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教育DXに関する共同の取り組みの背景
能美市教育委員会では、文部科学省のGIGAスクール構想に合わせて、2020年11月よりタブレットを市内の小中学生全生徒に配布するなど教育DXを進めてきました。コロナ禍においては、タブレットを使ってさまざまな行事をオンライン配信したり、教員の業務効率化のために保護者との連絡ツールを導入したりするなど先進的な取り組みを行ってきました。
今回の取り組みでは、タブレットを用いた「フォーサイトアプリ」によって、生徒たちの学習効果の向上はもちろん、長年効率化が図れておらず、教員の負担になっていた連絡帳・生活ノートによるオペレーションの改善に取り組みます。
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教育DXに関する具体的な取り組み
これまで能美市教育委員会では、児童・生徒との教員間のコミュニケーションに連絡帳やなどを利用してきましたが、市内学校の希望に応じて段階的に廃止、「フォーサイトアプリ」の利用に切り替えていきます。
現在、当教育委員会では、タブレットの自宅への持ち帰りを推奨しており、児童・生徒は、自宅と学校での学習計画の立案、日々のスケジューリング、振り返りなどを行います。これにより児童・生徒、教員、ICT利活用の3つの面でメリットが生まれます。
【児童・生徒】
「フォーサイトアプリ」の活用により、児童・生徒が生活や学習状況を履歴で振り返る、先の予定を踏まえ見通しを持って計画を立てる、ということが可能となります。また、自分の生活や学習状況を把握した上で、自己評価や計画を立てることが期待でき、自己調整力を身につけることができます。
【教員】
教員にとって、連絡帳などを活用した児童・生徒とのコミュニケーションはよい面もあるものの、回収やチェック、コメントの記入、予定の記載など、一日の限られた時間の中での負担感も非常に大きくなっています。「フォーサイトアプリ」の利用により、こうした負荷的なオペレーションが改善され、教員と児童・生徒間のスピーディーな情報共有、児童・生徒の生活・心理状況の把握などができるようになり、適切でタイムリーな対応が可能になります。
【ICT利活用】
能美市教育委員会では、タブレットの持ち帰りを推奨しています。「フォーサイトアプリ」の利用によって、持ち帰り時の家庭でのタブレットのさらなる有効活用が促進されます。
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能美市教育委員会との今後の展開
まずは教育DXの先進的な事例として他自治体、他校への取り組み内容の発信を予定しています。下記の日程で、事例共有会を開催予定です。
【事例共有会日程】
日時:2023年6月3日(土) 13時~
形式:オンライン開催
講演:能美市教育委員会 学校支援課 担当課長 亀田香利氏
お申込み:下記のURLよりお申込みください
https://forms.office.com/pages/responsepage.aspx?id=Fen-lEnI30-hi5_Nv2kDRckT8QzTS0dCqvKZNlJvhbRUMFRGRllCQVVFQ0RCRlU4UTBaM1I0MDM5MiQlQCN0PWcu
また、今後は「フォーサイトアプリ」を用いた児童・生徒への効果検証として定期的なアンケートを行うなど、生活面・学習面での効果を把握することにより有効な活用事例の創出、また「フォーサイトアプリ」の機能改善にも努めてまいります。
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デジタル手帳「フォーサイトアプリ」とは
「フォーサイトアプリ」は全国900校以上、累計160万人の中高生にご活用いただいているビジネス手帳「フォーサイト」のデジタル版です。タブレットやパソコンを用いた日々のスケジューリングや振り返り、学習記録の分析などが可能になり、生徒の自己調整力向上に期待されています。教員は、管理画面(ダッシュボード)にて生徒個々の心的状態を把握することができます。また、生徒に対してコメントを送ったり、スタンプを送ったりすることができるなど、双方的なやり取りも可能です。
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会社概要
会社名 :株式会社FCEエデュケーション
※当社はFCE Holdings(東証上場)のグループ会社です。
代表者 :代表取締役社長 尾上 幸裕
住 所 :東京都新宿区西新宿2ー4ー1 新宿NSビル10F