航空法等の一部を改正する法律が2022年12月5日より施行され、無人航空機(ドローン)の型式認証制度(※)が開始しました。国内最大手ドローンメーカーである株式会社ACSLは、当社の開発する産業用ドローン向け緊急パラシュートシステム「PARASAFE®」を搭載した機体で型式認証プロセスを開始し、2023年3月13日に第一種型式認証を取得されました。
この機体ではレベル4(有人地帯における補助者なし目視外飛行)の飛行が可能となることで、より利活用の場面が拡大するものと期待されます。さらに当社の開発するパラシュート装置が搭載されていることにより、社会実装される地域での安心・安全なドローン運用が可能となり、より一層、普及が促進されることが期待されます。
※型式認証制度とは、国土交通省が航空法に基づき、特定飛行に資することを目的とする型式の無人航空機の強度、構造及び性能について、設計及び製造過程が安全基準及び均一性基準に適合するか検査し、安全性と均一性を確保するための認証制度です。
- パラシュート装置を搭載した機体の第一種型式認証取得に向けた共同実験の様子
当社は株式会社ACSLと共に第一種型式認証の取得に向けた様々な実験を行ってきました。
実験を通してパラシュート装置を数多く作動させ、パラシュート装置の有効性を確認しております。
- 搭載されている産業用ドローン向け緊急パラシュートシステム「PARASAFE®」について
PARASAFE®公式サイト https://parasafe.jp/
産業用ドローン向け緊急パラシュートシステム「PARASAFE®」とは、ドローンの落下時等に、火工品を作動させることにより瞬時にパラシュートを展開し、安全にドローンを降下させる装置です。
日本化薬では、エアバッグ用インフレータやシートベルト用ガス発生装置等の自動車用安全部品の開発・製造・販売をグローバルで展開しており、そこで培った火工品技術を応用して「PARASAFE®」を開発しました。※日本国内での意匠登録済、特許出願中。
現在、最大離陸総重量25kgまでの産業用ドローンに対応した「PS CA12-01」を発売しています。
PS CA12-01製品紹介ページ https://parasafe.jp/product/#product1
PS CA12-01資料請求ページ https://parasafe.jp/documents/
- 日本化薬株式会社について
日本化薬は1916年に、日本初の産業用火薬メーカー「日本火薬製造株式会社」として誕生し、帝国染料製造株式会社、山川製薬株式会社を吸収合併し、1945年に現在の社名である「日本化薬株式会社」となりました。
その後100年を超えて、「火薬」「染料」「医薬」「樹脂」の保有技術を駆使し、これらを融合・変化させながら、時代のニーズに応える新製品を生み出しています。これからも、生命と健康を守り、豊かな暮らしを支える最良の製品・技術・サービスを提供し続けます。
【会社概要】
会社名:日本化薬株式会社
代表者:代表取締役社長 涌元 厚宏
設立年月日:1916年6月5日
資本金:149億3,200万円
本社所在地:〒100-0005 東京都千代田区丸の内二丁目1番1号 明治安田生命ビル(19階、20階)
従業員数:2404名(単体)、5774名(連結)(2022年9月末)
主要製品:エポキシ樹脂、紫外線硬化型樹脂、液晶パネル・半導体製造工程用洗浄剤・薬剤、インクジェットプリンタ用色素・インク、染料、触媒、偏光フィルム、X線分析装置用部材、医薬品、医薬原薬・中間体、診断薬、エアバッグ用インフレータ、シートベルトプリテンショナー用マイクロガスジェネレータ、スクイブ、農薬
【本リリースに関するお問い合わせ先】
<PARASAFE製品に関するお問い合わせ>
会社名:日本化薬株式会社 セイフティシステムズ事業本部 エアロ事業推進室
担当者:技術営業チーム
TEL:079-264-4971
e-mail:info@parasafe.jp
<上記以外の日本化薬に関するお問い合わせ>
会社名:日本化薬株式会社 コーポレート・コミュニケーション部
TEL:03-6731-5237