「RSSP」の取り組みにおいて、当社は、SAP Asia Pasific Japan(注2)(以下、SAP APJ)とともに、アジア太平洋地域の複数の国で拠点を展開するクロスナショナルなお客様における基幹システムのモダナイゼーションやクラウド移行を、導入から運用までトータルに支援します。また各国のニーズや商習慣、法制度にも対応するソリューションをSAP APJのサポートのもと開発にも取り組み、お客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)を強力に支援します。
近年、アジア太平洋地域は急速な経済成長を遂げており、クロスナショナルに拠点を展開する製造やリテール分野のお客様においては経営や業務プロセスのデジタル化、基幹システムのモダナイゼーションの需要が高まっています。お客様のさらなるDXの支援に向け、当社はSAP APJと、「RISE with SAP」(注3)などクラウド基盤への移行を支援するSAPソリューションを迅速に提供するための連携スキームの検討を進め、このほどSAP APJが展開する「RSSP」に参画することとなりました。
【 概要 】
当社は製造やリテール分野のお客様のビジネスを支えてきた経験に基づくノウハウやナレッジを活用して、お客様のDX化に向けた取り組みを支援します。
1. クロスナショナルなお客様のスムーズなクラウド基盤移行に向けたコンサルティング
SAPソリューションをベースに、当社が持つ、お客様の業務システムの構築やクラウド導入に向けたコンサルティングのノウハウとデジタル技術を組み合わせて提供することで、エンドツーエンドなDXを支援します。また、複数の国や地域にまたがってビジネスを展開するお客様へ、拠点全域を包括する形でソリューションを提案することにより、ワンストップでのシステム導入をサポートし、意思決定プロセスの複雑さの軽減に貢献します。
2. 地域のニーズに即したSAPソリューションの開発
SAPの開発・データ連携基盤「SAP Business Technology Platform」(注4)と連携した、当社の製造業向けソリューション「Fujitsu Application for SAP® Solutions」やリテール向けソリューション「Fujitsu Profit Protection」などを開発、提供してきた業種向けのナレッジを活用し、新たな業種ソリューションをSAP APJのサポートのもと開発します。アジア太平洋の各地域や国ごとに異なる商習慣や法制度にも対応した、付加価値の高い業種向けソリューションの提供を目指します。
【 SAP Asia Pasific Japan, Presdent, Paul Marriott様のコメント 】
富士通はSAPの長年の顧客でありパートナーであり、私たちの「Regional Strategic Services Partner」に参加する最新パートナーになるために、次のステップを踏み出すことを嬉しく思います。パートナーとの緊密なコラボレーションとイノベーションは、お客様のニーズを満たし、お客様のクラウド移行をサポートし続けるために不可欠なものです。富士通は、自社のデジタル変革のために「RISE with SAP」を導入しました。これは、日本からアジアの他の地域へとビジネスを拡大していくという、自社およびお客様の成長へのコミットメントを示しています。
【 富士通株式会社 執行役員 SEVP 大西俊介のコメント】
この度は、日本を含むアジア太平洋地域において、SAP APJとさらなる協業ができること、大変喜ばしく思っております。当社はこれまでもSAPとともに、テクノロジーとアプリケーションを組み合わせることで最大限の価値を生み出すことができる提案をお客様に行えるよう注力してきました。今回のRSSP参画により、国や地域の枠を超えてビジネスに取り組まれるお客様に対して、ベストプラクティスの提案を行うことで、柔軟で拡張性の高い基盤作りに貢献し、お客様の多様なニーズにお応えしていきます。このパートナーシップをきっかけに、お客様のスムーズでサステナブルなDXのサポートを加速させていきます。
【 商標について 】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
【 関連リンク 】
・当社SAPソリューションサイト
https://www.fujitsu.com/jp/services/application-services/enterprise-applications/sap/
【 注釈 】
(注1) 「SAP Regional Strategic Services Partner」に参画:「RSSP」に参画するためのパートナーシップ契約をSAP ジャパン株式会社と2023年2月20日に締結。
(注2)SAP Asia Pasific Japan:日本を含む、アジア太平洋地域に存在するSAP各社を総括する組織。
(注3)RISE with SAP:「SAP S/4HANA Cloud」をベースとしたビジネスプロセス・トランスフォーメーションのための包括的なオファリング。
(注4)SAP Business Technology Platform:データおよびアナリティクス、人工知能、アプリケーション開発、自動化、統合の機能を統一された環境にまとめたプラットフォーム。
【 当社のSDGsへの貢献について 】
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。
≪本件に関するお問い合わせ≫
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