JACEイベントアワードは、国内外で行われるイベントを対象に、そのイベントが開催されることによって波及する経済効果、地域への集客及び交流人口の増加、海外に対して我が国の魅力を発信する効果、また、今後開催されるイベントに影響するや技術や創造性を表彰する制度だ。本アワードは2014年より実施されており、今年で9回目となる。
JACEイベントアワード:https://award.jace.or.jp/
今回の受賞にあたっては、東山動植物園とブラザー工業が締結した「広報パートナー協定」が、行政施設の広報課題の解決につながる枠組みであることや、今後のイベントの新しい形を創造する取り組みであることが評価された。広報パートナー協定は2021年の6月に締結されたもので、民間企業と行政が広報活動に関して協力及び連携を図る、当時は全国でも例のなかった新しい枠組みである。
協定の締結以降、ブラザーは「地球のいのちに出会う森」をスローガンとして行う「種の保存」や「環境教育」に関する広報支援や情報配信などを行ってきたという。中でも、2022年に行ったアジアゾウの出産機会を生かした広報支援活動は、出産と絶滅の対比によるインパクトを生かし、種の保存の理解につながるドキュメンタリー映像や新聞広告の発信などを行った他、赤ちゃんゾウの命名式も開催するなど、「地球のいのちに出会う森」の活動PRに大きく貢献した。
アジアゾウ出産ドキュメンタリー動画:「いのちをつなぐ。みらいを想う。~アジアゾウの出産と「種の保存」と~」
ブラザーは今回の受賞を励みとし、東山動植物園のオフィシャル広報パートナーとして同園と協力しながら、動植物の種の保存活動や環境教育に関する情報をより多くの人に届けることができるよう、引き続き広報支援に努めていくとしている。