- 「地域活性化起業人制度」とは
「地域活性化起業人制度」とは、地方公共団体が三大都市圏の民間企業等の社員を一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を活かしながら地域独自の魅力や価値の向上等につながる業務に従事し、地域活性化を図る取組みに対する特別交付税措置です。
この度、キッチハイクより地域活性デザイナーを1名(狩野真由子)派遣。地域創生事業を推進するスタートアップ企業としての関係人口経済圏の創出・拡大やDX推進に関わるノウハウ・知見を活かし、飛騨市が取り組む関係人口事業「飛騨市ファンクラブ」や「ヒダスケ!」の業務に従事します。(期間は令和5年4月3日〜令和6年3月31日)
- 連携協定の背景
キッチハイクと飛騨市は、2022年度に導入した関係人口特化型SaaS「つながるDX」を通し、飛騨市の1万人を超えるファンクラブ会員の深化に取り組んで参りました。今後さらなる連携強化を行い、関係人口の数だけでなく「飛騨とひとりひとりの、未来をつくるつながり」の創造を目指し、今回の連携協定を締結します。
この連携により、デジタル活用を軸とした関係人口施策の推進を通し、訪れる方々や地域住民の幸せ、市の経済発展に取り組んでまいります。
また、キッチハイクとしてこの制度の導入をするのは初の試みであり、この取り組みにより民間企業の人材が行政現場へ入り込むモデルやノウハウ構築を推進する考えです。
▼飛騨市インタビュー記事(2022年)
「つながるDX」の導入で、1万人を超える「飛騨市ファンクラブ」会員の活動可視化に挑戦。ファンの分析でより深い関係性の構築へ。
https://kitchhike.jp/works/hida
■「関係人口の創出」の先駆者、飛騨市について
3000mを越える飛騨山脈などの山々に囲まれ、年間を通して四季の移り変わりを肌で感じることができ、自然に恵まれた地域である飛騨市。全国平均の2倍速いスピードで過疎化が進む中、早くから関係人口施策に精力的に取り組み、2017年から「飛騨市ファンクラブ」を発足。年間を通して定期的なイベント実施や市長もまじえたプロモーションを行うなどを通し、現在市の人口、約2万人の半数にあたる1万人規模の会員を有する。飛騨市民の「困りごと」をもとにした体験プログラムに地域内外の方が気軽に参加できる取組み「ヒダスケ!」は、令和4年度「過疎地域持続的発展優良事例表彰(総務大臣賞)」を受賞。
- 連携協定の実施内容
『地域活性化起業人制度に基づく民間専門人材の出向に関する協定』として、2023年4月3日に締結。
以下の実施内容に基づいて進めてまいります。
■目的
キッチハイクに所属する地域活性デザイナーが、飛騨市職員として1年間、飛騨市の関係人口関連業務に従事することにより、民間の知見を活かして飛騨市のさらなる活性化に寄与する。
■取り組む業務
(1)飛騨市既存関係人口事業への運営参画
「飛騨市ファンクラブ」や、地域外の人をまきこむ参加型プログラム「ヒダスケ!」等、飛騨市の関係人口施策における業務効率改善・効果の増大に従事。
(2)大学・民間企業から成る研究機関にも参画
また、飛騨市が大学・研究機関・民間企業と連携して活動している「未来のコミュニティ研究室」への参画を通し、研究と自治体業務それぞれから得られた知見を元に双方の事業を改善。
- 具体内容について
■「飛騨市ファンクラブ」の運営業務改善
会員数1万人の大台を迎え、新たに「ひとりひとりの会員といかにコミュニケーションをとっていくか」といった課題に直面している飛騨市。「その人に合った地域との付き合い方」を提案し、規模の大きさに関わらず会員と地域とのよい関係性を築くための工夫・運営改善等に取り組みます。
■飛騨市の関係案内所「ヒダスケ!」運営業務改善
国土交通省による「まちづくりアワード」や内閣府が後援をつとめる「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」などで受賞歴をもつ、地域と関わるためのプログラム「ヒダスケ!」。更なる参加者増や参加者層の広がりを見込み、申し込み方法のユーザビリティアップや新たな企画等の立案に関わります。
■「未来のコミュニティ研究室」による関係人口の研究
大学・民間企業と連携して関係人口の研究に取り組んでいる「未来のコミュニティ研究室」に参画し、事業運営の視点と科学的な視点双方から地域の活性化につながる関係人口の在り方・施策について模索します。
■上記に掲げるもののほか、関係人口施策に関わる事業で飛騨市とキッチハイク双方が必要と認めること
関係人口施策に精力的に取り組む自治体や興味のある自治体を募り、地域を横断して関係人口施策にまつわる議論や知見の共有を行うコミュニティづくりや、その他飛騨市におけるあらたな関係人口施策の企画立案・運営に携わります。
- 関係者コメント
■岐阜県飛騨市 市長 都竹淳也
この度、地域活性起業人制度を活用し、株式会社キッチハイクから社員を1名派遣していただくことになりました。今回の派遣は、飛騨市ファンクラブや「ヒダスケ!」といった関係人口に関する取り組みに着目いただき、実現にいたりました。
株式会社キッチハイクが取り組まれている保育園留学やつながるDXなど、デジタルを活用した地方応援のご経験を活かし、飛騨市を大きく盛り上げていただけるものと期待しております。
■株式会社キッチハイク 地域活性デザイナー 狩野真由子
飛騨市に実際に赴いた時の印象は、「先陣を切って人口減少と向き合い、楽しみながらその課題に立ち向かう日本のフロントランナー」。そんな地域に入り込んで一緒に未来を創造できることに、とてもワクワクしています。
関係人口施策は、地域側だけでなくその地域に関わる人々の想いや行動力も同じく重要になります。自分自身が今まで地域外の人だったという視点を活かし、今後は市職員として内側から多方面の人々を巻き込みながら全員で飛騨市の未来を描いていきたいです。
<プロフィール>
千葉県千葉市出身。お茶の水女子大学院で食物栄養学を専攻、管理栄養士の資格を取得。(学士論文・修士論文ともに学術雑誌へ掲載実績あり。)大学院修士課程を卒業後、食の学術的な側面のみならず文化的な面白さに惹かれ、2020年にキッチハイクに入社しプロダクトデザイナーとしてWeb・アプリのUIUXデザインを担当。現在は地域活性デザイナーとして「つながるDX」のプロダクト開発PMに従事。2023年4月から飛騨市に移住。
- キッチハイクへのお問合せについて
キッチハイクでは、共に未来を作る自治体様・企業様との連携を積極的に行っています。
興味があるかたは、ぜひこちらからお問い合わせください。
https://kitchhike.jp/contact
- キッチハイクでは、共に未来をつくる仲間を積極採用しています
キッチハイクでは、地域に根ざしたメンバーが活躍しており、フルリモートをベースに、東京上野本社、2022年度から開設した北海道オフィス・福岡オフィスを活用したハイブリッドワークを行なっています。
今後は、保育園留学事業の急成長を担うプロジェクトリーダーやCS、自治体DX推進や地域創生ソリューション提案のプランナー募集を強化。激動の時代に自治体の頼れるパートナーとなるよう、物事を長期視点で捉えながら変化に柔軟かつ機動力高く対応できるチームを目指しています。
▼採用情報サイト
https://recruit.kitchhike.jp/
▼募集ポジション
https://www.wantedly.com/companies/kitchhike/projects
- 会社概要
株式会社キッチハイクは「地域の価値を拡充し、地球の未来へつなぐ」をミッションにした、地域と人生をつなぐ、食と暮らしの発明・実装カンパニー。関係人口経済圏を創出・拡大する自治体ソリューションを全国に提供する。「保育園留学®️」、「NIPPON LOCAL FOOD GIFT」、「つながるDX」を運営。「保育園留学®️」は家族ぐるみでの超長期的な関係人口を創出できるということから内閣府の「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」優良3事例に選ばれ、現在2023年3月まで2500組近くのキャンセル待ちとなっている。
東京本社:東京都台東区東上野4-13-9 ROUTE89 BLDG.4F
代表取締役CEO:山本雅也
設立:2012年12月(サービス開始 2013年5月)
株式会社キッチハイク:https://kitchhike.jp/
①地域と子育て家族をつなぎ、未来をつくる留学プログラム「保育園留学®️」:https://hoikuen-ryugaku.com/
②日本各地の食文化を贈るカタログギフト「NIPPON LOCAL FOOD GIFT」」:https://n-localfoodgift.com/
③関係人口特化型SaaS「つながるDX」:https://dx.kitchhike.com/
採用情報・カルチャーデック公開中:https://recruit.kitchhike.jp/