Rescale、ジェイテクトサーモシステムのサステナビリティ目標の達成とイノベーション能力の強化を支援

クラウド 向けハイパフォーマンス・コンピューティング（HPC：高性能計算）プラットフォームのリーダーであるRescale, Inc.（本社：米国サンフランシスコ、以下Rescale） は本日、ジェイテクトサーモシステム株式会社（本社：奈良県天理市、以下ジェイテクトサーモシステム） のより持続可能な誘導加熱装置の開発に向けた研究活動の加速に寄与したことを発表しました。ジェイテクトサーモシステムは Rescale のプラットフォームを利用することにより、計算を用いた重要な研究活動を支えるHPCのハードウェアとソフトウェアを迅速かつ簡単に導入することができました。

ジェイテクトサーモシステムは奈良県天理市を拠点とする 製造企業で、自動車や半導体、エネルギー、通信といった分野向けの加熱装置などの装置を開発および製造しています。同社は1967年の設立以来、熱処理技術の最先端を切り開いてきましたが、今日では差し迫った環境問題への対応も求められています。

Rescale は、より高効率の過熱装置を開発しようとするジェイテクトサーモシステムの先駆的な取り組みを加速させているほか、同社の計算環境の運用をより持続可能なものにする一助となっています。Rescale が提供するプラットフォームインテリジェンスによって、ジェイテクトサーモシステムのIT部門は、ニーズに応じた最も効率的な計算サービスを容易に特定できるようになりました。

Rescale, Inc. VP & APAC ジェネラルマネージャー 兼 Rescale Japan株式会社 代表取締役 Josh Hwang氏は、今回の発表に際して次のように述べています。「サステナビリティは、社会にとって最も重要な開拓中のイノベーション領域の一つです。Rescaleは、日本有数の革新的な企業であるジェイテクトサーモシステムの HPCパートナーに採用され、環境の持続可能性に資するクリーンでエネルギー効率の高い加熱装置の開発を支援できることを誇りに思います」

ジェイテクトサーモシステムと同様に、現在、さまざまな分野の製造企業が温室効果ガスの削減や電力消費の低減に向けたイノベーションの推進に取り組んでいます。こうした取り組みは、必要とされる環境対策や消費者が求めるより持続可能な製造業務の実現に欠かせません。しかし、新しい研究やイノベーションを促進するデジタルシミュレーションや解析モデルは大規模化が進んでおり、最高速のマシンを使った高並列計算が要求されるようになっています。

そのため、企業各社は現在、自社の科学者や研究者、エンジニア、設計者たちに提供する HPC 環境に、クラウドサービスを選択するようになっています。Rescale のプラットフォームは、イノベーションに取り組む研究開発チームがクラウドHPC サービスに素早く、手軽にアクセスできるようにする一方で、IT部門や管理者には、サービスリクエストの自動化や使用状況の追跡、複数チームにまたがるコスト管理などを容易に実現できる方法を提供しています。Rescale はさらに、最も重要なセキュリティおよびコンプライアンスの各種基準に対応しています。また、個々のお客様の特有のニーズに合わせ、Rescale のコンサルタントが自動化されたセキュリティポリシーおよびアクセスポリシーの設定をお手伝いしています。

Rescale を通じて世界有数の高性能を誇る計算環境を手軽に活用できることは、ジェイテクトサーモシステムに大きなメリットをもたらしています。以前であれば、研究チームがオンプレミスのサーバーを利用して4日がかりで実行していた大規模計算が、現在では1日で完了するため、解析プロセスが75％加速されました。また、新しい設計の検証に必要な試作および実験の回数も、これまでの半分になっています。これにより、同社の開発チームの業務はより効率化され、イノベーションもより早期に見つけ出せるようになりました。

Rescaleについて
Rescaleは、クラウドに構築された HPC (ハイパフォーマンスコンピューティング)を提供します。Rescale プラットフォームは、2011年の提供開始以後、「最先端のハードウェアとソフトウェアを容易に利用できる」ことで、科学者、エンジニア、デザイナーの最新のAI研究やイノベーションを促進しています、また、IT管理者は、最先端の計算機インフラの提供と管理において、優れたコスト効率と高いセキュリティ・管理性を実現できます。多くのグローバル企業は、Rescale を利用して、生命科学、輸送、エネルギー、半導体、航空宇宙、製造などの産業におけるイノベーションを加速しています。Rescale の HPC-as-a-service の利用を通じて、企業はあらゆるアプリケーション、アーキテクチャ、規模に対して、クラウド上でアクセスできます。