スパイダープラス、建設現場の安全品質向上にChatGPTを組み込み

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建設DXサービス「SPIDERPLUS」を提供するスパイダープラス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:伊藤謙自、東証グロース:4192)は、2023年7月19日より、SPIDERPLUSユーザーが別途有償により利用可能な「SPIDERPLUS PARTNER」にChatGPTを組み込んだ「AI支援機能」を提供開始することをお知らせいたします。

「AI支援機能」により、当社が注力している「SPIDERPLUS PARTNER」の利便性がさらに高まります。当社は今後も、建設DXサービスの開発・強化にあたり、AIソリューションを積極的に取り入れてまいります。
 
なお、本機能が今期の業績に与える影響は軽微でありますが、「SPIDERPLUS PARTNER」の導入拡大に貢献するものと考えております。

ChatGPTを活用することで、日々の安全対策を形骸化させず、事故を防止

建設業は、全産業と比較して死亡事故等などの労働災害発生率の高さが重大な課題となっています。その対策として、建設現場では日々、危険予知活動(以下「KY活動」)が行われ、安全意識の向上が図られています。

しかしながら、KY活動は作業者の経験や知見に依存する部分が多いため、安全対策の品質の担保が難しいことや、安全対策の形骸化により安全意識が低下しがちなことが課題となっていました。

当社は、これらの課題を踏まえ、安全対策の高品質化を目的にChatGPTを活用した「AI支援機能」を開発しました。

「AI支援機能」の活用により、現場監督は日々の作業内容からその日に注意すべき安全対策の提案を得ることができ、作業者はChatGPTからの提案を参考にした安全対策を実行できます。これらの結果、建設現場の事故防止や安全意識のさらなる向上に繋がることが期待されます。

経験や知見に依存せずChatGPTを活用するための仕組み

ChatGPTで期待する提案を得るためには、ChatGPTに適切な質問をする必要があります。

今回提供する「AI支援機能」では、ChatGPTへの質問を適切に行なうためのテンプレートを定義することができます。その日の作業内容を質問フォームに入力すると、あらかじめ定義したテンプレートとの組み合わせによって、ChatGPTによる安全対策の提案が表示されます。

表示結果を安全対策に活用することで、これまでの課題であった個人の経験や知見に品質が依存してしまうことや、取り組みの形骸化を防ぎ、日々の安全対策を安定した品質で行なうことができるようになります。

※ご視聴の際は音量にご注意ください

(補足)

*1:ChatGPTはOpenAI 社が開発し提供する生成・対話型 AI サービスです。

*2:当社は OpenAI 社と API での利用契約を締結しているため、ユーザー企業の利用者が入力するプロンプトのデータは OpenAI 社のAPIデータ使用ポリシーに基づき、AI の学習用データとして利用されることはありません(OpenAI 社は管理のためデータを 30 日間保有します)。

*3:「AI支援機能」は、サーバー単位でON・OFFの設定が可能です(デフォルトは機能OFFとします)。お客様の社内規定に基づき利用をご判断いただける設定としています。

【SPIDERPLUSについて】

現場作業従事経験にもとづく、ふとした疑問から開発され、2011年9月より提供を開始。図面データ上にタブレットで撮影した画像やメモを紐付けし、クラウドで共有することにより、情報共有を効率的に行なうほか、検査実施に特化したオプション機能を組み合わせることにより、現場作業の省人化や省時間化、人為的ミスの削減による生産性の向上を実現します。2023年3月末時点で全国約1,600社、60,000人以上によって導入されています。

【SPIDERPLUS PARTNERについて】

「SPIDERPLUS PARTNER」は、現場監督と専門工事会社との情報伝達をデジタル上で完結させることができる機能です。現場監督からの施工指示や是正はもとより、専門工事会社からの日々の工事進捗報告や作業関連の届出などが効率的に行なえます。

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