動画配信サービスとOTTプラットフォーム向けに機械学習を活用した、新たなパフォーマンス広告ソリューションを発表

ストリーミング配信の台頭による新たなビジネスチャンスと、求められるテクノロジー

動画メディアや配信事業者は、ストリーミング配信という新たなコンテンツ消費の形態が急速に普及するのを目の当たりにしています。ストリーミング動画配信の台頭はこれまでにない新たなビジネスチャンスをもたらしますが、一方で、大規模なデジタル広告ビジネスを構築するには、従来のTV広告のビジネスモデルを単に移行するだけでは不十分です。

動画配信メディアがデジタル広告で成功するためには、以下の条件を満たすプラットフォームが必要です：

• 広告主の多様な目的に対応
• 広告主が簡単に出稿可能
• 広告主にとって高いROI

多くのメディア企業は、魅力的なユーザー体験やコンテンツを提供することで、消費者の期待に応え続けてきました。一方、世界トップレベルのデジタル広告ビジネスを構築したり、そのために必要なテクノロジーを獲得しようとした企業は、殆どありませんでした。その結果、一部の大手テクノロジー企業がデジタル広告市場で支配的な力を持つようになります。
 

2022年度のデジタル広告費の75%以上が、Walled Garden(ウォールド・ガーデン)**と呼ばれる巨大テック企業が占めていると言われています。これらの企業は過去10年以上、機械学習に多大な投資を行い、自社が所有する1st Partyデータと機械学習を融合させることで、自らのメディアやサービスの上に巨大な広告ビジネスを構築してきました。

**Walled Garden(ウォールド・ガーデン) = 元々は「壁に囲まれた庭」を示す言葉。そこから転じて、GAFAなどを中心とする、媒体・データ・ビジネスを全て自社で抱える大手プラットフォーマーを表わす用語。『オープンなインターネット』に対する『クローズドなプラットフォーム』というニュアンスを含む
 

Molocoは、今回発表した動画媒体事業者向けの包括的なプログラマティック広告ソリューションにより、これらの大手テクノロジープラットフォームと同等レベルの最先端の機械学習テクノロジーを提供します。

Herman Yang（Moloco Enterprise事業部・統括責任）のコメント
「当社のメディアパートナー、つまり今回正式に発表した新ソリューションのユーザー企業の各社は、それぞれがユニークなコンテンツ、オーディエンス、デジタル体験などで構成された満足度の高い消費者向けサービスと、完成度の高い広告事業を展開しています。
私たちの目標は、全ての動画配信プラットフォームがMolocoの機械学習テクノロジーを利用し、スケーラブルで収益性の高い広告ビジネスを構築することで、ユーザーにはユニークな体験を、広告主にはこれまでになかった機会を創出することです。」

Ikkjin Ahn（Moloco共同創業者兼CEO）のコメント
「機械学習の力を活用し、メディアビジネスの成長を支援することは、Molocoの創業ビジョンの中核をなしています。当社は、あらゆる企業が機械学習テクノロジーを利用できるように『機械学習の民主化』をこれからも推進し続けます。」

機械学習の応用によるさまざまな企業成長の支援を通じて、Molocoは過去2年間で5倍以上の成長を実現し、年間10億ドル以上の広告取扱高にまでビジネス規模を拡大しています。

Molocoについて
Moloco, Inc.（本社：米カリフォルニア州レッドウッドシティ、共同創業者・CEO：Ikkjin Ahn、日本事業責任者：坂本達夫）は、あらゆる規模の企業に先進的な機械学習を提供することで、より公平で、高収益なデジタル経済の実現を目指しています。

成長と成果を約束するMolocoの機械学習プラットフォームを通じ、アプリパブリッシャーやオンラインショップ事業者は、自社が有する1st Party データの価値を引き出せるようになります。 アプリパブリッシャーは、モバイルアプリのパフォーマンスマーケティングに特化したプログラマティック広告プラットフォーム「Moloco Cloud DSP」を通じて短期間でユーザーを獲得し、予測モデルによってLTVを向上できます。 オンラインショップ事業者は、「Moloco Retail Media Platform」を通じ、自社サービス内に独自のパフォーマンス広告ビジネスを確立できます。

Molocoは2013年、元Googleの機械学習エンジニアによって設立されました。
本社を構える米国レッドウッドシティに加え、米国各拠点、英国、韓国、中国、シンガポール、そして日本など世界各地で展開しています。詳細は https://www.moloco.com/ja/ をご覧ください。