- QUICK Data Design Challenge について
「QUICK Data Design Challenge」は、デザインとデータの力で社会を見える化することを目指し、その価値と可能性について発信していくアワードです。
インターネットの普及に伴い、パソコンやスマートフォンなどの情報通信機器の保有率が高まるにつれ、私たちが発信したり受け取ったりするデータは増えてきました。以前は集めるのが難しかった情報が、データとして収集しやすくなるにつれ、データは私たちの生活や未来を考える上で欠かせない情報源となっています。しかし、このようなデータはそのままでは専門用語や数字の羅列にしかみえないこともあります。
そこで大切になるのが、データの分析から得られた洞察を人々にわかりやすい形にデザインしていくこと。データを扱う様々なシーンで「デザインの力」を使うことで、多くの人がデータのパワーを享受することができます。
この度、ロフトワークが運営するクリエイティブなコンペティションやハッカソンを紹介するプラットフォーム「AWRD」を活用し、約4万人のクリエイターたちにデータ×デザインの新たなアイデアを呼び掛けます。
「QUICK Data Design Challenge」を主催する株式会社QUICKは、1971年の創業から50年以上にわたり、株式、債券、為替、コモディティ、デリバティブ、企業情報など膨大なデータやニュースを正確かつスピーディに人々が理解できる形で配信することで、日本経済を支えてきたデータや情報のリーディングカンパニーです。
データのプロフェッショナルであるQUICKと、クリエイティビティを引き出すロフトワークがタッグを組むことで、デザインの力によって多くの人が「データ」に目を向け、社会の見方を変える発見や学びと出会うきっかけを作り、より豊かな社会をつくることを目指しています。
QUICK Data Design Challenge 募集ページ
https://awrd.com/award/quick_data_design_challenge_2023
- 募集テーマ
応募者自身が選定した使用可能なデータ(対象データ1)もしくは主催者が選定したグラフや表(対象データ2or3)をあなた自身の視点で捉え直し、新しい見せ方を考えてください。
対象データ
下記の3つの選択肢の中から、自由に選びデザインしてください。
1. 自由選定
応募者ご自身でデータを選定し、新しい見せ方を作成してください。
オープンデータや個人で収集しているデータなどを自由に選定していただいて問題ありません。統計や株価のような量的データだけでなく、ランキングなどの質的データ、個人で取得しているバイタルデータなどパーソナルなものでもOKです。ぜひ、身の回りにあるデータについて思いを巡らせてみてください。
※応募の際、引用したデータをご記載ください。
※引用データの権利確認等は応募者ご自身でお願いいたします。
2. 1年前と比較して増えたもの・減ったもの
2020年と2021年を比較して、生活の中で増えたものと減ったものを調査した結果です。コロナ禍の2年の間にどのような変化があったでしょうか。
「【電通総研・電通未来予測支援ラボ】第3回クオリティ・オブ・ソサエティ年次調査レポート.pdf」のp18
https://bit.ly/3GY4Rx6
3. アジア各国のこの1週間の気分
インドネシア、日本、台湾を対象に2021年から毎週の気分を調査しまとめたものです。
各国の気分にはどのような共通点や違いがあるでしょうか。
- アイデアのヒント:データの見方を変える視点
お題のデータを前にした時になかなか良い表現が思い浮かばない、という時は下記の4つの視点でもう一度データを見てみて下さい。
・全体ではなく一部分にフォーカスする、切り取る
データの特定の部分に注目してみたら、情報がシンプルになってメッセージが浮かんで来るかも。
・ひっくり返してみる
データの順番や時間、色や形、テーマをひっくり返したら、自分の中の常識もひっくり返るかも。
・他のものに例えてみる
データの項目や属性を動物や街など別のものに例えてみたら、新しいストーリーがうまれるかも。
・他のものに変換してみる
音に変換したらどう感じるだろう?
文字に変えてみたり、量を変えてみたらどう見えるだろう
五感に訴えてみたら、データを見たときの感じ方が変わるかも。
- 募集概要
QUICK Data Design Challenge 募集ページ
https://awrd.com/award/quick_data_design_challenge_2023
アワード名:QUICK Data Design Challenge 2023
募集期間:2023年4月21日(金)〜6月12日(月)
スケジュール:
表現対象:グラフィック、アート、音楽、写真やWEBサイトなど、形式は問いません。 どのようなジャンルの応募も受け付けます。既に公開済みの作品も応募可能です。
賞について:受賞作品は主催者のもつメディアコンテンツおよび授賞式にて紹介されます。
1. グランプリ賞…1作品 (賞金30万円)
2. 審査員賞……4作品(賞金5万円)
- 審査員
田川 欣哉氏
Takram Japan(株)代表取締役/デザインエンジニア
東京大学卒業。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了。2015年から同校の客員教授を務め、2018年に名誉フェローを授与された。テクノロジーとデザインの幅広い分野に精通し、多くのプロジェクトに関わる。グッドデザイン金賞など受賞多数。経済産業省・特許庁の「デザイン経営」宣言作成コアメンバー。日本デザイン振興会理事、東京大学総長室アドバイザーを務める。
尾形真理子
コピーライター / クリエイティブディレクター。1978年東京都生まれ。2001年(株)博報堂に入社し、2018年(株)Tangを設立。LUMINEをはじめ、資生堂、Tiffany&Co.、キリンビール、Netflix、FUJITSUなど多くの企業広告を手がける。朝日広告賞グランプリ、ACC賞ゴールド、TCC賞など受賞多数。
exonemo(エキソニモ)
アーティスト
怒りと笑いとテキストエディタを駆使し、さまざまなメディアにハッキングの感覚で挑むアートユニット。千房けん輔と赤岩やえにより、1996年よりインターネット上で活動開始。2000年より活動をインスタレーション、ライヴ・パフォーマンス、イヴェント・プロデュース、コミュニティ・オーガナイズなどへと拡張し、デジタルとアナログ、ネットワーク世界と実世界を柔軟に横断しながら、テクノロジーとユーザーの関係性を露にし、ユーモアのある切り口と新しい視点を携えた実験的なプロジェクトを数多く手がける。2006年《The Road Movie》がアルス・エレクトロニカ ネット・ヴィジョン部門でゴールデン・ニカ賞を受賞。2012年よりIDPWを組織し「インターネットヤミ市」などを手がける。2015年よりニューヨークに拠点を移す。
審査基準:応募作品は、以下の基準に基づいて選定されます。
・着眼点/Viewpoints
提示されたデータの解釈力や発想力が優れた作品を評価します。
自由選定の場合は作品のテーマやコンセプトに沿ったデータ選定かどうかを評価します。
・メッセージ/message
見せ方を変えることでどのようなメッセージを付与できたか。データとデザインの組み合わせが社会的な価値の創出や問題提起に繋がっているかを判断し評価します。
・表現力/Expression
見る人に直感的に訴えるような、高いデザイン力・表現力を持った作品を評価します。
- アワード実施体制
主催:株式会社QUICK
企画運営:株式会社ロフトワーク
■アワードへの応募に関するお問い合わせ先
QUICK Data Design Challenge 2023 事務局
メールアドレス:qddc2023@loftwork.com