背景
6月の警察庁の発表によると、令和3年(2021年)の山岳遭難は年間3,075人※となり、3年ぶりに3,000人を超えました。
そこでヤマップでは、テクノロジーで山や自然をもっと楽しく、もっと安全なものにするために、愛媛県と「包括連携協定」を締結することとなりました。愛媛県のDX推進と連携する取り組みになります。
遭難者救助を迅速に行うDX活用
従来の遭難救助は、遭難発生時に、警察が登山計画や車ナンバーなどをご家族からヒアリング。登山口に該当する車と登山届を確認し、その情報を元に捜索へ向かうことが通例でした。しかしながら、ヒアリングした登山計画の情報が古かったり、登山届が未提出だったりするなど、捜索の初動段階で、相当な時間がかかる場合もありました。
しかしながら、ヤマップの運営する登山地図GPSアプリ「YAMAP(ヤマップ)」を使用すれば、電波の届かない山の中でも、遭難者の最新の位置情報を把握することができます。
よって、今後の遭難救助は、捜索に有効なこれらの情報を警察へ連携し、捜索範囲を絞り込むことで、迅速な救助に繋げることができます。
このような安全登山のために、まずは愛媛県と連携して登山中の登山地図GPSアプリの使用を促進するなど、登山者へ啓発活動に取り組んでいきます。なお、ヤマップでは紙の地図を印刷する機能もあり、登山に持参することも推奨しています。
遭難者情報提供フォーム:https://help.yamap.com/hc/ja/articles/900000910766
捜索隊員の二次災害を防ぐDX活用
捜索隊員の安全に寄与する「捜索隊員トラッキングシステム」を愛媛県内に所在する14の消防機関にも提供できるようになります。
本システムは、捜索隊員が「どこで活動しているか」を遭難対策本部が一元管理できる仕組みです。
例えば、本システムの中では「登山ルートを外れ、一定時間動いていない人」がひと目で分かります。トラブルで身動きがとれなくなっている可能性が疑われ、近くの隊員が救助に向かうことが可能です。このように隊員の動きを可視化し、捜索者の二次災害を防ぎ、安全を確保することができます。
自然の保護と活用に関する取り組み
愛媛の山や自然に触れてもらう機会を増やす取り組みを愛媛県と推進していきます。愛媛県の山域を活性化し来訪者を増やすことや、登山者がYAMAPに投稿する写真を活用し、山岳の生態系を保護することなど、ヤマップの持つテクノロジーと愛媛県の持つ自然環境資産を組み合わせた施策を推し進める予定です。
※ 出典)警察庁「令和3年における山岳遭難の概況」https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/r03sangakusounan_gaikyou.pdf
YAMAPについて
電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームです。
2022年5月に累計310万ダウンロードを突破。
URL:https://yamap.com/
株式会社ヤマップ 会社概要
会社名 株式会社ヤマップ
本社所在地 福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F
資本金(資本準備金含む) 1億円
事業概要
1. 登山・アウトドア向け WEB サービス・スマートフォンアプリ「YAMAP」の運営
2. 登山・アウトドア用品のセレクトオンラインストア「YAMAP STORE」の運営
3. これからの登山文化をつくるメディア「YAMAP MAGAZINE」の運営
4. スマホから申し込める登山保険「YAMAP登山保険」の販売
5. 山・自然を活用したコンテンツ開発・コンサルティング・プロモーション 等
URL:https://corporate.yamap.co.jp/