FUJIでは、基板の樹脂造形、回路形成、部品実装を兼ね備えた独自のアディティブマニュファクチャリングエレクトロニクス装置であるエレクトロニクス3Dプリンター「FPM-Trinity」を開発しています。このたび、アディティブマニュファクチャリングエレクトロニクス開発の共同コミュニティを運営するJ.A.M.E.Sとパートナー契約を締結しました。
J.A.M.E.S(https://j-ames.com/)は、AME(アディティブマニュファクチャリングエレクトロニクス*)の開発を推進するために設立され、AMEの限界を追求し、誰もが利用できる技術に発展させることを目的としています。J.A.M.E.Sが運営する共同コミュニティは、関連メーカーとユーザーが集うリアルタイムコミュニケーションの場であり、企業の垣根を超えた連携や知見を相互に共有することが可能です。
FUJIは、今回のパートナー契約により、FPM-Trinityを活用した新たなアイデアやソリューションの提案の機会を創出し、エレクトロニクス業界への更なるAME普及促進を目指していきます。それとともに、J.A.M.E.S.のネットワークを活用して市場とユーザーからの情報を取得し、FPM-Trinityの製品価値の向上と事業戦略への反映に努めてまいります。
*3Dプリンティングの技法をエレクトロニクス分野に応用した手法を指す。(本資料末尾参照)
■J.A.M.E.S 代表者からのコメント
FUJIとの提携により、同社の革新的な技術や知見にアクセスできることを大変嬉しく思います。FUJIとJ.A.M.E.Sはお互いのコラボレーションを通じて、エレクトロニクス業界への革新的なソリューションとアイデアを提供してまいります。
■FPM-Trinityの特徴
(1)「樹脂造形」「回路形成」「部品実装」の機能を複合したエレクトロニクス3Dプリンター
(2) CADの設計データの直接投入によるデジタル印刷工法のため、マスク等の治具が不要
(3) データ投入から1日で製造が完了
(4) 立体的な形状のデバイスの製造が可能
(5) 廃液廃材を最小化するサスティナブルな製造方法
■FPM-Trinityの今後の展開
FUJIではFPM-Trinityを活用したサンプルの試作サービスを展開しています。また、外販向けの装置製品の開発も進めています。IoTの加速、サステナビリティ社会の実現、開発サイクルの短縮化といった業界全体の課題に対するソリューションとして、FUJIはアディティブマニュファクチャリング技術の開発と普及を進めて参ります。
■展示会への出展|JPCA Show 2023
5/31-6/2に東京ビックサイトで開催されるJPCA Show 2023にてサンプル出展を予定しています。
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主催者テーマ展示パビリオン(3i-11)
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フジプリグループ(2E-11)
ご来場の際にはぜひご見学下さい。
■アディティブマニュファクチャリングエレクトロニクス(AME)とは?
一般的なプリント基板は液処理で余分な銅や樹脂を削り取って成型する「サブトラクト」の技法で製造されます。それに対し「アディティブマニュファクチャリング」は、3Dプリンターに代表される技法であり、必要な場所に必要な材料のみを選択塗布するため、材料のロスや廃液を最小化できる先進的な工法です。その技法をエレクトロニクスに応用したものがAME(アディティブマニュファクチャリングエレクトロニクス)と呼ばれ注目を集めています。
■会社概要
会社名:株式会社FUJI
代表者:代表取締役会長兼社長 曽我 信之
所在地:〒472-8686 愛知県知立市山町茶碓山19
設立:1959年4月
事業内容:電子部品実装ロボットならびに工作機械の開発、製造、販売
資本金:5,878百万円
URL:https://www.fuji.co.jp/
■本件に関するお問い合わせ
開発センター 技術部第3課 富永
TEL: 050-3174-0723(直通)Email: fpm-trinity@fuji.co.jp