ブレッドジャーナリスト・ライターの清水美穂子氏が提起「パンに『天然酵母』の表記をすることは適切か?」社会課題に参加できるSNS【Surfvote】で投票スタート

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 SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は清水美穂子氏が執筆したテーマ「パンに『天然酵母』の表記をすることは適切か?」について、当社が運営するSNS【Surfvote】上でユーザーの意見投票を開始しました。(投票〆切:2023年5月31日) 

◆Surfvoteとは?
 当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)することもできます。
イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果は適宜、関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。https://surfvote.com/  

◆課題の背景 消費者は「天然酵母」を正しく理解しているのか?
 清水氏は街中や店頭で見られる「天然酵母」という表記に対して、消費者と生産者が互いに正しく表記・理解することの重要性を説明しています。酵母が発酵することで炭酸ガスが発生しパンの生地が膨らみますが、その「酵母」はすべて天然であり人工の酵母は存在しないため、例えば「自家製酵母」という表記は本来「自家培養発酵種」と表記する方が適切です。
 一般的に、「天然酵母」のパンと表記する理由に「イーストとの区別を図りたい」という生産者側の意図が挙げられます。パンの生地を膨らませる際には、イーストを使用する場合と果実などから酵母を採取して培養する方法などに分けられます。イーストは酵母の中でもパンに適した酵母菌だけを集めて製品化されている一方で、果実などから採取する場合はそこにあるあらゆる微生物や菌の増殖によって独特な味わいを表現できるため、生産者側はその区別を図るために「天然酵母のパン」と表記していると考えられます。
 しかしながら一般消費者はこれらを正しく理解した上で購入しているのでしょうか。日本パン技術研究所のデータによると調査対象となった消費者の約1/4が「イースト」が「酵母」であることを認識していないという結果が出ました。また昨今の健康思考の上昇から「天然」と表記することで「体に良さそう」というイメージを消費者が持つ可能性があります。しかしながら「天然酵母」が体に良くてイーストが体に悪いのではなく、双方共に天然物であり消費者に誤解を与えないためにも使われているものを正しく表記する必要があります。

 このような背景から、Surfvoteでは「パンに『天然酵母』の表記をすることは適切か?」というテーマについてユーザーが意見投票できるページを設けました。

◆Surfvoteで選べる選択肢
・消費者に優良誤認させる違法表示にあたるので不適切
・「天然」と謳うのはナンセンスのため不適切
・イーストのパンと分別するためにこのまま使って問題ない
・その他
・わからない

◆今回ご協力いただいたオーサー 清水美穂子氏
ライター / ブレッドジャーナリスト 東京生まれ。
2001年より総合情報サイトAllAboutでパンのガイドを務めることにより、各種メディアでパンとベーカリーに特化した取材・執筆活動を開始。パン業界と消費者、そしてメディアの相互理解を促す活動をしている。
2021年からYahoo! Newsでも執筆。伝統文化と職人に興味がある。趣味は読書、茶道と毎朝の公園でのゴミ拾い。 著書に『月の本棚』(書肆梓)、『BAKERS おいしいパンの向こう側』(実業之日本社)、『日々のパン手帖 パンを愉しむsomething good』(メディアファクトリー)他。note.com/ favoriteworks

◆Polimill 株式会社
あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。https://polimill.jp/

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