- 概要
ActRecipeは、SaaSやFinTechサービスを連携することで業務を自動化するサービス(iPaaS: integration Platform as a Service)として、主に大企業にご採用いただいております。ActRecipeは従来のデータ連携ツールとは異なり、業務に合わせた機能フローを「レシピ」というパッケージとしてご提供することにより、改正電子帳簿保存法やインボイス制度のようなツールの提供だけでは満たすことのできないケースに対してもご契約から本番稼働までワンストップでご支援をしております。
従来、「レシピ」の開発はお客様のご要望に合わせて当社のみが開発可能としておりましたが、SaaS以外のお客様固有のシステムへの連携やActRecipeがサポートしていないシステムとの連携のニーズが増加しており、お客様自身がノーコードまたはローコードで開発したプログラムへの対応を検討しておりました。そこで今般、ActRecipe上のレシピから外部のFaaS(Function as a Service)を呼び出して独自のプログラムを実行可能なFaaS間連携レシピの提供を開始いたしました。
今般対応をしましたFaaSは以下の通りです。
・AWS Lambda (提供:Amazon Web Services, Inc.)
・Cloud Functions (提供:Google LLC)
・Azure Functions (提供:Microsoft Corporation)
FaaS間連携レシピを使用することで、ActRecipeの利用者、SaaS事業者、クラウドインテグレーターにとって、それぞれ下記のようなメリットがあります。
【ActRecipeの利用者にとってのメリット】
・データの送受信を自社環境内で完結でき外部環境へデータを保存する必要がない
・一般的なPaaSのように独自のプログラミング言語を習得する必要がない
・ActRecipeの既存レシピや連携先を活用した外部SaaS連携ができる(※)
・システム担当者と運用担当者を分けることができる
・独自システムとのAPI連携を行うことができる
・既存の情報資産を活用することができる
・最小限のプログラミングのみで済む
・IaaSの運用コストをセーブできる
【SaaS事業者にとってのメリット】
・APIの情報を開示する必要がない
・お客様固有の連携要件にも対応可能
・API連携の運用コストを最小限できる
・API連携開発に過剰なコストをかける必要がない
・ActRecipeの既存レシピや連携先を活用した外部SaaS連携ができる(※)
【クラウドインテグレーターおよびその利用顧客にとってのメリット】
・SaaS間連携のためのAPI開発を最小限にすることができる
・システム担当者と運用担当者を分けることができる
・短期間でのSaaS連携を実現できる
・API連携の運用を最小限にできる
・IaaSの運用コストを削減できる
※提供予定の機能
- 自社運用とのコスト比較例
AWS(Amazon Web Services)を使用して独自のAPI連携基盤を運用した際のコストと、ActRecipeからFaaSを呼び出した場合のコスト比較例は下記の通りです。
【独自API基盤の運用の場合】
費用:月額約400,000円
内訳:Lambda, GuardDuty, S3, Data Transfer, Load Balancing, RDB, Elastic Compute Cloud, API Gateway, CloudWatch 等のサービスを利用
【ActRecipe+FaaSの運用の場合】
費用:月額約5,000または55,000円
内訳:ActRecipeのFreeプラン+AWS Lambdaの運用コスト、または、ActRecipeのStandardプラン+AWS Lambdaの運用コスト
独自API基盤を利用する場合は、上記に加えて構築費用や運用・監視費用が加わりますが、ActRecipeであればこれらのコスト負担や構築にかかる期間が不要となります。
- Freeプランにおいて「FaaS間連携」レシピを提供
本発表に合わせまして、複数のFaaSと連携が可能な「FaaS間連携」レシピをActRecipeのFreeプランにてリリースしております。
ご提供しているレシピは以下の通りです。
・FaaS間連携
本レシピは各サービスをご利用中の方であれば無料で即日ご活用いただけます。詳しくは下記サイトをご覧ください。
https://www.actrecipe.com/free/
- FaaS上での開発支援について
ActRecipeでもFaaSを活用したシステム開発とサービス提供を行っており、これにより新規のレシピ開発であっても最短で即日ご提供可能なスピードを実現しております。FaaS間連携レシピのご活用によって独自のプログラムを実行することが可能となりますが、今後は当社のノウハウを活かし、お客様側でプログラムをご用意される際のサポートも実施してまいります。詳しくはお問い合わせください。
- SaaS連携サービス「ActRecipe(アクトレシピ)」について
ActRecipeは、SaaSやFinTechのデータ連携によって業務を自動化するプラットフォームサービスをiPaaS(integration Platform-as-a-Service)として2019年8月にサービスをローンチし、これまでに大手企業様を中心にご利用いただいております。バックオフィスで利用されるSaaSを中心に、企業様の業務の自動化や効率化にお役立ていただけるユースケースをパッケージ化した「レシピ」をご提供することにより、専門知識がなくともノーコードでご利用いただけるサービスです。ActRecipeでは、「ベスト・オブ・ブリード」と呼ばれる、特定のベンダーやプラットフォームに依存することのない最適なシステム構築を目指す企業様に、部分最適から全体最適までを実現するサービスとしてお選びいただけることを目指しております。
ActRecipeのサービスページ: https://www.actrecipe.com/
- アクトレシピ株式会社について
アクトレシピ株式会社は “Create time through innovation” (イノベーションによって時間を創る)をミッションとし、これまでにITの活用により企業様の生産性向上や内部統制強化を支援してまいりました。iPaaS「ActRecipe」では、日々利用が拡大するSaaSやFinTechサービスを相互に連携することによって業務の自動化と内部統制強化を実現するプラットフォームサービスとして、企業様の更なるDXの推進をご支援しております。
名称:アクトレシピ株式会社
代表取締役CEO:池上 大介
設立:2013年11月11日
所在地:107-6218 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー18F
資本金:73,499,001円
事業内容:iPaaS「ActRecipe」の企画・開発・販売
URL:https://corp.actrecipe.com/