次世代型金融アプリの Revolut、Stripe の導入でグローバル展開を加速
全世界で 1,800 万人超が利用する次世代型金融アプリの Revolut は、Stripe を利用して英国および欧州での決済をサポートし、新たな市場への拡大を加速させることを発表しました。
2015 年に英国で送金・両替サービスを開始した Revolut は、現在では口座管理や保険から各種取引や請求書発行まで、数十種類のサービスを提供しています。200 以上の国と地域で 1,800 万人の消費者と 50 万社の企業の資金管理をサポートするまでに成長した同社は、欧州におけるフィンテックの成功事例の一つです。
Revolut は、現在の景気後退を乗り越えるために野心的な成長計画を掲げており、まもなくメキシコ、ブラジルを始めとする新たな市場でも事業を開始する予定です。Stripe のインフラと国際的なリーチを活用することで、Revolut は新規市場により迅速に参入し、現地顧客のニーズに合ったシームレスな支払い体験を提供できるようになります。
Revolut の事業開発のバイスプレジデントである David Tirado 氏は次のように述べています。「当社は、お客様のためにシームレスなソリューションを構築しています。これは決済にも迅速かつ簡単にアクセスできることを意味しており、Stripe との協業により加速されるでしょう。また、両社は共通のビジョンを持っており、Stripe のインフラを活用してグローバル展開を加速させたり、Revolut の 1,800 万人を超える顧客向けに革新的な新製品を開発したり、様々な分野で協力できることを嬉しく思います」
両社はまた、協力関係を強化することで、革新的な新しい決済サービスの提供機会も模索していきます。
Stripe の EMEA 収益・成長責任者である Eileen O’Mara は次のように述べています。「両社は、世界の金融サービスをより良いものにするという野心を共有しています。Stripe は、 Revolut がサービスを構築・拡大し、世界中の人々がお金を活用するお手伝いをできることを嬉しく思います」
海外送金の Wise、Stripe の認証代行機能を導入
海外送金大手の Wise は、Stripe が 6 月 6 日に欧州での提供開始を発表した Delegated Authentication (認証代行機能) を利用することで、顧客が Wise アプリから離脱することなく、デバイスの生体認証機能を利用して支払いを認証することを実現しました。本機能は、欧州圏における支払い率を向上するための取り組みで、これによりユーザー企業の顧客は銀行アプリに遷移したり、ワンタイムパスコードを入力したりすることなく、チェックアウトフローの中で支払いを認証し、SCA に準拠した取引ができるようになります。Wise は、本機能を導入した最初のカード発行会社です。
Stripe が認証代行機能を提供開始した背景には、不正使用の低減とより安全なオンライン決済および非接触のオフライン決済の実現に向けた欧州の新しい規制要件である、強力な顧客認証 (SCA: Strong Customer Authentication) があります。 SCA は不正を削減することに貢献しましたが、同時に、合法的な経済活動も減少させていました。Visa は、SCA に準拠した取引では、購入者がチェックアウト時に異なるアプリに切り替える必要があるため、コンバージョン率が 11% 低下したと推定しています。Stripe の認証代行機能は、指紋認証や顔認証などの生体認証を加盟店のチェックアウトに組み込み、取引の認証責任をカード発行会社から Stripe に委譲し、購入者の好みやデバイスの性能に合わせて二要素認証の方法を変更することを可能にします。これにより、購入者はチェックアウトページから離れる必要がなくなり、販売者はオンライン決済の不正行為から保護されます。
Wise でプラットフォームと支払いを担当するErik Kaju 氏は次のように述べています。「当社のお客様が最初にこの技術の恩恵を受けられることを非常に喜ばしく思っています。テイクアウトのオーダーでも、TikTok 上の買い物でも、オンラインで支払いをする際の手間が省けるようになりました。Stripe と協力してこの複雑な課題を乗り越えられたことを誇らしく思います」
独モバイルバンク N26、Stripe を活用して迅速に支払い手段を拡充
ドイツのモバイルバンクである N26 は、地域の規制を遵守しながら新規顧客をスムーズに獲得するため、Stripe を採用しました。Stripe のバンキング API の導入により、N26 は過去 9 年間で、シンプルでアクセスしやすく規制を遵守したデジタルバンクを構築し、現在では世界 24 カ国で利用されています。
N26 のビジネスオペレーションアソシエイトである Amaury Hellebuyck 氏は次のように述べています。「当社の製品体験にとって Stripe は欠かせない存在です。Stripeは、利用開始までの重要なステップを支援し、新規顧客を簡単かつ迅速に獲得することを可能にします」
N26 はこれまで、SEPA (Single Euro Payments Area) と呼ばれる送金手段にしか対応しておらず、選択肢の拡充を考えていました。Stripe を採用したことにより、わずか 6 週間の開発で、N26 はクレジットカード、デビットカード、デジタルウォレット等、複数の支払い方法を顧客に提供できるようになり、そのすべてを銀行アプリに直接組み込むことができました。これによりユーザーは単一のアプリ上で画面を数回タップするだけで、簡単にお金を動かすことができるようになりました。
Hellebuyck 氏は次のように述べています。「当社が Stripe を選んだ理由は、両社のテクノロジー・ファーストの考え方が一致していたからです。これは、変化する銀行業界の動向に見合った製品を構築する上で重要なことです。イノベーションへのコミットメントを共有することで、より多くの人々が簡単にオンラインへ移行できるようになることを楽しみにしています」
参考リンク
・Revolut：https://stripe.com/newsroom/news/revolut-and-stripe
・Wise：https://stripe.com/newsroom/news/stripe-launches-delegated-authentication
・N26：https://stripe.com/jp/customers/n26
・Delegated Authentication (認証代行機能)：https://support.stripe.com/questions/stripe-authentication?locale=ja-JP
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Stripe について
Stripe は、企業向けの経済的インフラストラクチャを構築する会社です。スタートアップから世界的な大企業まで、数百万におよぶ企業が Stripe を導入して支払いを受け取り、収益を成長させ、新たなビジネス機会を加速させています。サンフランシスコとダブリンに本社を持つ Stripe は、インターネットの GDP を拡大させることを使命に掲げています。
詳しくは https://stripe.com/jp をご覧ください。
