身の周りのあらゆる機器に必要な半導体デバイス。キヤノンは、半導体の回路パターンを形成する半導体露光装置を開発・製造しています。現在、15nm(※)以下の細かい回路パターンをつくり出す「ナノインプリント」技術を活用した、新方式の半導体製造装置の開発を進めており、最先端の半導体デバイス製造への適用をめざしています。その精密さは、0.5mmのシャーペンの芯に3万本以上の線を書ける細さに当たります。このたび、キヤノン公式サイトに、「ナノインプリントリソグラフィ」技術のしくみがわかる動画を初公開しました。
<ナノインプリントリソグラフィ>
ナノインプリントリソグラフィ | キヤノンビデオスクエア
ナノインプリントリソグラフィは、スタンプのように型を押しあてて微細な回路パターンをつくり出します。それは微細化と低コストを両立し、さらに、生産時の消費電力を大幅に抑制する半導体製造技術です。
現在の半導体デバイスは、ウエハーと呼ばれる土台の上に光で回路パターンを焼き付けています。それに対して「ナノインプリントリソグラフィ」は、ウエハー上に塗布された樹脂(レジスト)に、パターンを刻んだマスク(型)を押し当てて回路パターンを形成します。まさに「はんこ」の原理を使った最新技術は、既存の最先端露光技術と比べて製造時の消費電力を約10分の1まで削減でき、省エネ技術としても注目されています。本動画では、レジストの塗布から回路パターン形成までの流れをわかりやすく紹介しています。ぜひご覧ください。
(ご参考)テクノロジーサイト ナノインプリントリソグラフィ
https://global.canon/ja/technology/frontier07.html
※ 1nm(ナノメートル)は、10億分の1メートル。