性暴力被害者支援センター•ひょうご、電話相談件数が昨年同時期を上回るペース

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「特定非営利活動法人 性暴力被害者支援センター•ひょうご」(兵庫県尼崎市、代表者 三谷眞希子)の2022年4月から12月までの性暴力被害に関する電話相談の受付件数が、昨年同時期を上回るペースとなっている。これを受け、12月末に性暴力被害者支援の情報サイト「バーチャル・ワンストップ支援センター ひょうご」をリニューアルしたところ、アクセス数は前年同期間(12/28 – 03/01)比1.6倍、平均閲覧時間は1.8倍となっている。厚生労働省が定める3月1日から3月8日の「女性の健康週間」や国連が定めた3月8日の「国際女性デー」にあわせ、同団体は教育関係者や子どものいる保護者に同Webサイトの利用を呼び掛けている。
  • 性暴力被害にあったすべての人たちに適切な情報・支援の提供を

性暴力の被害者は「隙があったからでは」「本気で抵抗すればよかったのに」などと他の暴力事件の被害者にはありえないような心無い言動を受けることが多く、誰にも相談できないまま長期にわたるトラウマに苦しむことが少なくありません。そのような性暴力被害者たちを支援する特定非営利活動法人「性暴力被害者支援センター•ひょうご」は、2013年4月の設立以来、性暴力被害者から電話・メール・対面で相談を受け、医療的、法的、心理的、その他福祉等の必要な支援へ繋げ、性暴力被害者へ行政・民間の支援に結びつける役割を担ってまいりました。

 

参考:電話相談376 件、面接相談 のべ50件、メール相談 42件(2022年度 4月~12月)

 

  • 支援ネットワークの構築により電話相談件数が増加

性暴力被害者は女性、加害者は男性のケースが圧倒的に多く、性暴力という差別を起こさないための予防・教育活動が重要と考え、センター開設当初より教育委員会、学校、行政、医師会などに対し、被害者支援の現状とともに性教育および性暴力の予防について講演会・研修会を行ってきました。

医療機関などとのネットワーク構築を進めてきた結果、性暴力被害についての電話相談は、本人以外に医療機関や児童相談所、学校などからの相談も増えています。(2020年度:322件、2021年度478件、2022年度は9か月で376件)。また、認知度の高まりを受けてか男性被害者からの相談も少しずつ増えています。(画像1)女性への差別をなくす活動は、男性の助けにも繋がっているのです。

参考:講演件数 47件(2022年度、4月~12月及び3月までの予定含む)来所相談のうち男性による相談 2018年0人、2019年1人、2020年4人、2021年5人

 

  • 学校内の性暴力被害、デジタル性被害などもふまえ、支援情報サイトをリニューアル

団体設立10周年にあたり、性暴力被害者を相談窓口・支援機関につなぐ情報サイト「バーチャル・ワンストップ支援センター ひょうご」( https://onestop-hyogo.com/ )をリニューアルしました。これまでの活動で培った知見とネットワークを活かし、県内の医療的、法的、心理的その他福祉等の支援機関の追加・詳細化に加え、2020年6月に発行した「学校での性暴力被害の危機管理手引き」のWebページ版や、日々の相談を元にした医療的・法律的・心理的支援の事例について解説ブログを開設しています。リニューアル後のユーザーは前年同期間(12/28 – 03/01)比1.6倍、平均閲覧時間は1.8倍となっており、性暴力被害者支援への関心の高さが伺えます。被害当事者が自身で病院や法律相談などの相談先を検索できるサイトとして、ぜひ「女性の健康週間」に合わせてご利用ください。

 

特定非営利活動法人「性暴力被害者支援センター•ひょうご」とは
2013年4月、病院に拠点をおく兵庫県で初めての性暴力被害者支援センターとして団体設立。2015年4月より兵庫県立尼崎総合医療センター内に移転。2017年4月、特定非営利活動法人(NPO法人)認証・登記。産婦人科医、法医、小児科医、精神保健福祉士、弁護士、フェミニストカウンセラー、フェミニストカウンセリング・アドヴォケイターが理事・監事に就任。

当事者の支援事業のほか、支援員養成・研修事業、予防啓発事業、交流連携事業なども手掛けています。

相談件数推移
2019年度はコロナ禍の外出自粛により減少しましたが、その後増加傾向にあります。(画像1)

電話相談は12月時点で昨年12月のペースを越えており、性暴力被害者への情報提供および、支援機関を含めた社会への予防・啓発の機会提供が必要です。

ウェブサイト「バーチャル・ワンストップ支援センター ひょうご」

https://onestop-hyogo.com/
・兵庫県内の医療的・法的・心理的・総合的支援機関をエリア別に検索可能。
・「学校で性暴力被害が起こったら-危機管理の手引き」のPDFダウンロード・Webページ閲覧、ケース別解説閲覧が可能
 

 

アクセス上位ページの例:
・『学校で性暴力被害がおこったら』危機対応の手引き

https://onestop-hyogo.com/atschool/
・「性的な動画をスマホで撮影されてしまった。削除してもらうには?」

https://onestop-hyogo.com/2022/12/1333/
・「幼児・小中学生・高校生におススメの性教育の本」

https://onestop-hyogo.com/2022/11/930/
・「AVに男優として出演をしてしまった。動画を公開されないためには?」

AVに男優として出演をしてしまった。動画を公開されたくない。何か方法はありますか
男子大学生からのAV出演被害の相談の例です。(兵庫県内の性被害についての相談や支援機関の紹介を行うNPO法人性…

【団体概要】
団体名:特定非営利活動法人 性暴力被害者支援センター・ひょうご
所在地:〒660-0892 尼崎市東難波町2-17-77
代表者:三谷 眞希子
設立:2013年4月
URL:https://1kobe.jimdofree.com/

被害者支援ホットライン Tel.06-6480-1155

(月曜日〜金曜日 9:30〜16:30、祝休日 年末年始除く)

支援機関情報の掲載依頼https://onestop-hyogo.com/contact/

 

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