RISC-Vプロセッサ及びAI向けコンピュータを構築する次世代コンピューティングカンパニーであるテンストレントは、テンストレントの業界をリードするRISC-VおよびAI/機械学習製品を日本に導入するために、日本法人テンストレント・ジャパン株式会社を設立したことを発表します。
テンストレント・ジャパンは、日本企業がハイパフォーマンス・コンピューティングや自動車の自動運転などのRISC-Vの応用分野で世界のリーダーシップを獲得することを事業目的とします。また、日本企業がAIや機械学習の分野でリーダーシップを発揮できるよう貢献してゆきます。
テンストレントは、2016年に設立されたスタートアップ企業で、カナダのトロントに本社を構えています。 テンストレントは、Tesla、Apple、AMD、Intel各社の有名プロセッサの伝説的なCPUアーキテクトであるジム・ケラー（Jim Keller)がCEOを務めていることでコンピューティング業界では知られています。CEOのジム・ケラーを中心に、テンストレントには優秀なエンジニアが集結し、急速に需要が拡大するAIアクセラレータとRISC-Vプロセッサを開発しています。
テンストレントは、日本でも急速に拡大するAI市場に対応するため、今回日本法人を設立しました。 今後、自動車、エンタープライズ、エッジデバイス、HPC、スーパーコンピュータなどの市場で展開されるオープンRISC-Vハイエンドプロセッサの知的資産（設計IPデータ）を提供するとともに、日本のお客様への販売・サポートはすべてテンストレント・ジャパンが担当します。
テンストレント・ジャパンは、業界の経験豊富な中野守が率いることになります。
デビット・ベネット
テンストレントで昨年からCCO(最高顧客責任者)を務めるデビット・ベネット(David Bennett)は日本に深く根ざしているエグゼクティブリーダーで、NECパーソナルコンピュータのCEO兼社長を務めていました。
「NECパーソナルコンピュータを率いていた頃、私は日本でAI市場がいかに急速に成長しているかを目の当たりにしていました。 日本法人をできるだけ早く立ち上げることは、私にとって重要なことでした。」と、ベネットは述べています。
「日本市場を熟知し、AIとRISC-Vの両事業の成長を牽引する情熱的なリーダーである中野守氏が、この会社を率いることに期待しています。また、私自身も日本における当社の成功を確かなものにするために多くの時間を割くつもりです。」
中野守
日本法人の社長を務める中野守は、数十年にわたりハイテク業界でリーダーを務め、AI/機械学習ソリューションにおける日本でも屈指の専門家で、その経験をテンストレント・ジャパンで発揮してゆくことになります。テンストレント入社以前は、Graphcoreの日本法人でカントリーマネージャーを務め、営業、マーケティング、顧客エンゲージメントのすべてを統括していました。Graphcore入社以前は、スーパーコンピュータ大手クレイの日本法人代表として16年間勤務し、堅実な成長と事業拡大を推進しました。 クレイ以前は、HPでアジア全域のHPCおよびLinuxビジネスのゼネラルマネージャーを務めていました。
ジム・ケラー
CEOジム・ケラーのコメント
「テンストレントは、今年飛躍的な成長を遂げようとしており、中野守氏を採用したことは、我々の日本でのビジネスに対する真剣さを示すものです。AIとRISC-Vはともに成長の要であり、中野が指揮を執ることで、日本の事業は順調な歩みを進めてゆくと確信しています。私も日本での事業に非常に期待しており、6月には日本で開催されるRISC-Vカンファレンスに出席し、基調講演を行う予定です。」
テンストレント・ジャパン株式会社の詳細は以下のとおりです。
会社名 テンストレント・ジャパン株式会社（英文表記：Tenstorrent Japan Inc.）
代表取締役 中野 守
設立年月日 2023年1月18日
所在地 東京都港区西新橋1-2-9 日比谷セントラルビル14階
【テンストレントについて】
テンストレントは、AIのためのコンピュータを構築する次世代コンピューティングカンパニーです。カナダのトロントに本社を置き、米国ではテキサス州オースティンとシリコンバレーに、グローバルではベオグラードとバンガロールにオフィスを構えます。テンストレントは、コンピュータ・アーキテクチャ、ASIC設計、先進システム、ニューラルネットワークコンパイラの分野の専門家を集め、Eclipse VenturesやReal Venturesなどの支援を受けています。AI用コンピュータの構築に情熱を持つエンジニアは、テンストレントのウェブサイト（www.tenstorrent.com）の採用情報ページをご覧ください。
