人口減少時代、地域が必要とする「労働力」が不足している現状において、労働力不足の解消、地方への関与人材を増やすことは急務と考えられています。地方では、都市部に比べ求人要件にマッチする有スキル人材が少ないこと（アンマッチ）、また、求人（仕事）・求職側双方で、必要・保有するスキルが明確化されていない中でマッチングをしていることによるミスマッチが発生している現状にあります。
これらの課題解決に向け、ちゅうぎんヒューマンイノベーションズとＮＴＴビジネスソリューションズは、求人と求職者のマッチング精度を高めることによるミスマッチの低減、リスキリングによる有スキル者創出を図っていくことによるアンマッチの解消、ならびに人材流動性を高めるビジネス構築に向けた取り組みを行います。
２．取り組み概要
ＮＴＴビジネスソリューションズは、ＮＴＴ西日本グループで職種や職層毎に求められる業務内容・能力・スキル要素を網羅的かつ詳細に可視化してきた職務要件の言語化、データ化等のノウハウを活用し、一般市場向けにアレンジした「職務テンプレート」を作成しました。この「職務テンプレート」に基づき、求人要件の充足度を数値化した求職者データとのマッチング精度を高めていくとともに、求職者個々の現状ならびに補うべきスキルを明確化させたうえで、パーソナライズ化された独自のリスキリングプログラムを受講し、求めるレベルとのギャップ解消を図る検討をちゅうぎんヒューマンイノベーションズと共同で実施していきます。
なお、本取り組みについては、ちゅうぎんヒューマンイノベーションズの協力の下、人材紹介事業を通じて蓄積したノウハウならびに実証フィールドの提供を通じて、一連の仕組みの有効性を実証していきます。
３．共同実証内容
（１）職種や職層毎に求められる業務内容・スキルを定義した「職務テンプレート」の有効性
（２）「職務テンプレート」の内容に基づき、独自の診断ツールを活用し、 「求められるスキルレベル（＝目標）」と「現状」のギャップを可視化し、レベルアップアドバイス等を盛り込んだ「スキルカルテ」の有効性
（３）求人要件と求職者要件・保有スキルの「適合度」を独自のアルゴリズムを用いて数値化した「マッチングレポート」の有効性
（４）求めるスキルレベルとのギャップ度合いに応じてパーソナライズ化された「リスキリングプログラム」の有効性
４．実証期間
２０２３年４月～１１月（予定）
５．実証フィールド、規模
ちゅうぎんヒューマンイノベーションズの人材紹介事業をご利用かつご承諾いただいたお客さま
６．各社の役割について
（１）ちゅうぎんヒューマンイノベーションズ
・求人と求職者データ項目などのノウハウ提供及び本実証フィールドの提供
・本取り組みによる一連の仕組み・サービスの活用
（２）ＮＴＴビジネスソリューションズ
・さまざまな職種・職層における「職務テンプレート」の開発
・取得したデータを活用したスキル診断・スキル可視化などのサービス及びリスキリングメニューの開発
・求人と求職者のマッチング精度を高めるためのアルゴリズム開発
７．今後の展開
今後、ちゅうぎんヒューマンイノベーションズは、本取り組みにおける一連の仕組み・サービスを活用した人材紹介事業の推進及びリスキリング事業の展開に向けた検討を進めていきます。
また、ＮＴＴビジネスソリューションズは、本取り組みにおける一連の仕組みに磨きをかけ、人材マッチングサービス、リスキリングサービスなどの商用化を進めていきます。
８．本件に関するお問い合わせ先
ちゅうぎんヒューマンイノベーションズ
管理本部 兼 新規事業開発本部（担当：吉田、山本）
Mail：chi@chuginhi.co.jp
ＮＴＴビジネスソリューションズ
バリューデザイン部 バリューインテグレーション部門 ソーシャルイノベーション担当（担当：新井、大野）
Mail：match_revo@west.ntt.co.jp
