証実験を始動し、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構「スマート農業実証プロジェクト」※2の採択につながった企業もあります。
深谷市は本コンテストを通じて、農と食の産業全体にある多様な企業がつながりあい、アグリテック企業が集積するスマート農業のまち「アグリテック集積都市 DEEP VALLEY※3」の実現を目指しています。
2022年までの開催では、主に生産現場に関する提案を中心に募っていましたが、農家の抱える課題解決や深谷市のよりよい農業の未来創出のためには、生産から消費までを包括した農と食の産業全体(フードバリューチェーン)を支援することが重要であると考えました。
そこで2023年からは農産物全体としての付加価値向上を目指し、「農と食の」フードバリューチェーン全体のビジネスモデル・アイデアも募集領域として拡大し、深谷市として「農と食の産業」の強化につながる提案を表彰する取組とします。
本コンテストでは農業生産過程におけるアイデアを対象とした「農業生産部門」と、フードバリューチェーン過程(生産過程を除く)におけるアイデアを対象とした「フードバリューチェーン部門」の2部門を設け、農業課題の解決に繋がる提案を幅広く募集します。そして、未来の農業を創るアイデアの実現に向けて、深谷市が伴走支援を行います。
なお、マイナビ農業は「アグリテック集積都市DEEP VALLEY」推進パートナーとして本コンテストの運営事務局を担当します。
※2:ロボット、AI、IoTなど先端技術を活用した「スマート農業」を実証し、スマート農業の社会実装を加速させていく事業。スマート農業技術を実際に生産現場に導入し、技術実証を行うとともに、技術の導入による経営への効果を明らかにすることを目的としている
※3:詳細は深谷市HP(https://deep-valley.jp/)をご確認ください
■深谷市長からエントリー企業に向けたメッセージ
日本が健康長寿社会を迎える中、農業の果たす役割はますます重要になっています。「DEEP VALLEY Agritech Award 2023」開催に当たり、私たちは「ここから新時代の農業を発信していく」との思いを強くしています。これからの農業は、工業や商業と連携することで、きっともっと面白いことが実現できるでしょう。本プロジェクトでは一次産業から三次産業までが一つの屋台骨の中に集合し、地域を変革できることを実証したいと考えています。農業を中心に「こんな素敵なことができた」と誇れることが私の夢であり、目標です。そしてこのチャレンジが確かな成果に結びついた暁にはこれを「深谷モデル」として全国に発信していきたいと思います。
私たちが目指すのは「元気と笑顔の生産地 ふかや」です。
「DEEP VALLEY Agritech Award 2023」を軸に農業の力で、まち全体を活気づけ、本物の農業のまち、人々の笑顔をつくります。ぜひ多くの方に参加いただき、夢の実現に向け知恵と力を結集したいと思います。
■募集・応募要項
●農業生産部門
深谷市の農業生産現場における解決策をご提案ください。解決策はアイデア段階・基礎研究段階のご提案も可とし、深谷市の農業生産現場の課題解決に重点をおいた提案を求めます。上記フードバリューチェーン図内「生産」に当てはまる「農業生産現場で役に立つ」技術をご提案ください。
●フードバリューチェーン部門
深谷市における農業課題の解決策をご提案ください。解決策は、アイデア段階・基礎研究段階のご提案も可とし、深谷市のフードバリューチェーンにおける製造・加工以降の価値創造を目指し、日本全体の「農と食の未来」を創造することに重点をおいた提案を求めます。「農業生産部門」との違いについては、上記フードバリューチェーン図内「食品加工・製造」「流通・輸送」「販売・消費」のいずれかまたは複数に当てはまる技術をご提案ください。
【審査方法】
一次審査は書類審査、二次審査、最終審査はオンラインでの実施を予定しています。
【応募資格】
受賞後に、深谷市における農業課題の解決や改善に向けた取組を実施できる個人・法人の方(応募者の所在地については深谷市内外を問いません)。
【各賞】
・深谷市からの出資賞金総額 最大1,000万円
※出資金額については、出資可否を含め受賞者との協議の上決定します。
※出資金は各部門で最優秀賞を受賞した2者を含め総額1,000万円を上限としますが、深谷市からの1者あたりの出資金額は対象者の資本金額の4分の1未満を上限とします。
・最優秀賞(農業生産部門)1件
・最優秀賞(フードバリューチェーン部門)1件
・協賛企業賞 ※協賛企業が確定した後に本コンテスト特設サイト上にてお知らせします。
・ファイナリスト賞
【応募方法】
応募要項をお読みいただき、サイト内、応募フォームよりエントリーをお願いします。
・応募サイト及び本コンテスト特設サイト
URL:https://agri.mynavi.jp/deepvalley_agritechaward/
※昨年の様子(授賞式でのファイナリストの皆様)
■スケジュール
プレエントリー |
6月22日(木)12:00 ~ 7月17日(月)17:00〆 |
本エントリー |
7月18日(火)12:00 ~ 8月18日(金)17:00〆 |
一次審査(書類審査) |
8月21日(月)~8月30日(水) |
二次審査(プレゼン審査、面談) |
10月14日(土)、10月15日(日)/会場:オンライン開催(想定) |
最終審査(プレゼン審査、面談) |
11月16日(木)/会場:オンライン開催(想定) ※最終審査は収録撮影を実施し、後日公開を予定しています。 |
事業化に向けた支援開始 |
11月中旬~ |
授賞式・企画展示会 |
12月19日(火)/会場:深谷市役所 |
※応募状況等によっては、スケジュールを変更する場合があります。最新スケジュールは、コンテストサイトにてお知らせします。
※審査方法は、社会情勢によって変更となる場合があります。最新情報はコンテストサイト及び事務局よりご案内します。
※希望者にはエントリーに関する説明会や現地視察会を開催予定です。詳細は改めてご案内いたします。
■過去受賞企業の実績と現状
「DEEP VALLEY Agritech Award」で過去最優秀賞を受賞した企業の取組についてご紹介します。
【株式会社レグミン】
株式会社レグミンは、本社機能を深谷市へ移転し、自律走行型ロボットによる農薬散布を行っている。
深谷市へ本社機能を移転以降、市内圃場での実証実験を積み重ね、令和4年度から本格的に有償サービスを開始した。
また、令和3年度には国庫事業であるスマート農業実証プロジェクトに、令和5年度には農林水産省の「戦略的スマート農業技術の開発・改良」に採択された。今後は、農薬散布ロボットに留まらず、ソリューションの幅を広げていくため、日夜研究開発を進めている。
【株式会社Root】
株式会社Rootは、スマートグラス用AR(拡張現実)農作業補助アプリを開発し、圃場作業時間や手間などのコスト削減を実現している。
令和4年2月から、深谷市内の農業法人にて実証実験を開始。
圃場でのテスト・検証・開発を繰り返し、今年中の有償サービス開始を目指している。また、令和4年4月には、国のスマート農業技術の開発・実証・実装プロジェクト「戦略的スマート農業技術等の開発・改良」の採択課題のひとつとして決定した。
『マイナビ農業』について
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