アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、開発中のローカル5Gモニタリング技術を用いて、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))のB5G[*]モバイル環境テストベッドにて、ローカル5G複数基地局環境下での電波特性の可視化実験を行いました。電波特性のみならず、ハンドオーバー時のふるまいなど、この実験で得られた知見をホワイトペーパーとして公開しています
ローカル5Gは、信頼性の高い無線ネットワークとしてミッションクリティカル用途などへの利用も期待されていますが、現場環境のわずかな変化により無線環境は常に変化し、通信品質の低下につながることが課題となっています。
こうした課題を解決し最適かつ安定的に運用するためには、電波の特性を常時把握することが求められます。
今回の実証実験では、電波伝搬シミュレーション技術と複数プローブの多点同時測定結果を統合する独自モニタリング技術により、ローカル5G電波伝搬をリアルタイムに可視化でき、電波遮蔽物の有無やハンドオーバー発生などによる電波伝搬特性の変化を逃さずに捉えられることを実証しました。
今後も、様々なローカル5G環境での実証実験を継続してモニタリング技術の向上を図り、ローカル5Gの安定運用への貢献をめざします。
ホワイトペーパーURL:https://anritsu-env-response.com/public/application/add/51?cart_139=1
用語解説:
[*]B5G:
Beyond5Gの略。5Gの特徴的機能のさらなる高度化した5Gの次の世代の移動通信システムのこと。
情報通信研究機構 B5Gモバイル環境のご紹介:
B5Gモバイル環境は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が提供する総合テストベッドの一部で、B5Gワイヤレスアクセスネットワークの実証環境です。東京、大阪、福岡に環境を配備しています。
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